ミック・ファニング、フランスで2年連続優勝。ケリーは2位。

【カル・ナル・ビーチ、ホセゴー/フランス（2010年10月2日土曜日）】2010年のASPワールド・ツアー第7戦であるクイックシルバー・プロ・フランスが終了。6～8フィートのバレル・コンディションで行われたファイナルで、ミック・ファニング（AUS）がケリー・スレーターを下し、2年連続でフランス大会で優勝した。

ハイ・スコアリング・ライドが続出する凄まじいコンディションの中、ASPワールド・チャンピオン君臨する、昨年のクイックシルバー・プロ・フランス・チャンピオンであるミック・ファニング（AUS）は、チューブバトルとなったファイナルで9度のASPワールド・チャンピオンで現在のASPワールドNo.1であるケリー・スレーター（USA）を破った。

「難しかった」とファニングが言った。「ケリー（スレーター）と、スポットを手に入れる方法についてアウトで話していた。物凄い量の水が動いていて、かなり厳しいコンディションだった。セットの波をまともに頭に食らってしまって、死ぬかと思ったよ」

2年連続で、このクイックシルバー・プロ・フランスで優勝したファニングは、今年の勝利が、この見事なコンディションによって輝きを増したことを強調した。「かなり気分が良いね」とファニングが言った。「昨年はあまりいいコンディションではなかった。今年は、ほとんどサーフ・コンテストのような感じがしなかったよ。というか本当に多くの選手がバレルをゲットしていたイベントだったね」

今日の勝利は、シーズンに残された3つのイベントを前に、ASPワールド・タイトル・レース・ランキングで、第１位のポジションへの射程距離内となる3位へとファニングを押し上げた。「自分にはまだやらなければならないことがたくさんある。他の選手はいくつかのファイナルを持っているから」とファニングが言った。「これがスタートさ。ポルトガルでもっと楽しむつもりだよ」

惜しくも2位となったスレーターは、初めから素晴らしいフォームを見せ、海からエネルギーをもらっているかのように絶えず感動的なスコアを叩き出した。「これは、僕たちが生きがいとすることだ」とスレーターが言った。「全く正気のさたじゃない。そこには最もクレイジーな最高の波があった。6ポイントなんか必要ない。10ポイントを狙うのみさ」

セミファイナルで見せた物凄いフォアハンドのバレルは、パーフェクト10をマークした。「あれはクラシック・ウェイブではなかった」とスレーター。

「その波は初め少し不安定で、サンドバーの浅い部分にヒットするのを待っていたんだ。自分を減速させるためにできるだけ波を掴んでストールした。でも、フィンがリリースされ、結局、板のノーズでフェイスを滑り落ちてしまった。もうダメだと思ったんだけど、フィンがボトムをキャッチしてくれて、ラインをリセットすることができた。それでメイク出来たんだ」

しかし激変するファイナルのコンディションにおいて、スレーターは全くリズムを掴めず、僅か6.74というトータルスコアしか集めることしか出来なかった。とはいえ、今回の2位でスレーターはASPワールドナンバーワンのポジションを固めたのは言うまでもない。

惜しくもセミファイナルで破れ、3位となったのは、ブレット・シンプソン（USA）とエイドリアン・バカン（AUS）。ツアー・ルーキーのブレット・シンプソン（USA）は、今回の結果がキャリアベスト。ランキングも２８位から２０位へとランクアップ。エイドリアン・バカン（AUS）も9位から6位にジャンプアップした。

クイックシルバー・プロ・フランス・結果：
優勝：ミック・ファニング（AUS）16.90
2位：ケリー・スレーター（USA）6.74

セミファイナル：
SF 1：ケリー・スレーター（USA）15.13 ブレット・シンプソン（USA）3.00
SF 2：ミック・ファニング（AUS）17.67 エイドリアン・バカン（AUS）11.40
クォーターファイナル：
QF 1：ブレット・シンプソン（USA）14.67 ダニエル・ロス（AUS）10.77
QF 2：ケリー・スレーター（USA）17.43 ミシェル・ボウレズ（PYF）9.33
QF 3：エイドリアン・バカン（AUS）16.93 キーレン・ペロー（AUS）4.27
QF 4：ミック・ファニング（AUS）14.00 ジョディ・スミス（ZAF）8.76

現在のASPワールド・タイトル・レース・トップ5（クイックシルバー・プロ・フランス後）：
1. ケリー・スレーター（USA）48,000pt
2.ジョディ・スミス（ZAF）40,750pt
3.ミック・ファニング（AUS）39,500pt
4.タジ・バロウ（AUS）32,250pt
5.デーン・レイノルズ（USA）32,000pt




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