ケリー・スレーターは、3試合連続ファイナルで今季3勝目。前人未到のV10へ躍進。(10/15)

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ASPワールドツアー第8戦/リップ・カール・プロ・ポルトガル

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2010年10月7日ー18日 スーパーチューブス、ペニシェ、ポルトガル

ケリー・スレーターは、3試合連続ファイナルで今季3勝目。前人未到のV10へ躍進。(10/15)


▲ケリーとジョディ・スミスのファイナルヒート

【スーパーチューブス、ペニシェ/ポルトガル(2010年10月14日木曜日)】2010年のASPワールド・ツアー第8戦「リップ・カール・プロ・ポルトガル」が終了。9度のASPワールド・チャンピオンで現在のASPワールドNo.1であるケリー・スレーター(USA))は、ファイナルでジョディ・スミス(ZAF)を下し、前人未到の10度目のASPワールド・タイトル獲得にまた一歩近付いた。

リップ・カール・プロ・ポルトガルのファイナルデイは、3~5フィート(1.5メートル)のバレルを形成するスーパーチューブスのプライマリ・サイトで午前8時45分にラウンド5からスタート。

今回のポルトガルでは比較的、冷静に目立たない振舞いだったスレーター。しかし、シフトするコンディションのファイナルでも、2本のソリッドなバックハンドで、後半に追い上げてきたスミスの追撃を振り切り勝利を手に入れた。

「実際のところ、勝敗を左右するような波を手に入れることの出来ないスローなファイナルだった」とスレーターが言った。「精力的にいったんだけど、僕たちはソリッドな波をゲット出来なかった。結局、もう少しでマキシマム・ウェイブまで行ってしまうところで、ちょっとスローダウンして良い波を待たなければならなかった。ジョディ(スミス)は素晴しい才能を持っていて、如何なる時でもスコアを手に入れることが出来る。だからホーンが鳴るまで気が抜けなかったよ」

前人未到の10度目のワールドタイトル獲得に向け、躍進するスレーター。次回のイベントで彼が王冠を獲得する可能性は高い。「それは明らかに、僕にとって非常に重要なことだね」とスレーターが言った。「それが起こるならば、それは僕の人生最大の偉業達成になる。僕の回りには信じられないほどの友人が居てくれて幸せなんだ。ガールフレンドのカラニ、ベリー(スティーブン・ベル)、トラヴィス(リー)をはじめ、たくさんの人たち。今日の優勝で、もう一つステップを上がった感じさ。プエルトリコで何が起こるか見守るしかないね」

勇敢に40分のファイナルを通して戦ったスミスは、バックハンドのスーパーマン・エアでベストシングル・スコア7.10をマークするも、バックアップ・スコアを見つけることができなかった。

「ファイナルは少しリズムが掴めなかった」とスミスが言った。「良いスコアを出せたけど、バックアップが見つけられなかった。時に、なるようにしかならないのさ。今回の結果や、今年の自分には満足だよ。このままポジティブに行って、どんなエンディングになるかだね」

2010年のASPワールド・タイトルレースにおいて、スレーターと戦う最後のひとりになったスミスは、残されたシーズンについて、目の前に位置している高くそびえる偉業を冷静に受け止めていた。

「ポルトガルは最高に楽しかった」とスミスが言った。「我々は、最高の波でやれたし、ファイナルでケリー(スレーター)と戦えて本当に良かったよ。ケリーとタイトルレースを続けられて最高だ。彼は僕が一生涯、尊敬する人物だ。そんな彼のとなりにランキングできる事を誇りに思う」

ASPワールド・チャンピオンに君臨する現在のASPワールドNo.3のミック・ファニング(AUS)は、ラウンド3で敗れ、今日のスレーターの勝利によって、2010年のASPワールド・タイトル・レースから外れた。そしてASPワールド・タイトル・レースは、次のプエルトリコへと持ち越された。

ジェレミー・フローレス(FRA)は今年の彼のベスト・リザルトとなる3位入賞。セミファイナルでスミスに敗れたが、ASPワールド・タイトル・レース・ランキングで20位から15位にアップした。「僕のサーフィンに関するアプローチを再調整して、自分のベストな動きに集中させていた。このポルトガルでの開催が自分を助けてくれたんだ。シーズン終了までに、もっと良い結果を残したいね」

また、同じく3位となったクリス・デーヴィッドソン(AUS)は、セミファイナルでスレーターと対戦。好調だったデーヴィッドソンは、最後までスレーターを追い詰めたが、スレーターが終了間際に見せた素晴らしいアーリーウープ360で9.33をスコアされ、惜しくも破れた。

「キング(スレーター)が、あんな事をしでかす時に何が出来ると思う?」とデーヴィッドソンは言った。「僕ができたのは、彼に敬礼することだよ。ケリーとは良い感じで戦えたね。360のアーリーウープを決められちゃ、逆転は辛かったな。パイプラインまでタイトルレースが持ち越されるといいね」

2010年のASPワールド・ツアーの次のイベントは、2010年10月30日から11月10日で、プエルトリコのリップ・カール・プロ・サーチとなる。


▲スレーターのアーリーウープ360に敬礼するデーボ。


リップ・カール・プロ・ポルトガル・ファイナル:
優勝:ケリー・スレーター(USA)13.33
2位:ジョディ・スミス(ZAF)11.43

セミファイナル結果:
SF 1:ケリー・スレーター(USA)16.03 クリス・デーヴィッドソン(AUS)12.20
SF 2:ジョディ・スミス(ZAF)14.00 ジェレミー・フローレス(FRA)10.57

クォーターファイナル結果
QF 1:クリス・デーヴィッドソン(AUS)9.50 エイドリアン・バカン(AUS)7.50
QF 2:ケリー・スレーター(USA)15.24 ダミアン・ホブグッド(USA)12.56
QF 3:ジェレミー・フローレス(FRA)14.17 オーウェン・ライト(AUS)13.67
QF 4:ジョディ・スミス(ZAF)13.70 パトリック・グダスカス(USA)12.50

ラウンド5結果:
ヒート1:クリス・デーヴィッドソン(AUS)11.84 ミシェル・ボウレズ(PYF)9.94
ヒート2:ダミアン・ホブグッド(USA)11.10 マット・ウィルキンソン(AUS)10.83
ヒート3:オーウェン・ライト(AUS)13.40 トラヴィス・ロギー(ZAF)9.73
ヒート4:パトリック・グダスカス(USA)15.00 ジャドソン・アンドレ(BRA)8.16

ASPワールド・タイトル・レース・トップ5(リップカール、プロ・ポルトガル後):
1.ケリー・スレーター(USA)58,000pt
2.ジョディ・スミス(ZAF)48,750pt
3.ミック・ファニング(AUS)41,250pt
4.タジ・バロウ(AUS)34,000pt
5.エイドリアン・バカン(AUS)33,750pt


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詳細はASPジャパンサイトでもご覧になれます。

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