タイトル・レースが加熱するビラボンWJC。日本の新井洋人は17位

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ASPジュニア・ワールド・チャンピオンシップ・イベント
「ビラボンASPワールド・ジュニア・チャンピオンシップ」

2011年1月8日-16日 ノースナラビーン、シドニー、NSW、オーストラリア

タイトル・レースが加熱するビラボンWJC。日本の新井洋人は17位(1/11)

freestone1511bwj10kirstin_l.jpgジャック・フリーストーン(AUS)


【ノース・ナラビーン、ニュー・サウス・ウェールズ/オーストラリア(2011年1月11日火曜日)】ビラボンASPワールド・ジュニア・チャンピオンシップは大会4日目。2~4フィートのコンディションのなか、コンテストが再開され、女子はセミファイナルからファイナルまで。男子はラウンド3が行われた。

今日の男子ラウンド3では、タイトルレースがヒートアップ。ジュニア・タイトルを争う数人のライバルたちがシャープなパフォーマンスをそれぞれのヒートで披露した。なかでも現在のASPワールド・ジュニア・ツアーNo.2である20歳のデール・ステイプルズ(ZAF)は、エレクトリック・フォアハンドで本日のベストスコア8.17をスコア。 現在のNo.1であるジャック・フリーストーンを追撃し、ASPワールド・ジュニア・タイトル獲得を目指す。

ジュニア・ツアーNo.2である20歳のデール・ステイプルズ(ZAF)

「自分自身のヒートだけに集中しているけど、自分のヒートの前にジャック(フリーストーン)のサーフィンを見たら、彼より良いサーフィンをやろうとしていたんだ」とステイプルズが言った。「僕には、自分のヒート前にする自分自身のことがある。でも彼がナンバー1だから,つい注目してしまうんだ。全てのヒートで彼を上回るパフォーマンスをしたいね」

ASPワールド・ジュニアNo.3である16歳のカイオ・イベリ(BRA)

現在のASPワールド・ジュニアNo.3である16歳のカイオ・イベリ(BRA)は、ライトハンド・ランプを使い、巨大なエアリバースで8.17をスコア。ジュニアタイトル獲得にハングリーである。「コンディションは、かなり楽しいです」とイベリが言った。「僕はエアが好きなんです。2本の素晴しい波を手に入れて,それは最高でした。もっとラウンドを勝ち上がりたいです。このイベントで優勝したいんです」

ジュニア・ツアーNo.1である18歳のジャック・フリーストーン(AUS)

現在ASPワールド・ジュニア・ツアーNo.1である18歳のジャック・フリーストーン(AUS)は、2本の素晴しいライトを手に入れ13.50をスコア。ウイニング・フォームを続けた。ラウンド4に勝ち上がった彼は,また一歩、2010年のASPワールド・ジュニア・チャンピオン・タイトル獲得に近付いた。

「ハイタイドでレフトが上手く割れていなかったのでライトに固執しました」とフリーストーンが言った。「いくつかの楽しそうな波を見たので、ここに決めたんです。緊張していましたね。気楽にやるようにしていたんだけど,結局は全ての波に乗ろうとして、落ちていた。他の選手がエアでスコアを出していたから,僕もエアを狙っていたんです」

マキシム・フスナット(FRA)を下した19歳のディーン・ボウエン(AUS)

19歳のディーン・ボウエン(AUS)は、パンチのきいたレフトハンダーで、パワフルなフォアハンド・カーヴィングを見せ、昨年のビラボンASPワールド・ジュニア・チャンピオンであるマキシム・フスナット(FRA)を下した。

「マキシム(フスナット)とのタフなヒートだった」とボウエンが言った。「この2日間はサーフィンしなかった。でも、いくつか波を掴めれば自分の仕事が出来るのは分かっていたんだ。結構楽しかったよ。スコアを積み重ねて行くのが僕の戦略で,それが上手く行ったんだ」

17歳のガイゼルマン(USA)は、デイヴィ・キャスルズ(AUS)を破る

ASPノース・アメリカン・プロ・ジュニア・チャンピオンである17歳のエヴァン・ガイゼルマン(USA)は、ノース・ナラビーン・ローカルのデイヴィ・キャスルズ(AUS)を破る番狂わせを起こした。

「確かにデイヴィ(キャスルズ)とのヒートは少しナーバスだった 」とガイゼルマンが言った。「みんな本当にサーフィンがうまいんだ。だからコンテストは難しい。デイヴィを倒せて本当に嬉しいよ。ヒートの残り時間5分まで緊張はしなかった。デイヴィが逆転に必要なのは僅かなスコアだったからね。逆転されずにヒートが終わって嬉しかったよ。とんでもない最悪なヒートを勝てるとは思わなかった」

