2010年10月8日(金)〜 10月10日(日) 宮崎県日向市小倉ヶ浜海岸
2010 ASPジャパンツアー最終戦「MALIBU HYUGA PRO」のスターシリーズ優勝は ニック・ミタ、LQS優勝は、東川泰明。
ニック・ミタ photo:yamamoto
宮崎県、日向市、小倉ヶ浜海岸(2010年10月10日日曜日)宮崎県日向市小倉ヶ浜海岸で開催中の2010年ASPジャパンツアー最終戦「Malibu HYUGA PRO」は大会最終日。天候は雲一つない快晴となり、波のサイズは昨日よりも更にサイズアップしサイズは胸肩、セット頭ぐらいのクリーンなコンディション。
ファイナルデイに相応しい、絶好のコンディションでクライマックスを迎えた「Malibu HYUGA PRO」。WQSのファイナルは、オーストラリアのコーリー・ジームスとニック・ミタの戦いとなった。ジームスは、クオーターで椎葉順、セミでジェイソン・シバタを下してファイナル進出。ニック・ミタは、クオーターで中村昭太を下し、セミファイナルではチームメイトの田中英義と対戦。ヒート終盤の逆転に次ぐ逆転でファイナル進出を果たした。
ファイナルのスタートとともに、反撃を開始したのはコーリー・ジームス。立て続けに4.00と5.00をスコアしてリードする。ニック・ミタも攻めるも、良い波を掴めずスコアが伸びない。オンショアが強まりコンディションが変わるなか、ジームスは終盤にエアリアルマニューバーで6.25をスコア。更にリードを広げる。
残り時間10分を切り、セットの波を掴んだニックは、スピードに乗ったリエントリーと、トップターンから360エアリバースを決め、8.00をスコアして大逆転。逆転を狙い乗ったジームスのラスト・ライドは僅かに0.1ポイント足らず、優先権はニック。そのままニック・ミタが最終戦で勝利し、有終の美を飾った。
また今回、ショートとロングともにセミファイナルまで勝ち上がったジェイソン・シバタが史上初のロング、ショートのダブルファイナル実現に注目が集まったが、惜しくも両ディビジョンともセミファイナルで敗退しどちらも3位でフィニッシュした。
地元の東川泰明が嬉しい初優勝。
昼近くなり、オンショア・コンディションでのファイナルとなったLQSのファイナルは、セミファイナルで、ジェイソン・シバタとのクロスヒートを勝ち上がった地元、宮崎の東川泰明と、秋本祥平をコンビネーションで下したケコア・ウエムラとの戦いとなった。セットの波が減るファイナルで、東川がスタートから波を掴み4.50、3.75をスコア。ファイナルの前半をリードする。
ケコアはヒート中盤に形の良いレフトを掴み、長い波にハングファイブ、ハングテンと多くの技を織り交ぜ5.50をスコア。東川は、ライトの波に的を絞り、セットの波で的確に多くの技を決めて5.90、4,60をスコアしリードを広げる。ケコアが逆転に必要なスコアは5.01。ケコアはミドルサイズのレフトを掴み、テクニカルなライディングを披露するも4.80で惜しくも逆転ならず。そのまま終了ホーンが鳴り、地元の東川泰明が初優勝を手に入れた。
カデットは河谷佐助が初優勝。
カデットのアンダー16のファイナリストは、関口真央、児玉稜、河谷佐助、渡辺寛。スタートからファアーストライドで5.00をスコアする児玉稜。渡辺寛はバックハンドで打点の高いリエントリーで6.00をスコア。さらにレフトで3,25をスコアしてファイナルをリード。児玉稜はレフトをつかみセカンドライドで2.35で2位につける。
渡辺はレフトのクリーンなセットを掴み、数々のリエントリーを繰り出しハイスコアを次々にマークする。河谷佐助もレフトの波でビッグ・スラッシュでポイントを重ねる。ゼッケンレッドの関口真央もバックハンドで・スナップで6.50をゲットしトップに躍り出る。河谷佐助がライトを掴み、バックハンドのリエントリーを3発入れるとそのライディングは7.00をマーク。3位だった佐助は何とトップに躍り出て、そのまま勝利を手に入れた。
グロムは飯田航太が初代チャンピオンとなる。
グロムのアンダー12のファイナリストは、粟田生、脇田泰地、飯田航太 伊藤李安琉(イトウ・リアル)。このグロムクラスは、ASPアジア史上初となる12歳以下の小学生を対象したコンペ。このクラスは新たな取り組みとしてコーチングパドルシステムを導入。選手に同伴で専属コーチ(保護者を含む)が海に入り、試合の戦略をアドバイスする。
グロムとは思えないハイレベルなヒートが繰り広げられたファイナル。飯田航太は7.25、4.25をスコアしてファイナルをリード。伊藤李安琉は5.25、3.00をスコアして2位。脇田泰地は3.55をスコアして3位につけ、中盤に4.85をスコアして2位にアップし巻き返しを図る。粟田はチャージするもスコアが伸びない。終盤、レフトの波を掴んだ伊藤李安琉は3.50をスコアし2位に浮上するもトップには及ばず、そのまま間屋口香がコーチした飯田航太が逃げ切り、初代チャンピオンとなった。
ASPジャパンが行う、このイベントは今年もインターネットによるライブ放送が行われ、直接会場行けない多くのひとがインタ-ネットでライブで楽しんだ。
※詳細はASPジャパンサイトでもご覧になれます。