コロヘ・アンディーノ（USA）が4スターとプロジュニアのダブル優勝（3/28）

Kolohe Andino (San Clemente, CA), 17, winner of both the Vans Pier Classic and Vans Pro Junior.

【ハンティントンビーチ、カリフォルニア/USA（2011年3月27日日曜日）】カリフォルニアのハンティントンビーチ・ピアで開催されていたASPメンズ4スターイベント「バンズ・ピア・クラシック presented by Jack's Surfboards」とASP4スター「バンズ・プロジュニア」が終了。サンクレメンテ出身の17歳、コロヘ・アンディーノが2ディビジョンを制覇しダブル優勝した。

ピーキーな3フィートのコンディションで行われたファイナルデイ。まずプロジュニアのファイナルに登場したアンディーノは、巨大なエアリバースで決めて大逆転優勝。2011年のASPノース・アメリカ・プロ・ジュニア・シリーズ2度目の勝利を手に入れ，ランキングにトップに立った。

その勢いのまま迎えた4スターイベントのファイナルは，ASPワールド・ツアー・サーファーのエイドリアーノ・デ・スザ（BRA）、ベテランのテイラー・ノックス（USA）、ダミアン・ホブグッド（USA）といった強者達との戦い。アンディーノは、それをものともせず、前半から大きなリードをとり、ヒートを通してポジションをキープして勝利を手に入れた。

「もう言葉が出ないですよ」と、アンディーノが言った。「自分を信じていたけど、全てのヒートに勝てたなんて信じられないですね。ジュニアを含め僕がファイナルで戦った全てのサーファーは，素晴しいサーファー達だった。ナーバスになっている暇さえなかったです。だって物凄くビッグなヒートを戦っている気分だったんですから」

「バンズ・プロジュニア」では、ファイナル前半をリードしていたコナー・コフィン（USA）に大逆転優勝したアンディーノ。「最高です。２つのファイナルを戦えたなんて信じられないです」と彼が言った。「コナーに前半はリードをされていて，小さめのライトを手に入れてエアをしたんです。他の選手もみんなリップしてましたよ」

今回のバンズ・ピア・クラシックにおいて，常にトップ・パフォーマーであったデ・スザは、ファイナルまでハイスコアを次々と叩き出し、9.80というイベントを通したベストスコアをマーク。ファイナルでもチャージするも、スコアは僅かにアンディーノに届かなかった。

「もう少しで勝てたから優勝を逃して残念だね」と、デ・スザが言った。「僕はハンティントンの最高な波で一週間ずっとサーフ出来てうれしかったよ。そして、コロヘ（アンディーノ）を祝福したい。彼は素晴しいサーフィンをしていたからね。2位になれて嬉しいよ。前に表彰台に上がってから2年ぐらいが経つんだ。良いシーズンのスタートになったよ。」

また今回、このバンズ・ピア・クラシックには、田嶋鉄兵、加藤嵐、新井洋人が参戦。加藤と新井はプロジュニアにも同時エントリー。4スターではラウンドオブ96で破れたが，ジュニアではラウンドオブ48まで勝ち上がった加藤嵐。ヒート前半、辛抱強く波を待った加藤嵐は，ピア脇に入るライトをキャッチ。深いボトムターンから３つのターンのコンビネーションで5.93をスコアし一度は2位に浮上するも、バックアップを見つけられず苦戦。残り時間5分でようやく起死回生のライトを掴み際どいリエントリーを決めるも逆転出来ず３位敗退で33位のフィニッシュとなった。

田嶋鉄兵は4スターのラウンドオブ64から登場。オンショアのバンピーなコンディションの中，終盤にバックハンドで2発の鋭いリエントリーを決め7.00をスコアして大逆転。更に駄目押しの6.00をスコアして1位でラウンドアップした。ラウンドオブ32では、アンドリュー・ドヘニーらと対戦した田嶋。前日に続きバックハンドで攻める田嶋は，クリティカルセクションに鋭く当て込み5.00をスコアする。さらに後半，深いボトムターンからのリエントリー、フローターのコンビネーションで4.40をスコアするも、差を広げられ，逆転出来るスコアリング・ウェイブを見つけられず3位で敗退。惜しくも17位でフィニッシュとなった。

今回のイベントに出場した田嶋鉄兵の次戦は、辻裕次郎，大澤伸幸等と参戦予定である、スコットランドのサルソーで4月13日から19日まで開催される６スターイベント。すでにそこに向けて調整を開始した。またニュージランドの6スターイベントに参加していた大野修聖は，西オーストラリアのマーガレットリバーで4月4日から開催されるプライムイベントに出場予定。

災害のためコンテストの延期や中止が続く日本を離れ，海外で日の丸を掲げ頑張るサムライ達。一つでも多く勝ち上がり日本に元気を届けたいと奮闘する彼らの事を日本から応援して欲しい。がんばろう日本！




バンズ・ピア・クラシック
優勝：コロヘ・アンディーノ（USA）14.60
2位：エイドリアーノ・デ・スザ（BRA）14.50
3位：テイラー・ノックス（USA）10.77
4位：ダミアン・ホブグッド（USA）5.04

バンズ・プロ・ジュニア
優勝：コロヘ・アンディーノ（USA）15.23
2位：コナー・コフィン（USA）14.07
3位：ルーク・デイビス（USA）14.00
4位：ジェイク・ハルステッド（USA）10.96





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