新井洋人は17位

新井洋人 photo:s.yamamoto新井洋人 photo:s.yamamoto photo:s.yamamoto新井洋人 photo:s.yamamoto photo:s.yamamoto

また昨日、日本人として唯一人ラウンド3へ勝ち上がった新井洋人がヒート9に登場。対戦相手は,サウス・アフリカのデール・ステイプルズ。ステイプルズはバリのジュニアツアー開幕戦で2位となった実力者。ヒート開始直後からフィンフリーなサーフィンで8.17をスコアするデール・ステイプルズ。新井洋人もヴァーティカルに攻め4.83をスコアし応戦する。

新井洋人はビッグセットでエアリバースにチャージするもインコンプリート。まとめようとするのではなくリスクの高い技に果敢に挑んで行く攻めの姿勢が感じられた。前半の4.83に加え、後半に5.33をスコアした洋人は,6.35で逆転という状況。しかし残り時間は10分を切っていた。

さらにバックハンドでリードを広げるステイプルズ。最後までチャージした新井洋人だったが惜しくもここで敗退。ラストサムライは17位でフィニッシュとなった。

昨年同様チームジャパンの最後の砦となった新井洋人。昨年もこのラウンド3で破れていたため,この壁を超える事が一つの目標だったが果たせなかった。結果は昨年同様で日本人最高位は17位。チームジャパンの大会はファイナルデイを前に終了した。

去年のこの大会に出場していた選手の多くが今年も出場することになったチームジャパン。13歳の仲村、15歳の新井、17歳の加藤といったように若い選手がこのままジュニアツアーで経験を積み,新たな日本を切り開いて行って欲しい。彼には自分たちが進むべき方向がしっかりと見えているはずだ。今年も世界を目指して、頑張れ日本。



この大会の模様は、インターネットでライブ中継されます。 www.billabongpro.com


ビラボンASPワールド・ジュニア・チャンピオンシップ:ラウンド3結果

ヒート1:グランジャー・ラーセン(HAW)11.70 ライアン・カリナン(AUS)11.16
ヒート2:キロン・ジャボー(HAW)12.16 ルーク・デイビス(USA)7.57
ヒート3:エヴァン・ガイゼルマン(USA)10.76 デイヴィ・キャスルズ(AUS)10.47
ヒート4:カイオ・イベリ(BRA)13.27 タイ・ワトソン(AUS)9.00
ヒート5:マーク・ラコマー(FRA)11.40 カイマナ・ハキアス(HAW)7.83
ヒート6:ディーン・ボウエン(AUS)12.37 マキシム・フスナット(FRA)9.00
ヒート7:チャーリー・マーティン(GLP)9.16 クリス・ソールズベリー(AUS)8.40
ヒート8:ジャック・フリーストーン(AUS)13.50 ラムジィ・ボウキアム(MOR)8.17
ヒート9:デール・ステイプルズ(ZAF)12.62 新井洋人(JPN)10.16
ヒート10:アレックス・スミス(HAW)11.84 ブレンドン・ギボンズ(ZAF)8.20
ヒート11:ナット・ヤング13.93(USA)キアヌ・アシン(HAW)10.16
ヒート12:クリスチャン・キマーソン(BRA)12.73 ショーン・ジュベール(ZAF)10.37
ヒート13:ミッチ・クルーズ(AUS)11.27 アンドリュー・ドヘニー(USA)7.40
ヒート14:コロヘ・アンディーノ(USA)11.36 ニック・ボン・ラップ(DEU)9.30
ヒート15:ミゲール・プポ(BRA)13.80 フィリップ・ジャーヴィス(PRT)5.50
ヒート16:チャド・トイ(ZAF)12.84 ジェシー・メンデス(BRA)12.26


ビラボンASPウイメンズ・ワールド・ジュニア・チャンピオンシップ・ファイナル結果:
優勝:ビアンカ・ビュインダッグ(ZAF)10.00
2位:ジャスティーン・デュポン(FRA)9.00
ビラボンASPウイメンズのワールド・ジュニア・チャンピオンシップ・セミファイナル結果:
SF 1:ジャスティーン・デュポン(FRA)11.27  ローラ・エネバー(AUS)8.70
SF 2:ビアンカ・ビュインダッグ(ZAF)8.37  アリーゼ・アルノー(FRA)7.56





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詳細はASPジャパンサイトでもご覧になれます。

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