2011年1月8日-16日 ノースナラビーン、シドニー、NSW、オーストラリア
フランスのマーク・ラコマーがリード。カレントリーダーのフリーストーン、まさかの敗退(1/12)
マーク・ラコマー(FRA)
【ノース・ナラビーン、ニュー・サウス・ウェールズ/オーストラリア(2011年1月12日水曜日)】今シーズンからスタートしたASPワールド・ジュニア・ツアーは、地球上で最も素晴らしい20歳以下のサーファーがASPワールド・ジュニア・チャンピオンの名声のあるタイトルをかけ戦う。そんな熾烈な戦いが繰り広げられているツアー最終戦のビラボンASPワールド・ジュニア・チャンピオンシップは大会5日目。2~4フィートのコンディションで男子のラウンド4が行われた。
本日のハイライトは、フランスの20歳のパワーハウス、マーク・ラコマー(FRA)がイベント・ベスト・シングル・スコアをマーク。また仲間のヨーロッパ代表のチャーリー・マーティン(GLP)が、第1シードである18歳のジャック・フリーストーン(AUS)を下す大番狂わせを引き起こした。
マーク・ラコマー(FRA)がイベント・ベスト・シングル・スコアをマーク。
ディーン・ボウエン(AUS)と対戦したラコマーは、見事な大逆転勝利を収めた。ヒート残り10分で、パワフルなグーフィー・フッターのラコマーが逆転するためには、ソリッドな7ポイント・ライドが必要だった。ラコマーは、2つのコミットしたリエントリーでフォローされたビッグなフロントサイド・エアをメイクして、イベント・ベスト・シングル・スコアとなる8.83をスコア。ヒートトータルも本日の最高点となる14.66をマークした。
「7ポイント台が必要なのは分かっていた。だからビッグなのに行く必要があると思っていたんだ」とラコマーが言った。「そのエアをしたあと、2度ターンを決めた。それがジャッジに響いたんだと思う。ジャッジは小さいターンにはスコアを付けないと思うんだ。僕はちょっと背が高いし,ターンにパワーを出してみたんだ」
チャーリー・マーティンは、ジャック・フリーストーンを下す
チャーリー・マーティンは、ロースコアリング・ヒートとなったジャック・フリーストーンとのヒートで彼のベストを手に入れた。そして、現在のワールド・ジュニア・ツアーのレイティング・リーダーであるジャッキーは9位を強いられた。
「ジャック(フリーストーン)とのヒートをメイク出来て嬉しいよ」とマーティンが言った。「彼に勝てるとは思わなかった。イベント最大の番狂わせだね。ジャックは若かくて本当に良いサーファーだよ。彼はバリでリッピングしてた。ナラビーンは今回が初めてなんだ。このイベントにはグランジャー(ラーセン)のような素晴しい選手がたくさんいる。あのヒートを勝てたのはラッキーだったよ」
マーティンはクォーターファイナルで、同じヨーロッパのラコマーと戦うことになっており,彼にとって最後のASPプロ・ジュニア・イベントを楽しんでいる。「マークは本当に良い感じでサーフィンしているね。彼は今日の最高得点を手に入れたんだ。今回は我々にとってジュニアとしての最後のイベントだから、彼とファン・サーフィンが出来そうだよ」とマーティンが言った。「僕たちはずっと一緒にサーフィンして来たんだ。喧嘩など一度も無い。僕たちはお互いに良い波を掴むだけ。それだけだよ。」
デール・ステイプルズ(ZAF)はタイトルを獲得出来るか
現在のASPワールド・ジュニアNo.2である20歳のデール・ステイプルズ(ZAF)は、16歳のヤング・ハワイアン、アレックス・スミス(HAW)とのラウンド4で勝利をおさめた。ステイプルズのASPワールド・ジュニア・タイトルへの可能性は完全に開かれている。しかし、彼はそこに多くのプレッシャーがある事も知っている。
