2010年9月25日(水)〜 10月5日 サウスウエストコースト、フランス
ラウンド2の3ヒートのみが開催され、ケリー、ジュリアンともにラウンド3へ勝ち上がる(9/28)
ジュリアン・ウィルソン(AUS)
【カル・ナル・ビーチ、ホセゴー/フランス(2010年9月27日月曜日)】2010年のASPワールド・ツアー第7戦であるクイックシルバー・プロ・フランスは大会3日目。コンテスト会場は、昨日までのバレルが炸裂する強力な6~8フィートのコンディションからサイズダウンし、首尾一貫しない2~3フィートへと姿を変えた。そのためイベント主催者は、ラウンド2のオープニング3ヒートを完了した後に一時中断を決定した。
今回、ワイルドカードで出場しているジュリアン・ウィルソン(AUS)は、ヒート終盤に見せた強烈なバックハンドによって、現在のASPワールドNo.6、ビード・ダービッジ(AUS)を破る大番狂わせを引き起こした。
「勝ち上がれて本当に嬉しいよ」とウィルソンが言った。「クロスヒートだったね。逆転できると思っていたんだ。ヒート終盤に僅かなスコアが必要なだけで、ワイプアウトだけしなければOKだったからね。ワールド・ツアー・イベントにおいて、このような波でサーフィンするとは思わなかったから、ビードは最悪だったと思うよ。次のヒートは、コンディションが良くなってくれると良いね」
現在ASPワールド・ランキング77位にランクされているウィルソンは、2011年にASPのトップ34入りを目指している。「僕は今シーズンの中盤ぐらいからコンテストをスタートさせたんだ」とウィルソンが言った。
「シーズン前半は怪我をしていて、リハビリに時間が必要だった。復帰して挑んだスリランカの6スターで優勝出来て最高だったよ。ヨーロッパに来て、僕のムービーのプレミアが行われて、ラウンド2を強いられた。ここではもう少しヒートを勝ち上がって、残りのシーズンに向けて自信をつけたいと思っているよ」
9度のASPワールド・チャンピオンで現在のASPワールドNo.1のケリー・スレーター(USA)は、18歳のワイルドカードであるマキシム・フスナット(FRA)との波数の少ないオープニング・ヒートを生き残った。「マキシム(フスナット)は本当に良い感じでサーフしていたね」とスレーターが言った。「ほとんど同点だった思ったよ。昨日は運の要因が強かったね。誰でもスコアが出せる波を手に入れることができたんだ」
2010年のASPワールド・ツアー・シーズン後半のワイルドカードであるゲイブ・クリング(USA)もまた、現在のASPワールドNo.7のエイドリアーノ・デ・スザ(BRA)を下す番狂わせを引き起こした。「エイドリアーノ(デ・スザ)は、このようなコンディションでかなり強敵さ」とクリングが言った。
「小さいライトハンダーに彼はエアを仕掛けられる。僕も準備万端だったけど、コンディションが悪化して待機になった。待ちたくなかったね。パドルで戻った時、ビーチを移動した。状況を一変させるかも知れないと思ったんだ」
現在ASPワールド・ランキングNo.29位にランクされているクリングは、彼に与えられたチャンスを有効に使い、来年のトップ34を目指している。「怪我人のためのワイルドカードで、他のみんなの10戦に対して、5つのイベントを手に入れた」とクリングが言った。「これは僕のワールドランキングを上げるチャンスになるよ。このレベルでベスト選手と戦うのが好きなんだ。ハードだけど、ワールドツアーにいたいんだよ」
また今回、クイックシルバーが世界的に行っているアンダー16のジュニアの国際大会 KING OF THE GROMSが同時開催。日本からはNSAのジュニアオープンで代表権を獲た石田銀二が出場。ラウンド1で3位になるも、ラウンド2で見事なエアとリエントリーを決めてラウンド3へラウンドアップ。また、カリフォルニア代表として五十嵐カノアも参加しており、カノアは素晴しいダブル・グラブ・エアを決め、トータルスコア、シングルスコアとも本日の最高点でラウンド3へストレートに勝ち上がっている。
イベント主催者は、コンディションのチェックを行い午前8時に再びファーストコールする。
クイックシルバー・プロ・フランス・ラウンド2:
ヒート1:ケリー・スレーター(USA)10.00 マキシム・フスナット(FRA)7.40
ヒート2:ジュリアン・ウィルソン(AUS)11.44 ビード・ダービッジ(AUS)10.24
ヒート3:ゲイブ・クリング(USA)11.20 エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)10.10
残っているクイックシルバー・プロ・フランス:ラウンド2:
ヒート4:ダミアン・ホブグッド(USA)対トラヴィス・ロジィー(ZAF)
ヒート5:アンディ・アイアンズ(HAW)対ルーク・マンロー(AUS)
ヒート6:ボビー・マルチネス(USA)対ダニエル・ロス(AUS)
ヒート7:ティアゴ・ピレス(PRT)対トム・ウィッタカー(AUS)
ヒート8:ジャドソン・アンドレ(BRA)対マット・ウィルキンソン(AUS)
ヒート9:ミシェル・ボウレズ(PYF)対ロイ・パワーズ(HAW)
ヒート10:クリス・デーヴィッドソン(AUS)対ダスティー・ペイン(HAW)
ヒート11:キーレン・ペロー(AUS)対ルーク・ステッドマン(AUS)
ヒート12:アダム・メリング(AUS)対テイラー・ノックス(USA)
※詳細はASPジャパンサイトでもご覧になれます。