ブレント・ドーリントン、オニールCWCスコットランドで優勝。辻裕次郎は9位(4/18)

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ASP6スターイベント「オニール・コールドウォーター・クラシック・スコットランド」

2011年4月13日~19日  スコットランド、サーソイースト

ブレント・ドーリントン、オニールCWCスコットランドで優勝。辻裕次郎は9位(4/18)


Podium_BonnarmeAquashotDay5CWC2011__3_.jpgDamien Hobgood Photo ASP/Woolacott

【サーソ・イースト、スコットランド(2011年4月17日日曜日)】4月13日から英国メインランド最北の町、スコットランドのサーソー開催されていたASP6スター「オニール・コールドウォーター・クラシック・スコットランド」。歴史あるオニールが開催するコールド・ウオーター・クラシック(CWC)は、最もワイルドで冷たい海で行われる、地球上で最も過酷なコンディションで行われるクラシックなサーフ・コンテスト・シリーズ。

大会会場は、ヘッドキャップまで装着するフル装備の極寒コンディション。しかし神話のリーフブレークとして知られ、この地域では最高のサーフィン・コンディションをコンペティターに保証する「ヨーロッパのニアス」と言われるワールドクラスのライトの素晴しいブレイクでコンテストは行われた。大会期間中は6フィートを超えるコンディションもあったが、ファイナルは首尾一貫しない2-3フィートでの戦いとなった。

オーストラリアのゴールドコースト出身の24歳であるブレント・ドーリントン(AUS)は,ファイナルでジェイ・クイン(NZL)を破り、初のASPスター・ツアー勝利を手に入れた。クオーターファイナルからスタートしたファイナルデイ。ロータイドの時間帯にブレイクをとり,午後から再開。ファイナルデイで見事なサーフィンを見せたドーリントンは、セミファイナルでは今回のイベント最高点となる2ウェイブ・トータル18.50というスコアでリチャード・クリスティ(NZL)を下した。

「僕は生まれて初めて優勝出来たんだ。ファイナルで勝つことが出来て本当に信じられないよ。しかも、いまオニール・コールド・ウオーター・クラシック・シリーズのランキングトップなんだよ」と前回のCWCニュージーランドで9位になったドーリントンが言った。

「シリーズ終了後のボーナスを期待しているよ。このコンテストのポイントは僕にとって本当に重要なんだ。今週の波は凄かったね。僕が試合で経験した波ではベストだったね。とくにセミファイナルは非現実的だった」とドーリントンは、パーフェクトに近い9.50を含むトータル18.50をマークしたセミファイナルを振り返って言った。

「僕は、最初の10分で2本の波をすばやくつかんだ。両方ともファーストターンからのバレルをメイク。その前にはいくつかバレルになる波はあったんだけど,その後は,その2本だけ。僕がその2本を両方とも手に入れたんだ。ラッキーだったよ(笑)」

これまでサーソの冷たい海を経験していなかったドーリントンは、今回のスコットランドの試合に出場する事を友人のロマン・クロワートル(FRA)の勧めで決断した。「ここに来るつもりは無かったんだ。でも、仲間のロマンに説得されて出場したんだ。だから彼は僕の恩人だよ。この剣はビリヤードの部屋に飾るつもり。アダム・メリングとロイデン・ブライソン(元イベント勝者)は親友なんだ。彼らのクラブに加わる事が出来て嬉しいよ」

ヒート開始から10分間、波が入ってこないためリスタートを強いられた35分のファイナル。2位となったジェイ・クイン(NZL)は、最後まで、まともなスコアリング・ウェイブを手に入れる事は出来なかった。「計画通りには行かなかったね。本当に波が来なかった。クオーターは良いヒートで、セミは少しスローだった。ファイナルでは勝つために、いくつか波を手に入れたかったけど、そうはならなかった。」


オニール・コールドウォーター・クラシックのシリーズ全4戦中の第2戦だったスコットランド。次回のオニール・コールドウォーター・クラシックは、2011年10月15~21日にカナダで開催される。