ステイプルズは、彼のゲームを高める動機づけとして更なるプレッシャーを自分に与えている。「ワールド・タイトルは僕に少しプレッシャーを加えているけど、実際のところプレッシャーは良いんじゃないかと思う」とステイプルズが言った。「それは僕を、より一生懸命にさせるからね」
女子の優勝者であるビアンカ・ビュインダッグ(ZAF)を優勝決定の時にビーチで担ぎ上げたステイプルズは、 更なる動機づけとして彼等の南アフリカが男女完全優勝という目標を更なる動機づけとして利用する。
「次に戦う選手のヒートは観戦したよ。でも自分のゲームをするだけさ」とステイプルズが言った。「ビアンカ(ビュインダッグ)の結果に僕も合わせて、サウス・アフリカに2つの優勝を持って帰りたい」とコメント。ステイプルズは、クォーターファイナルでナット・ヤング(USA)と戦う。
コロヘ・アンディーノ(USA)を破ったミッチ・クルーズ(AUS)
16歳のプログレッシブ・ヤング・アメリカン、コロヘ・アンディーノ(USA)に対して、エキサイティングなパフォーマンスを見せた20歳のミッチ・クルーズ(AUS)は、レフトハンダーで攻撃力が高いバックハンド・アタックによっても8.33をマークし,クォーターファイナルに勝ち進んだ。彼はイベントに残っている最後のオーストラリア人として、ビラボンASPにワールド・ジュニア・チャンピオンシップ優勝に向け意欲的だ。
「他の選手が今朝、ジャッキー(フリーストーン)のように破れたので、ちょっとつまずいた感じさ」とクルーズが言った。「ディーノ(ディーン・ボウエン)も素晴しい逆転劇を見せたマーク(ラコマー)に破れたから、僕がオーストラリアへ世界ジュニア・タイトルを奪還するためヒートを勝ち上がれて嬉しいよ」
ヤング・ナットは辛くもクオーター進出
ヤング・ナットは、 今日のトップスコアを記録していた新進気鋭のブラジリアン、クリスチャン・キマーソン(BRA)に大差をつけられていた。しかし、キマーソンがプライオリティー・ミスでインタフェアを侵し、ヤングがクォーターファイナルへ勝ち進んだ。
「最悪だよ。あんな形でヒートに勝ちたくないね」とヤングが言った。「彼が勝つべきだった。僕は優先権を持っていて,来た良い波に乗った。彼はよく聞き取れなかったのかもしれないね。僕に優先権があって、あの波にいった。彼は僕の後からパドルしてインターフェアをとられたんだ。そのインタフェアで、彼はヒートを犠牲にした。彼は絶好調だったから最悪だよね。でも彼は将来が楽しみな選手だよ。」
イベント主催者は、明朝午前7時30分のスタートを目指し,午前7時にファーストコールする。
ビラボンASPワールド・ジュニア・チャンピオンシップ・ラウンド4:
ヒート1:キロン・ジャボー(HAW)10.84 グランジャー・ラーセン(HAW)8.67
ヒート2:カイオ・イベリ(BRA)11.50 ディーン・ボウエン(AUS)12.33
ヒート3:マーク・ラコマー(FRA)14.66 ディーン・ボウエン(AUS)12.33
ヒート4:チャーリー・マーティン(GLP)9.44 ジャック・フリーストーン(AUS)9.00
ヒート5:デール・ステイプルズ(ZAF)12.00 アレックス・スミス(HAW)6.23
ヒート6:ナット・ヤング11.84(USA)クリスチャン・キマーソン(BRA)8.33
ヒート7:ミッチ・クルーズ(AUS)12.73 コロヘ・アンディーノ(USA)11.67
ヒート8:ミゲール・プポ(BRA)13.44 チャド・トイ(ZAF)6.57
ビラボンASPワールド・ジュニア・チャンピオンシップ・クオーターファイナル:
ヒート1:キロン・ジャボー(HAW)対カイオ・イベリ(BRA)
ヒート2:マーク・ラコマー(FRA)対チャーリー・マーティン(GLP)
ヒート3:デール・ステイプルズ(ZAF)対ナット・ヤング(USA)
ヒート4:ミッチ・クルーズ(AUS)対ミゲール・プポ(BRA)
※詳細はASPジャパンサイトでもご覧になれます。