2011年5月11日-22日 リオデジャネイロ、ブラジル
エイドリアーノ・デ・スザが優勝、ASPワールド・タイトル・レースのトップに躍り出る。(5/21)
写真:エイドリアーノ・デ・スザが優勝
▲ファイナルデイのハイライト動画
【アルポラドル、リオデジャネイロ/ブラジル(2011年5月20日金曜日)】ASPワールド・タイトル・イベント第3戦「ビラボン・リオ・プロ」が終了。エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)はトリッキーな2~3フィートのコンディションで行われたファイナルでタジ・バロウ(AUS)を見事破り優勝。ASPワールド・タイトル・ランキングのトップに躍り出た。
エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)がランキング・トップ。
ビラボン・リオ・プロを通した素晴らしいパフォーマンスを見せていたデ・スザは、今日のファイナルデイにおいて、物凄い数のブラジリアン・ギャラリーのサポートを味方につけて、いくつかのクロス・ヒートを制し、その勢いのままバロウとのファイナルに挑んだ。
「自分のいまの気持ちを上手く表する言葉が見つからないよ」と、デ・スザが言った。「毎日僕をプッシュしてくれた、マネージャーのおかげだと思う。彼なしで優勝はなかった。そして、最初から終わりまで、ビーチで応援してくれた僕のファンとスポンサーに感謝します。ブラジルがタイトルを防衛出来て本当に嬉しいんだ。でも、まだまだ序盤だからね。そして、次のイベントはJベイ。僕は自分自身をプッシュするつもりだよ」と、デ・スザが言った。「長い間ツアーにいるケリー(スレーター)や他の選手は、素晴らしいサーファーだ。僕は自分のベスト尽くだけさ。」
タジ・バロウが2位。
タジ・バロウはビラボン・リオ・プロを通して絶好調で、ファイナルデイもベストスコアを記録した。
しかし、ファイナルでは7ポイント・ライドでスタートしたにもかかわらず、セカンド・スコアを見つけることが出来なかった。
「スタートも,それほど良くなかったけど,ファイナルでは減速してしまった。」と、バロウが言った。「エイドリアーノは、そのヒートで、かけひきを楽しんでいたね。そして、かなり良い感じの2つの波にコネクトした。僕は波を見つけることが出来なかったんだ。」
ゴールド・コーストの開幕戦でケリー・スレーター(USA)に次いで2位だったバロウは、再び目前の勝利を取り逃し、その落胆は隠せなかった。「かなりショックだね。でも,2位という事は素晴しい事なんだけどね。」と、バロウが言った。「ファイナルで負けたくなかった。負けるとは思っていなかったよ」
ジェレミー・フローレス(FRA)が3位。
ひざの怪我でゴールド・コーストのシーズン・オープニング・イベントからの欠場を余儀なくされたジェレミー・フローレス(FRA)。すっかり回復した彼は,ビラボン・リオ・プロを通し素晴らしいサーフィンを見せ,カレントASPワールド・タイトルNo.2のジョエル・パーキンソン(AUS)を下し勝ち進んだ。しかしセミファイナルではタジ・バロウに惜しくも敗れ3位となった。
「このイベントが僕のモチベーションになっていた。身体的にも良い感じの今年初のイベントになった」と、フローレスが言った。「良いと思われる事は全てやったよ。静養し、トレーニングして,自分が出来る事は全てやった。この結果は、素晴らしいね。波はイベントを通してタフだったけど、2、3回のターンが出来る波を掴めば良いスコアが出せた。3位で嬉しいけど,セミファイナルで、もう少し波に乗りたかったね。」フローレスは、今回の結果で男子のASPワールド・タイトル・シリーズで11位となった。
ビード・ダービッジ(AUS)も3位。
セミファイナル・ヒートにおいてデ・スザに敗れたビード・ダービッジ(AUS)は3位となった。「エイドリアーノのサーフィンは,全てのギャラリーからの多くのエネルギーをもらっていたね。彼は燃えていたよ。我々は最悪のヒートだった」と、ダービッジが言った。「最後に4ポイントで逆転出来るのを知っていたなら、たぶん違ったサーフィンをしていただろうね。3位は今年のベストリザルトだし、勢いもついて良い感じだよ。ヒートに勝つ感覚も戻ってきたし,この調子でJベイに挑みたいね」
次回、ASPワールドツアー第4戦「ビラボン・プロ・ジェフリーズ・ベイ」は7月14~24日で開催される。
ビラボン・リオ・プロ・ファイナル:
優勝:エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)15.63
2位:タジ・バロウ(AUS)12.17
ビラボン・リオ・プロ・セミファイナル結果:
SF 1:タジ・バロウ(AUS)16.27 def.。ジェレミー・フローレス(FRA)10.50
SF 2:エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)9.00 def.。ビード・ダービッジ(AUS)8.40
ビラボン・リオ・プロ・クォーターファイナル結果:
QF 1:タジ・バロウ(AUS)16.26 def.。ボビー・マルチネス(USA)14.43
QF 2:ジェレミー・フローレス(FRA)15.60 def.。ジョエル・パーキンソン(AUS)12.17
QF 3:ビード・ダービッジ(AUS)16.03 def.。ジョシュ・カー(AUS)6.27
QF 4:エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)14.23 def.。オーウェン・ライト(AUS)14.10
ビラボン・リオ・プロ:ラウンド5
ヒート1:ボビー・マルチネス(USA)14.60 def.。ダミアン・ホブグッド(USA)12.63
ヒート2:ジェレミー・フローレス(FRA)12.60 def.。ダン・ロス(AUS)11.63
ヒート3:ビード・ダービッジ(AUS)13.43 def.ラオニ・モンテイロ(BRA)12.67
ヒート4:エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)10.73 def.。ミシェル・ボウレズ(PYF)7.90
ビラボン・リオ・プロの後のASPワールド・タイトル・シリーズのトップ10:
1. エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)20,500
2. ジョエル・パーキンソン(AUS)19,200
3. ケリー・スレーター(USA)16,950
4. タジ・バロウ(AUS)16,500
5. ジョディ・スミス(ZAF)14,750
6. オーウェン・ライト(AUS)12,150
7. ミシェル・ボウレズ(PYF)12,000
8. ミック・ファニング(AUS)11,500
9.ビード・ダービッジ(AUS)11,000
9.ティアゴ・ピレス(PRT)11,000