2011年5月3-8日 ディー・ワイ、ニュー・サウス・ウェールズ、オーストラリア
カリッサ・ムーアが今季2勝目。ランキングトップを奪還(5/6)
写真:カリッサ・ムーア(HAW)© ASP / HAYDEN- SMITH
【ディー・ワイ、ニュー・サウス・ウェールズ/オーストラリア(2011年5月6日金曜日)】ASPウイメンズ・ワールド・タイトル・イベント第4戦である「コモンウェルス・バンク・ビーチェリー・クラシック」が終了。カリッサ・ムーア(HAW)が、3-5フィートのコンディションで行われたファイナルでソフィア・ムラノヴィッチ(PER)を破り、今シーズンの2度目のASPワールド・タイトル・ツアー優勝を手に入れた。
ASPウイメンズ・ワールド・ツアーで最もリッチなイベントで優勝することによって、優勝賞金40,000ドルを獲得し,再び表彰台の頂点に返り咲いたムーアは、2004年のASPウイメンズ・ワールド・チャンピオンのソフィア・ムラノヴィッチ(PER)を下し,4試合中で2戦優勝という素晴しい成績で,再びASPウイメンズ・ワールドNo.1としてのポジションを奪還した。
カリッサ・ムーア(HAW)が今シーズン2度目の優勝。
「ほんとうに本当にハッピーです。この2試合以来、私はサリー(フィッツギボンズ)と共に気合いが入っていたんです。だから、今回トップになれてスーパー嬉しいです」と、ムーアが言った。ウェイブ・セレクションが成功のカギを握っていた今日のファイナルデイ。ファイナルでムーアは、前半リードされていたが徐々にその差を詰め、6.83と8.33をスコア。最終的にヒートスコア15.60対14.60でムラノヴィッチを破った。
「再びファイナルをメイク出来て本当に興奮しました。ソフィアとのファイナルは新鮮でしたね」と、ムーアが言った。「彼女は、ファイナルを終始リード。私は,ちょっとナーバスになっていました。」
今回の優勝でムーアは、 ASPワールド・タイトル・ランキングにおいてトップとなり、ライバルで2位のサリー・フィッツギボンズ(AUS)に対して3350ポイントの差をつけてリード。ツアーは既に4戦が終了し,前半を折り返し,残り3戦での勝負となる。「ワールドタイトルの事はあまり考えないように努力しているんです。射程距離に多くの選手がいる事も分かっていますから。身をひそめて静かにして、楽しんでやるつもりです」
ムラノヴィッチが2位。
ムラノヴィッチは、今年初のファイナル進出を果たすため,唯一のフォームを見つけ出した。ムラノヴィッチは、ASPランキング・リーダーだったサリー・フィッツギボンズ(AUS)とのセミファイナルで劇的な勝利でファイナルまで勝ち上がった。
「しばらくの間、表彰台に上がれなかった。最高ですね。信じられない気分」と、ムラノヴィッチが言った。「カリッサは素晴らしいサーファーです。彼女は倒すのは本当にハード。しばらくの間、自分が彼女を負かしていたなんて、自分自身で驚きです。」
フィッツギボンズはセミファイナルで破れる。
フィッツギボンズは、セミファイナルでまさかの敗退を喫した。不十分なウェイブ・セレクションが仇となったムラノヴィッチに対する失敗が、彼女のファイナル進出を阻んだだけでなく、ASPワールドNo.1のスポットからの転落という大きな代償を払う事となった。
「3位で失望することはありえない。でも自分のリズムを全く見つけられなかった」と、フィッツギボンズが言った。「 ベルズやニュー・ジーランドのような日もあれば,今日のような日もある。今日は自分がそこになかった」
フィッツギボンズの第3位は今シーズン2度目。この2試合では連続優勝しているが、ASPワールド・タイトル・ランキングでは1つポジションを下げた。「ワールドタイトルが常に手の届くものだということも知っています。そして、私には、まだ与えなければならない多くの事があると感じています。」と、フィッツギボンズが言った。「ワールドNo.2は、よい成績ですよ。だから私は,しっかりと顔を上げ、この数イベントでリズムを取り戻したいです。そして、できれば優勝したいと思っています。」
ギルモアは3位となり、ランキング4位へ。
このイベントで3度も優勝している4XASPワールド・チャンピオンのステファニー・ギルモア(AUS)は、クロスヒートとなったムーアとのセミファイナルに敗れ,3位となった。それでも、それは彼女の今シーズンのベスト・リザルツに匹敵するものである。
「3位は明らかに不満ですね。それはまあまあの結果ですが、とにかく満足出来るものではないです。」と、ギルモアは言った。「本当にサーフィンは調子良かったが、最後はウェイブ・セレクションだった。カリッサは良いスタートを手に入れた。私は ハイスコアを手に入れて、警戒をゆるめたとき、少しばかりリラックスし過ぎたと思う」
イベントのベスト・スコア9.60をマークしたにもかかわらず、ギルモアはセカンド・ライドを見つけることができなかった。それでも、今回の結果でランキング4位に浮上した。「私は強く自信を感じています。それぞれの結果を基にして、再びトップ・スポットを狙って行くわ。」
2011年のASPウイメンズWTの次のイベントは、ブラジルのリオデジャネイロで、2011年5月12-16日で開催される「ビラボン・リオ・プロ。こちらのイベントもお楽しみに。
コモンウェルス・バンク・ビーチェリー・クラシック・ファイナル結果:
優勝:カリッサ・ムーア(HAW)15.60
2位:ソフィア・ムラノヴィッチ(PER)14.60
セミファイナル:
ヒート1:ソフィア・ムラノヴィッチ(PER)14.03def サリー・フィッツギボンズ(AUS)13.60
ヒート2:カリッサ・ムーア(HAW)16.50 def ステファニー・ギルモア(AUS)16.00
クォーターファイナル結果:
ヒート1:ソフィア・ムラノヴィッチ(PER)11.83 def シルヴァナ・リマ(BRA)7.33
ヒート2:サリー・フィッツギボンズ(AUS)13.37 def ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)13.26
ヒート3:カリッサ・ムーア(HAW)16.00 def メラニー・バーテルス(HAW)8.76
ヒート4:ステファニー・ギルモア(AUS)17.17 def タイラー・ライト(AUS)15.10
ASPウイメンズ・ワールド・タイトル・トップ5ランキング
1.カリッサ・ムーア(HAW)37,000pt
2.サリー・フィッツギボンズ(AUS)33,650pt
3. タイラー・ライト(AUS)25,420pt
4.ステファニー・ギルモア(AUS)22,850pt
5.シルヴァナ・リマ(BRA)21,420pt
※詳細はASPジャパンサイトでもご覧になれます。