8-10フィートのコンディションでVOLCOMパイプ・プロがスタート。

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ASP5スターイベント「VOLCOMパイプ・プロ」

2011年1月24日―2月5日 バンザイ・パイプライン、オアフ/ハワイ

VOLCOMパイプ・プロが開始。脇田、小川、松岡は敗退(1/26)

デニス・ティハラアレキサンダー・グレイ(USA)アンソニー・ウォルシュリーフ・マッキントッシュ

【バンザイ・パイプライン、オアフ、ハワイ-2011年1月25日】ASP5スターイベント「VOLCOMパイプ・プロ」が8-10フィートのコンディションでスタート。オアフ島ノースショアには、この1週間、連続でパワフルな波がヒットし,Volcomパイプ・プロの大会1日目も、波に叩きのめされた選手と折れたサーフボードで溢れていた。少なくとも今日一日で1ダースのサーフボードが波の餌食となった。

このイベントは,世界中のサーフィン界が注目する檜舞台。ここで活躍する事で無名の選手がいきなりトップサーファー達の仲間入りをすることも可能だ。数年前にはオーストラリアのマーク・マシューズがそうだったように、昨年は全くのダークホースだったノースカロライナの少年,ブレット・バーリーが世界中にその名を轟かせた。

そして、今回は今まで聞いたこともないブラジリアンがデビュー・イベントでショーを独占した。それはブラジルのバヒーア出身の25才、デニス・ティハラ。ティハラは前にパイプでサーフしたことはあるが、コンテストは初めてで今日の最高ヒート・スコア17.4をスコアした。

彼はシステマティックに今日のベスト・バレルを手に入れ、トップローカル・パイプライナーのカマレイ・アレキサンダーとリーフ・マッキントッシュといった選手をじりじりと追い上げ、2本連続でディープなチューブライドを決めて7.5と9.9をスコア。2位となったマッキントッシュの最終的なスコアラインは17.27ポイントだった。

「驚いたよ!」とティハラが言った。「先月,プエルト・エスコンディード(メキシコ)で10ポイントを出したんだ。だから再びパイプラインでも出したかったんだよ。ここは凄く良い波だからね。ここで戦うのは初めてなんだ。前に3度ここに来たことがあるけど,初めてのコンテストさ。だから良い結果を残したいんだ」

オーストラリアはシドニーのマーク・マシューズが予想外の早期敗退を喫し,レノックス・ヘッドのアンソニー・ウォルシュが、アーリーラウンドを勝ち上がった唯一のオーストラリア人となった。ウォルシュは、ハイシード選手であるヒース・ジョスキとディーン・モリソンが待つラウンド3へ勝ち進んだ。そのディーン・モリソンは昨日、パイプでのサーフィン中に腰を痛めており,今日に自分のヒートが行われなかった事を喜んでいた。

長くてクリーンな出口を持ったバレルを見事にメイクしたウォルシュのベスト・ウェイブは9.3をスコアし、今日のトップ3に入った。彼は、その借りモノのサーフボードで出した結果を喜んでいた。「先週、僕は全ての板を折ってしまったんだ」とウォルシュが言った。「グンター・ローンの良い板を持っていたんだけど、それが折れたら板が無くなってしまうと思っていた。そうしたら,有り難い事にトコロから板を借りることが出来たんだよ。

「多くのオージーが冬の間ここに来る。みんなは、この波が好きなんだ。ホームのうんざりするような夏の間に,ここに来てバレルをゲットするのは最高だよ。僕はポイントを上げるために、このようなイベントに参加している。僕のメイン・ゴールはこれに勝って、パイプ・マスターズの参加資格を手に入れる事。僕は12年ここに通っているんだ。ここで初めてやったのは12フィート。それ以来ずっとハマっているんだ」

その他に素晴しいパフォーマンスを見せたサーファーは、ガブリエル・ヴィラーラン(ペルー)、アンジェロ・ロザーノ(メキシコ)、デーン・グダスカス(サン・クレメンテ、CA)、アレックス・グレイ(CA)、ジェシー・メルル-ジョーンズ(ハワイ)など。いよいよラウンドオブ64からは前パイプ・マスターのブルース・アイアンズ、昨年のイベント・チャンピオンであるジェイミ・オブライエンといったトップシード選手が登場する。

