2011年2月26日-3月9日 ゴールド・コースト、クイーンズランド、オーストラリア
トリッキーなスナッパー・ロックスで、ワールド・ベスト・サーファーによるラウンド2バトルが勃発(3/6)
写真:ワイルドカードのミッチ・クルーズ(AUS)を下したエイドリアン・バカン(AUS)
▲ラウンド2ハイライト動画
【スナッパー・ロックス、クイーンズランド/オーストラリア(2011年3月5日日曜日)】2011年のシーズン開幕戦である「クイックシルバー・プロ・ゴールド・コースト・プレゼンテッド・バイ・ランドローバー」は、昨日のロキシープロに続き,厳しい2ー3フィートのスナッパー・ロックスで再開されラウンド2が行われた。
強烈な流れとスウェル・ディレクションの不具合によってコンディションがハードになったコンテスト会場だったが、世界のベストサーファーは辛抱強く良い波を選んで、ゴールド・コーストの南端に集まった多くのギャラリーの前で素晴しいショーを繰り広げた。
ブレット・シンプソン(USA)が今日のベストスコア16.73をマーク
ASPトップ34のエリートツアー2年目である26歳のブレット・シンプソン(USA)は、今日のベストスコアとなる16.73をラウンド2でスコアし、パトリック・グダスカス(USA)をイベントから消去した。「自分のパフォーマンスが出来て本当に嬉しいよ」とシンプソンが言った。
「タフだったね。でもヒートごとに良くなっている感じだった。僕はスタートから最初の波で落ちたんだけど、小さめの波を掴むことができて、それをプッシュした。自分の戦略はアウトに行って攻めることだったんだ」とシンプソンが言った。
「パット(グダスカス)と僕はずっと一緒にサーフィンをして育って来たんだ。だから、彼とヒートで当たる時はお互いにハードなんだ。そんなものだけどね。ワールドツアーで優勝する事が頂点だと思うよ。USオープンでの勝利も最高だけど,このレベルで勝つワールドツアーの勝利は特別なんだ。コンスタントに30分を常にハイレベルで戦い,まばらなパフォーマンスではなく,常に集中出来るようにしたいんだ」シンプソンは、ラウンド3で、フレデリック・パターチア(HAW)と対戦する。
バカンは圧倒的なバックハンド・アタックで14.17をスコア。
エイドリアン・バカン(AUS)は、納得の行く素晴しいパフォーマンスで、2010年のASPオーストラレーシア・プロ・ジュニア・チャンピオンで今回ワイルドカードで出場しているミッチ・クルーズ(AUS)を下した。バカンは圧倒的なバックハンド・アタックで14.17をスコア。後半追い上げて来たクルーズの追撃を振り切った。
「クルージィ(ミッチ・クルーズ)がビッグスコアを手に入れることできるのは分かっていた。あの最後の波が、ヒートのベスト・ウェイブだったね」とバカンが言った。「僕はワンターンで6ポイントを手に入れた。彼はその波で3発か4発入れていたんじゃないかな。コンディションは、タフだったね。我々が知っているスナッパーではなかったよ。
運良く,自分のヒートの前のヒートを見ることができてラッキーだった。ビード(ダービッジ)が居たところは間違ったポジションだったと思う。彼らしくなかったね。このようなコンディションはルーキーから自分たちまででさえトリッキーだ。シャープだと感じたよ。ラウンド1では板が調子良かったんだ」バカンはラウンド3でゴールド・コーストのフライ・ボーイ、ジョシュ・カー(AUS)と対戦する。
ルーキーでラウンド2を唯一人勝ち上がったアレホ・ムニーツ(BRA)
ルーキーでラウンド2を唯一人勝ち上がったアレホ・ムニーツ(BRA)は、ベテラン・オージーのキーレン・ペローとのラウンドで素晴しいサーフィンスキルを披露した。厳しいコンディションにもかかわらず、ムニーツは落ち着いた試合運びとタクティクスを見せ、トータルスコア12.60を手に入れた。
「かなりハードだった。これまでヒート中に、あんなにパドルしたことはないと思う」とムニーツが言った。「ラインナップではロング・ウォールの波を探していた。僕の作戦は攻め続けること。たくさんの波をキャッチして、楽しむことだった。最初のヒートは緊張して、波も掴めないほどだった。だからこのヒートは楽しもうと思ったんだ。自分の夢だったワールドツアーなんだから楽しまないとね」
先月、自国ブラジルで開催されたASPプライムのハング・ルーズ・プロで優勝したムニーツは、初のシーズンをスタートしたASPトップ34のなかでも勝ち進む。「ハング・ルーズ・プロは僕のサーフィン・キャリアで最高のスタートになった」とムニーツが言った。「ここでも、そのときのフィーリングでサーフしたいから、同じ板に乗っているのさ」ラウンド3でムニーツは、2010年のASPワールド・ツアー新人王のオーウェン・ライト(AUS)と戦う。
