2011年2月15 - 20日 ブラジル、フェルナンド・デ・ノローニャ
大野修聖がプライム・イベントで5位入賞(2/20)
大野修聖
【フェルナンド・デ・ノローニャ、ブラジル、現地2011年2月20日日曜日】ブラジルのフェルナンド・デ・ノローニャで2月15日から開催されていたASP-プライムイベント「ハングルーズ・プロ」が終了。ファイナルで、今シーズンWTにクオリファイアしたブラジルのアレホ・ムニーツが、ディオン・アトキンソン(AUS)を破り優勝。また大野修聖が、日本人として初めてプライムイベントでクオーターファイナルに残り,5位入賞を果たした。
今回のイベントに日本から唯一参加していた大野修聖は、ラウンドオブ96をトップ通過。ラウンドオブ48では5.83をヒート前半にマーク。中盤にバレルをメイクし7.17をスコアして一気にトップに躍り出た。クローズアウトする波が多いなか,落ち着いたウェイブ・セレクションで何度もバレルをメイクした大野修聖はヒートスコア13.00で見事トップでラウンドアップを果たした。
ラウンドオブ24はマンオンマン。ブラジルのジュニア・ファリアと対戦したマーは,このヒートでもレフトのバレルをメイク。バックハンドでもヴァーティカルに攻め7.33、4.00をスコア。ヒートスコア11.33でヒートをリード。ヒート終了間際にジュニア・ファリアが波を掴み,その差を縮めたが僅差で逃げ切った。
ラウンドオブ12へ勝ち上がった大野修聖。このラウンドは3人ヒートで1位になった選手がダイレクトにクオーターファイナル進出。2位と3位の選手が敗者復活戦を戦い、そこで勝てばクオーター。マーの対戦相手はハワイのカイ・バーガーとブラジルのアレホ・ムニーツだった。
そのヒートはカイ・バーガー1位,大野修聖2位、3位にムニーツという状況が続いていたが,ヒート後半にムニーツがバックハンドで6.83をスコア。一気にトップに躍り出た。しかし、大野修聖は残り時間3分を切ったところでレフトの波にテイクオフ。すっぽりとバレルの中に姿を隠した。潰されたかと思った瞬間,クローズアウト・セクションから現れたマーは,その波で7.00をスコア。大逆転でトップとなり1位でクオーター進出を決めた!
大野修聖のクオーターファイナル対戦相手は、2009年4月にポルトガルで行われた6スターイベントにおいて、ファイナルでマーとバトルを繰り広げたブラジルのアレホ・ムニーツ。ムニーツとマーは、ある意味で因縁の対決。このイベントでは過去2回対戦している二人は,2度マーが勝っているものの,ポルトガルのファイナルでは接戦の末、マーが破れた。今回のクオーターファイナルでは、その借りを返したい大野修聖だった。
ファイナルデイの早朝スタートとなったマーのヒート。スロースタートとなったクオーターの第1ヒートの大野修聖とアレホ・ムニーツの戦いは、セットの数が前日に比べてかなり少ない感じ。風邪の影響はなくクリーンな感じだがサイズダウンは否めなかった。
前半,軽く波の感覚を確かめるかのように波を掴むマーはロースコアでのスタート。アレホ・ムニーツはレフト方向にバックハンドで切れのあるターンを2発決めて5.67をスコア。マーもサイズのあるレフトの波を捕らえてヴァーティカルにリエントリーを1発決め3.50をスコア。この時点でヒートをリードするのはマーだった。
しかし、残り時間8分を切り,またしてもムニーツがバックハンドで2発の鋭いターンを決め4.43をスコア。1本目の5.67と合わせトータル10.10と大きくリードした。マーが逆転に必要なスコアは6.60。最終的に良い波を待って、3本しか波に乗らなかったムニーツがトータル10.10。セットを待ちきれずミドルサイズの波に手を出したマーはスコアを伸ばすことが出来ずトータル5.83で敗退となった。
昨年11月、カナリア諸島のランサローテ島で開催されたASPプライム「イスラス・カナリアス・サンタ・プロ」において、日本人として初めてプライムイベントで9位入賞を果たした大野修聖。今回は惜しくもクオーターで破れはしたものの,自分が持つその記録を塗り替え5位入賞を果たし、貴重な3120のレイティングポイントと賞金U$7,000を獲得した。
今シーズンの初戦で幸先の良いスタートを切ったマーは、2011年ASPワールドツアーの初戦であるオーストラリアのスナッパーロックスで開催されるクイックシルバー ・ゴールドコースト・プロ2011のトライアルラウンドへの出場が決定。現地時間の2月25日にトライアルラウンドが開催され、翌26日から3月9日までウェイティング・ピリオドが設けられた本戦への出場権が争われる。
世界を目指す日本のサムライにエールを送ろう。頑張れ!マー!。
大会4日目の動画。1分で大野修聖の映像あり。
ハング・ルーズ・プロ
優勝:アレホ・ムニーツ(BRA)13.00
2位:ディオン・アトキンソン(AUS)7.14
SF 1:アレホ・ムニーツ(BRA)12.77 トラヴィス・ロギー(ZAF)12.26
SF 2:ディオン・アトキンソン(AUS)10.73 ヘイター・アルベス(BRA)9.17
QF 1:アレホ・ムニーツ(BRA)10.10 大野修聖(JPN)5.83
QF 2:トラヴィス・ロギー(ZAF)13.67 ジハード・コードル(BRA)10.20
QF 3:ヘイター・アルベス(BRA)13.17 ヒズノメ・ベテーロ(BRA)
QF 4:ディオン・アトキンソン(AUS)10.44 ショーン・ジュベール(ZAF)10.50
オフィシャルサイト:http://www.hangloose.com.br/procontest2011/default.asp
※詳細はASPジャパンサイトでもご覧になれます。