2010年9月12日-18日 ロウワー・トラッスルズ、カリフォルニア、USA
新しいASPフォーマットが稼働、トラッスルズの完璧なコンディションでエキサイティングなサーフィンが繰り広げられる(9/18)
Mick Fanning (AUS):(C) ASP / SCOLTZ
【ロウワー・トラッスルズ、カリフォルニア/USA(2010年9月17日金曜日)】ASPワールド・ツアー第6戦であるハーレー・プロ・トラッスルズは大会6日目。予想通りのクリーンな4~6フィートにサイズアップ。素晴しいコンディションでハイパフォーマンスが続出してラウンド3とラウンド4が終了した。
ご存知の通り、今回のイベントから初の36名フォーマットが採用されている。今日行われたラウンド4は3人ヒートで、1位の選手はクオーター進出決定。2位、3位の選手は敗者復活戦のラウンド5を戦い、そのマンオンマンを勝った選手がクオーターへ勝ち上がる仕組みに変わっている。
2010年のASPドリーム・ツアー・ルーキーで現在のASPワールドNo.10のオーウェン・ライト(AUS)は今日、ASP史上で最も素晴らしい大逆転をスコア。9度のASPワールド・チャンピオンであるケリー・スレーター(USA)とC.Jホブグッド(USA)と対したラウンド4でライトは、残り時間3分で9.63をスコアして勝利を掴んだ。
「ヒートのスタートは、自分にとって本当にタフだった」とライトが言った。「全くリズムが掴めなくて、他の選手が全部波を掴んでいた。完全にハマって動けない感じだったね。それから、そのセットが来てから始まった。C.J.(ホブグッド)は狙った波にパドルしたけど、それを逃した。そして爆弾セットが自分のところへ来たんだ。あれは自分がここで乗ったことのあるベスト・ウェイブだね。凄く滑らかな波で、ベルズのように感じられたよ」
新しい36人フォーマットによりライトは、ラウンド4を勝ったことによりダイレクトにクォーターファイナルに進む。そしてスレーターとホブグッドはラウンド5を戦わなければならない。「クォーターファイナルに勝ち上がれて最高に嬉しいよ」とライトが言った。「少なくとも5位以上は確定だからね。最高さ。確かに少し先のことを見ているよ。この波が僕と本当に相性が良いと感じる。でも、同様にみんなにとっても良い波だと思うから、自分のやるべきことをやり続けるだけさ。そして、明日再びパーフェクトな波を手に入れたいね」
現在のASPワールドNo.1のジョディ・スミス(ZAF)は、ラウンド3で切り立ったライトハンド・ウォールで2つのエアを含む一連のプログレッシブ・マニューバーを爆発させ、イベントのベスト・シングル・スコアとなる9.60をスコアし、ルーキーのブレット・シンプソン(USA)を破った。
「リラックスして、すべてを楽しんでいる」とスミスが言った。「波は、完全にサイズアップしてきてるね。こんなロウワー・トラッスルズでサーフィンした事がないよ」ASPプライムのUSオープンのファイナルでシンプソンに破れたスミスはリベンジを果たして満足だった。「彼に借りが返せて良い気分だね」とスミスが言った。「USオープンで10万ドルの優勝賞金を逃したのはショックだったけど、ここでもう一度戦えて良かった」スミスは、その勢いでラウンド4のヒートに勝ったが、これまで既に2枚の板を折っている。
現在のASPワールドNo.3のタジ・バロウ(AUS)は、今日の最高のコンディションで2つのラウンドを支配し「これまで経験したコンテスト、フリーサーフィン、全ての中で最もリッパブルな波だね」と波を絶賛。また、現在のASPワールドNo.4であるカリフォルニアのデーン・レイノルズ(USA)は、ラウンド3のプログレッシブ・サーフィンでイベント最高ヒート・トータル18.50を記録。ASPワールド・チャンピオンに君臨する現在のASPワールドNo.6のミック・ファニング(AUS)も攻撃的なフォームでクオーター進出が決定している。
サーフラインの予報によれば、最終日の明日は更にサイズアップが予想される。イベント主催者は、明朝午前7時に午前8時のスタートを目指してファーストコールをする。
ハーレー・プロ・トラッスルズ:ラウンド3
ヒート1:ミック・ファニング(AUS)15.20 ダスティー・ペイン(HAW)8.16
ヒート2:クリス・デーヴィッドソン(AUS)12.17 アンディ・アイアンズ(HAW)12.00
ヒート3:キーレン・ペロー(AUS)13.13 エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)12.54
ヒート4:C.Jホブグッド(USA)13.50 アダム・メリング(AUS)13.06
ヒート5:オーウェン・ライト(AUS)14.93 ティアゴ・ピレス(PRT)10.67
ヒート6:ケリー・スレーター(USA)15.50 ゲイブ・クリング(USA)12.67
ヒート7:ジョディ・スミス(ZAF)16.87 ブレット・シンプソン(USA)12.93
ヒート8:ダミアン・ホブグッド(USA)13.57 ジャドソン・アンドレ(BRA)12.83
ヒート9:ビード・ダービッジ(AUS)12.60 テイラー・ノックス(USA)6.63
ヒート10:デーン・レイノルズ(USA)18.50 ルーク・ステッドマン(AUS)10.96
ヒート11:エイドリアン・バカン(AUS)15.17 ミシェル・ボウレズ(PYF)11.24
ヒート12:タジ・バロウ(AUS)15.87 マット・ウィルキンソン(AUS)12.87
ハーレー・プロ・トラッスルズ:ラウンド4
ヒート1:ミック・ファニング(AUS)16.30、キーレン・ペロー(AUS)14.00、クリス・デーヴィッドソン(AUS)12.33
ヒー2:オーウェン・ライト(AUS)17.20、ケリー・スレーター(USA)15.37、C.J.ホブグッド(USA)12.27
ヒー3:ジョディ・スミス(ZAF)15.60、ビード・ダービッジ(AUS)14.16、ダミアン・ホブグッド(USA)13.26
ヒー4:タジ・バロウ(AUS)16.60、デーン・レイノルズ(USA)16.40、エイドリアン・バカン(AUS)7.97
ハーレー・プロ・トラッスルズ:ラウンド5
ヒート1:キーレン・ペロー(AUS)対C.Jホブグッド(USA)
ヒート2:ケリー・スレーター(USA)対クリス・デーヴィッドソン(AUS)
ヒート3:ビード・ダービッジ(AUS)対エイドリアン・バカン(AUS)
ヒート4:デーン・レイノルズ(USA)対ダミアン・ホブグッド(USA)
ハーレー・プロ・トラッスルズ・クォーターファイナル:
QF 1:ミック・ファニング(AUS)対TBA
QF 2:オーウェン・ライト(AUS)対TBA
QF 3:ジョディ・スミス(ZAF)対TBA
QF 4:タジ・バロウ(AUS)対TBA