ASP 6-スター・オニール・コールドウォーター・クラシック・カナダ2010

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ASP 6-スター「オニール・コールドウォーター・クラシック・カナダ」

6スターイベントCWCでジョシュ・カーが優勝。田嶋鉄兵が17位。

Josh-Kerr-release.jpgジョシュ・カー


▲ファイナルデイを動画でチェック


【トフィーノ、ブリティッシュ・コロンビア/カナダ(2010年10月14日木曜日)】オニールが毎年開催する歴史あるサーフィンコンテスト、コールド・ウオーター・クラシック(CWC)。昨シーズンより5戦のシリーズ化が決定し、最北、最南、最もワイルド、最も冷たい海で行われるコンテストとなった。そんな地球上で最も過酷なコンディションで行われるクラシックなサーフ・コンテスト・シリーズは、最終戦のカリフォルニアのサンタクルーズで賞金5万ドルのシリーズの優勝者が決定することになっている。

そのオニール・コールドウオーター・クラシックシリーズの第4戦がカナダで開催された。それはカナダで行われる2度目のASP-WQSコンテストで、世界各国から多くのサーファーが集結。

カナダのブリティッシュコロンビア州バンクーバー島にあるトフィーノで行われたファイナルは、ノース・チェスターマン・ビーチのピーキーな2~4フィートのコンディションで、ジョシュ・カー(AUS)が、エリック・ゲイゼルマン(USA)を下し、勝利を手に入れた。

カーは、ゲイゼルマンとのファイナルで極めて忍耐強かった。そして、首尾一貫しないコンディションのなか慎重に波を選び、今シーズンのASPで2度目のメジャータイトルを獲得した。「ベストなファイナルではなかったけど、このカナダでのサーフィンは全てが素晴しかった」とカーが言った。「このイベントを通して、こんなに素晴らしいヒートを感じなかった。ここははじめてで、この美しい場所で優勝出来て本当に嬉しいよ」

カーのファイナルへの道程は簡単なものではなかった。セミファイナルではオーストラリアのジュリアン・ウィルソンを下し、昨年のイベント・チャンピオンであるカナダのピーター・デブリーズまで下してのファイナル進出だった。

「ファイナルは、エリック(ゲイゼルマン)との素晴らしいサーフィンだった」とカーが言った。「彼はベストな新進のサーファーの1人で、長い間、リスペクトしている。ジュリアン(ウィルソン)とピート(デブリーズ)も凄くリスペクトしていた。ビデオで彼を見ていたから、彼がどれくらい素晴しいサーファーかは理解していたよ。1年に1度しかコンテストを行わないピートは、この波を本当に熟知してたからね」

2位となったゲイゼルマンは、ファイナルデイを通して、物凄い勢いを持っていた。クォーターファイナルのミッチ・コレボーン(AUS)とのヒートではベストヒート・トータル16.34をマーク。セミファイナルのショーン・キャンスデル(AUS)とのヒートでは、ビッグな「クラプト・フリップ」を決めイベント・ベスト・シングルスコア9.10をスコア。しかし、ファイナルでは勝つためのスコアを見つけることが出来なかった。

「優勝出来れば、もっと嬉しかったと思うけど、結果を残せたから嬉しいよ」とゲイゼルマンが言った。「ファイナルに残れて最高さ。ここカナダで最高の時間を持てた。これは素晴らしい残りのシーズンの始まりだ」

3位となったショーン・キャンスデル(AUS)は、イベントを通した、もう一人のトップ・パフォーマーだった。キャンスデルは今回の結果でCWCシリーズのランキントップとなった。「ファイナルを戦えなかったのは、ちょっと残念だけど、良い結果に満足さ。特にシリーズのトップになれたしね。次のサンタクルーズでも良い結果を残したい」

もうひとりの3位はジュリアン・ウィルソン(AUS)。今年のASP 6-スター・イベント優勝にハングリーだった彼は、攻撃力の高いフォームでファイナルデイを戦っていたが、最終的なイベント勝者のカーとセミファイナルではリズムを掴むことができなかった。

「絶対に優勝したかった。でも3位は嬉しいね」とウィルソン。「 エアをすることに集中し過ぎたよ。掴んだ波は、ターンを入れていれば、おそらくスコアを手に入れることができたはず。でもエアの事にしか頭になかった。このイベントの勢いで、サンタクルーズに入って良い結果を残したいね」

また、今回カナダの6スター「オニール・コールドウォーター・クラッシック」に参戦した日本人サーファーは、田嶋鉄兵、田中樹、大澤伸幸、辻裕次郎の4名。ラウンドオブ96から出場した彼等のなかで、田嶋鉄兵はコリー・ロペス、デーン・ガダスカスらを抑えてダントツの一位通過。しかし田中樹、大澤伸幸、辻裕次郎は惜しくもそこで敗退した。

ラウンドオブ48も見事2位通過を果たした田嶋は、ラウンドオブ24でジュリアン・ウィルソン(AUS)グレン・ホール(IRL)と対戦。スタートから4.67をスコアするも、そこからスコアが伸びず、終盤に6.30をスコアしたが3位で惜しくも敗退した。それでも6スターで17位に入り、712ポイントと,賞金$2,000を獲得。彼等はそのままカナダからカリフォルニアへ移動。田嶋鉄兵、辻裕次郎のふたりに高梨直人が加わり、10月18日から24日でサンタクルーズ、スティーマーレンで開催されるCWCシリーズ最終戦に挑む。頑張れ日本。

オニール・コールドウォーター・クラシック・カナダ最終結果:
優勝:ジョシュ・カー(AUS)12.10
2位:エリック・ゲイゼルマン(USA)10.20

オニール・コールドウォーター・クラシック・カナダ・セミファイナル結果:
SF 1:ジョシュ・カー(AUS)12.64 ジュリアン・ウィルソン(AUS)11.17
SF 2:エリック・ゲイゼルマン(USA)13.42 ショーン・キャンスデル(AUS)10.96

QF 1:ジョシュ・カー(AUS)13.47 リチャード・クリスティ(NZL)9.73
QF 2:ジュリアン・ウィルソン(AUS)11.26 dグレン・ホール(IRL)11.17
QF 3:エリック・ゲイゼルマン(USA)11.33 タナー・グダスカス(USA)11.20
QF 4:ショーン・キャンスデル(AUS)14.30 ナザニエル・カラン(USA)11.57

オニール・コールドウォーター・クラシック・カナダ:ラウンドオブ16の結果
ヒート1:ジョシュ・カー(AUS)14.14 ピーター・デブリーズ(CAN)13.17
ヒート2:リチャード・クリスティ(NZL)8.93 ハンク・ギャスケル(HAW)8.90
ヒート3:ジュリアン・ウィルソン(AUS)11.33 ルディ・パームブーム(ZAF)7.27
ヒート4:グレン・ホール(IRL)11.00 コリー・ロペス(USA)5.33
ヒート5:タナー・グダスカス(USA)11.07 セバスチャン・ジーツ(HAW)7.03
ヒート6:エリック・ゲイゼルマン(USA)16.34 ミッチ・コレボーン(AUS)12.30
ヒート7:ナザニエル・カラン(USA)14.30 コリー・アランバイド(USA)11.86
ヒート8:ショーン・キャンスデル(AUS)15.37 dベン・ダン(AUS)9.20




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詳細はASPジャパンサイトでもご覧になれます。

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