辻裕次郎が6スターイベントで9位。


YujiroTsujiJPN_3.jpgYujiro Tsuji Photo: Bonnarme/Aquashot今回はワールドツアーへのクオリファイを目指す世界中のトップサーファー達とともに,日本から辻裕次郎、大澤伸幸、田嶋鉄兵が出場。ラウンドオブ 24において、素晴しいロングバレルをメイクし、最終的に13.54をスコアしトップで勝ち上がった辻裕次郎がベスト16に残った。そして辻裕次郎は、ラウンドオブ16でニュージーランドのジェイ・クインとマンオンマンで対戦した。

大会4日目、コンテスト会場となっているサーソ・イーストはセットで6フィートが入る驚異的なコンディションが続いていた。オープニング・ライドからジェイ・クインはリエントリーを連発し6.17をスコア。辻裕次郎もクリティカル・セクションにハードに当て込んで3.17をスコアする。

セカンド・ウェイブもハードに攻めたジェイ・クインは7.50をスコア。スタートから僅か10分で2ウェイブで13.67というソリッドなスコアを揃えヒートをリードする。更にジェイ・クインは8.40をスコア。辻もチャージを繰り返すがコンビネーションに追い込まれる。完全に勢いに乗ったジェイ・クインは6.17、7.50、8.40、8.13という驚異的なウェイブ・スコア。ベスト2ウェイブで16.53で辻裕次郎との差を更に広げる。

やりたい放題のジェイ・クインは9.0までスコア。辻は起死回生の最大セットにテイクオフ。後ろ足を深く折り曲げる彼らしい深いボトムターンからオフザトップ。しかしあとが続かない。善戦虚しく惜しくも辻裕次郎はここで敗退。それでも日の丸を掲げチャージした辻は、6スターイベントでも充分に存在感をアピールした。そして、6スターで自己最高の9位となり、貴重なレイティングポイント920と賞金$ 2,300を獲得した。

試合終了後に,彼はツイッターで試合を振り返ってコメントした。

『一本ぐらい最後まで決めたかったです。つぎ頑張ります! ジェイはサーフィンもでかかったし、全てにおいて上をいってました! ただ、自分なりに攻めて終われた事は良かったなと思います。もっと体重増やしてパワーアップですね! 応援してくれたみんなには感謝です。ありがとう!』

http://twitter.com/#!/yujirotsuji

最後まで諦めない果敢にチャージする辻裕次郎の姿は僕たちに勇気を与えてくれた。ありがとう。辻裕次郎。そして、彼らのチャレンジはこれからも続く。GO! 裕次郎。日本のみんなが君たちにエールを送っている。

今回のイベント終了後,日本勢のASPワールド・ランキングは、トップの大野修聖が61位、辻裕次郎は今回の9位入賞で161位にランクアップ。田嶋鉄兵は168位、大澤伸幸が206位と続く。災害のためコンテストの延期や中止が続く日本を離れ,海外で日の丸を掲げ頑張るサムライ達。一つでも多く勝ち上がり日本に元気を届けたいと奮闘する彼らの事を日本から応援して欲しい。がんばろう日本!


オニールCWCスコットランド・ファイナル
優勝:ブレント・ドーリントン(AUS)9.00
2位:ジェイ・クイン(NZL)7.66
オニールCWCスコットランド・セミファイナル
ヒート1:ジェイ・クイン(NZL)11.17 アラン・リウ(PYF)7.17
ヒート2:ブレント・ドーリントン(AUS)18.50 リチャード・クリスティ(NZL)12.50
オニールCWCスコットランド・クォーター-ファイナル
ヒート1:ジェイ・クイン(NZL)12.70 ジョアン・ドゥルー(FRA)12.67 
ヒート2:アラン・リウ(PYF)14.67 ホデイ・コラゾ(EUK)10.60
ヒート3:リチャード・クリスティ(NZL)16.96 レオナルド・ニーブス(BRA)14.33
ヒート4:ブレント・ドーリントン(AUS)13.40 ヴィンセント・デヴィニャック(FRA)10.93



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