16歳のマット・バンティングがダービッジ(AUS)を下す
クイックシルバー・プロ・ゴールド・コーストにワイルドカードで出場している16歳のマット・バンティング(AUS)は、今日のオープニング・ヒートでローカル・パワーブローカーでASP世界タイトル有力候補のビード・ダービッジ(AUS)を下す番狂わせを引き起こした。
「 彼(ダービッジ)があの最後のバレルで落ちたのは分かったよ」とバンティングが言った。「身震いしていたよ。ワールド・ツアー・イベントでサーフィンをすることは、これまで僕が夢見た全てなんだからね。しかも次のラウンドはケリー(スレーター)と戦うんだ。これまでで最高にエキサイティングだよ。次のラウンドでもケリーと共に海に入れるのは本当に嬉しい」
イベント主催者は、明朝6時30分に再びコール。午前7時30分のスタートを目指しコンディションを確認する。コンペティションが再開するとき、ダスティー・ペイン(HAW)と2XASPワールド・チャンピオンのミック・ファニング(AUS)のバトルからスタートとなる。
クイックシルバー・プロ・ゴールド・コーストの公式ウェイティング期間は2011年3月9日まで。
クイックシルバー・プロ・ゴールド・コースト:ラウンド2
ヒート1:マット・バンティング(AUS)9.43 def.ビード・ダービッジ(AUS)4.00
ヒート2:エイドリアン・バカン(AUS)14.17 def.ミッチ・クルーズ(AUS)13.10
ヒート3:エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)10.83 def.マーク・ラコマー(FRA)8.66
ヒート4:ミシェル・ボウレズ(PYF)13.40 def.ラオニ・モンテイロ(BRA)4.80
ヒート5:コリー・ロペス(USA)7.83 def.クリス・デーヴィッドソン(AUS)4.77
ヒート6:ジャドソン・アンドレ(BRA)10.17 def.ゲイブ・クリング(USA)9.00
ヒート7:ダスティー・ペイン(HAW)12.33 def.ダミアン・ホブグッド(USA)10.83
ヒート8:アレホ・ムニーツ(BRA)12.60 def.キーレン・ペロー(AUS)11.27
ヒート9:カイ・オットン(AUS)13.73 def.C.Jホブグッド(USA)7.06
ヒート10:ブレット・シンプソン(USA)16.73 def.パトリック・グダスカス(USA)9.90
ヒート11:フレデリック・パターチア(HAW)11.50 def.テイラー・ノックス(USA)10.50
ヒート12:ヘイター・アルベス(BRA)14.50 def.ボビー・マルチネス(USA)12.83
クイックシルバー・プロ・ゴールド・コースト:ラウンド3
ヒート1:ミック・ファニング(AUS)対ダスティー・ペイン(HAW)
ヒート2:ジャドソン・アンドレ(BRA)対ティアゴ・ピレス(PRT)
ヒート3:エイドリアン・バカン(AUS)対ジョシュ・カー(AUS)
ヒート4:ミシェル・ボウレズ(PYF)対アダム・メリング(AUS)
ヒート5:ヘイター・アルベス(BRA)対マット・ウィルキンソン(AUS)
ヒート6:ケリー・スレーター(USA)対マット・バンティング(AUS)
ヒート7:ジョディ・スミス(ZAF)対コリー・ロペス(USA)
ヒート8:ブレット・シンプソン(AUS)対フレデリック・パターチア(HAW)
ヒート9:エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)対ダニエル・ロス(AUS)
ヒート10:オーウェン・ライト(AUS)対アレホ・ムニーツ(BRA)
ヒート11:ジョエル・パーキンソン(AUS)対カイ・オットン(AUS)
ヒート12:タジ・バロウ(AUS)対ジュリアン・ウィルソン(AUS)
ロキシー・プロ・ゴールド・コースト:ラウンド4
ヒート1:ポーリーン・アドゥ(FRA)対タイラー・ライト(AUS)
ヒート2:ローラ・エネバー(AUS)対ソフィア・ムラノヴィッチ(PER)
ヒート3:ココ・ホー(HAW)対ジャクリーン・シルヴァ(BRA)
ヒート4:カリッサ・ムーア(HAW)対コートニー・コンローグ(USA)
※詳細はASPジャパンサイトでもご覧になれます。