また今回日本からは日本屈指のパイプライナーとして知られる脇田貴之と小川直久、松岡慧斗がラウンドオブ112から出場。ラウンド1のヒート1にゼッケン赤で登場した松岡慧斗は、クローズする波が多く、厳しいウェイブ・セレクションを強いられるなか,ヒートで唯一人、グラブレールでパイプのバレルをメイクしトップ通過を果たした。

ヒート3に登場した小川直久は、じっくりと出口のあるバレルを探し続け、チャージを繰り返したがハイスコア・ウェイブを最後まで見つけることが出来ずに3位敗退。ヒート4の脇田貴之は、前半から果敢に波を掴み、スコアを重ねるもラウンドアップするだけのスコアを集めることが出来ず3位で敗退。ラウンド2へ勝ち上がった松岡慧斗だったが惜しくもそこで敗退となった。

また今回のVolcomパイプ・プロのラウンドオブ96ヒート9にクレジットされていた田嶋鉄兵は、大会前から体調を崩し、残念ながら欠場となった。日本でも活躍するハワイのジェイソン・シバタは、バックドアのディープなバレルをメイクし9.17をスコア。バックアップの波を探し終了間際に大逆転でラウンド3へ勝ち上がっている。

うねりは明日も充分なサイズをキープする予報である。そして、オーガナイザーは午前8時のスタートを目指し、午前7時にコンディションをチェックしファーストコールをする。


RESULTS:
Round 1. 1st & 2nd advance. 3rd=97th; 4th=105th
Competitors listed in order of placing, 1st through 4th
H1: Keito Matsuoka (JPN); Kaimana Jaquias (HI); Parker Coffin (USA); Landon McNamara (HI)
H2: Ezra Sitt (HI); Reef McIntosh (HI); Nick Vasicek (AUS); Cheyne Willis (HI)
H3: Keanu Asing (HI); Love Hodel (HI); Naohisa Ogawa (JPN); Tanner Hendrickson (USA)
H4: Brett Barley (USA); Alexander Gray (USA); Takayuki Wakita (JPN); Edrick Baldwin (HI)
H5: Aamion Goodwin (HI); Ezekiel Lau (HI); Kawai Lindo (HI); Charlie Carroll (HI)
H6: Derek Ho (HI); Sion Milosky (HI); Dylan Southworth (MEX); Dylan Goodale (HI)
H7: Jonah Morgan (HI); Mark Healey (HI); Gavin Beschen (USA); David Giddings (USA)
H8: Matthew Bromley (ZAF); Stephen Koehne (HI); Kaupena Miranda (HI); David Wassel (HI)

Round 2. 1st & 2nd advance. 3rd=65th; 4th=81st
H1: Anthony Walsh (AUS); Solomon Ortiz (HI); Matt Pagan (USA); Keito Matsuoka (JPN)
H2: Gabriel Villaran (PER); Brad Ettinger (USA); Mark Mathews (AUS); Kaimana Jaquias (HI)
H3: Cory Arrambide (USA); Jason Shibata (HI); Oliver Kurtz (USA); Ezra Sitt (HI)
H4: Dennis Tihara (BRZ); Reef McIntosh (HI); Kamalei Alexander (HI); Abdel El Harim (MAR)
H5: Angelo Lozano (MEX); Dane Gudauskas (USA); Keanu Asing (HI); Gavin Gillette (HI)
H6: Jesse Merle-Jones (HI); Dimitri Ouvre; Kolohe Andino (USA); Love Hodel (HI)
H7: Damien Fahrenfort (ZAF); Tyler Newton (HI); Brett Barley (USA); Ryan Arthur (USA)
H8: Alexander Gray (USA); Danny Fuller (HI); Hank Gaskell (HI); David Rutherford (MEX)
H9: Ricky Whitlock (USA); Aamion Goodwin (HI); Myles Padaca (HI); Alex Smith (HI)







オフィシャルサイト:http://www.volcompipepro.com/


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詳細はASPジャパンサイトでもご覧になれます。

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