Credit: ASP/ CI/ SCHOLTZ via GETTY IMAGES: Joel Parkinson (AUS)
【現地2009年3月11日水曜日、キラ、オーストラリア】「クイックシルバープロ・ゴールドコースト・プレゼンテッドバイ・LGモバイル」がキラの強烈な6〜8フィートのコンディションで終了。ファイナルでジョエル・パーキンソン(AUS)がエイドリアーノ・デ・スザ(BRA)(22)をぶっちぎり、開幕戦を制して幸先の良いスタートを切った。クイックシルバー・プロ・ゴールドコーストのファイナルで、12年振りにASPワールド・ツアーがキラで行われた。それはクラシックなキラでは決してなかったが、歴史的に有名なポイントブレイクのチャレンジング・コンディションは、ビッグスコアが可能なバレルが提供され、壮絶なチューブ合戦となった。
2002年のクイックシルバー・プロ・ゴールドコーストの勝利者であるパーキンソンは、ハードなファイナルにもかかわらず、初めから積極的に攻め続けた。そして、オープニング・ライドではエクセレントな8.83をマーク、ヒート途中ではサーフボードを折るアクシデントにも見舞われた。「あの波は良かったね。でも、最後にはフローターで板を折ってしまった」とパーキンソンが言った。「チューブに入って、エネルギーを与えられた感じさ。そして、スコアが聞こえてギャラリーの声援が聞こえてきた。凄いギャラリーだね。物凄い人だよ。ここからは見えないけど、海の中からは、丘の上からクーランガッタに沿ってキラ・ポイントの下までギャラリーがいるのが見えてビックリしたよ。ギャラリーのどよめきも聞こえた。それは驚異的だった」
地元の大声援に応え、パーキンソンは、7.50や8.17といったハイスコアを連続してたたき出し、最後には信じられない深いチューブを抜けてパーフェクト10もスコア。やりたい放題のパーキンソンは、最終的に18.84のハイスコアで勝利を封じた。「前にワールドツアーで優勝してから随分と時間が空いたと考えていたんだ」とパーキンソン。「ホーンが鳴るまで、どれほど感動するかわからなかった。優勝するって、多くの人々に囲まれて、それから我に返り、家族や友人と過ごすまで実感は沸かないもの。そのときに自分の感情のすべてを感じる。今、僕はハイで興奮している。優勝を実感できるのには数時間かかるだろうね」
パーキンソンはいま、ASPワールド・ツアー・レーティングでトップなった。そしてASP世界タイトルに向けた絶好のポジションを確保した。「まだ長い道のりがあるし、多くの危険なサーファーがいるからね」とパーキンソンが言った。「多くの試合あるドリーム・ツアーの長い1年。素晴らしい年になるよ」
ASPワールド・ツアー・イベント初のファイナル進出となった前ASPワールド・ジュニア・チャンピオンのデ・スザは、パーキンソンとのファイナルでリズムを掴めなかった。「これまでオーストラリアで経験した最高の波だよ。すべてが本当にうれしい。
2位は信じられないの結果だよ。次のイベントでも同じペースをキープしたいね。僕のパフォーマンスで、ファイナルに残れたのが初めだから最高に嬉しいよ。今シーズン、集中力をキープして、気合いを入れて行くつもり。自分にとって素晴しい事なんだ。このファイナルは人生で最高の出来事さ」
2007年のASPワールド・チャンピオンで、クイックシルバー・プロ・ゴールドコースト('05年、'07年)の2度の勝利者であるミック・ファニング(AUS)は、パーキンソンにセミファイナルで破れた。「サイクロン・ハーミッシュは我々のスイッチをつけた」とファニングが言った。「今日の波は、人生最高の波か、人生最悪の波のどちらかだね。僕の人生で最高の波はでなかった。でも明らかにサイズはアップしていた」。素晴らしいコンディションは、理想的なフォームでパフォーマンス・バーを上げる2人のローカルに提供した。セミファイナルでは、リードが数回入れ替わったが、パーキンソンのパーフェクト10が勝負を決定付けた。「彼の9.90は見なかったけど、10は見た。頭が飛び出してきて分かったんだ。あれは10だって思ったよ。彼にお祝いを言いたい。本当に凄いサーフィンをしていたよ」
今日3位となったのは、タジ・バロウ(AUS)。彼はセミファイナルでデ・スザに負けた。「海で本当に負けたと感じた」とバロウが言った。「それは完全な宝捜しだったよ。風雨も凄くて、荒れ狂ってた。ちょっと使えそうな波がくる時はいつも、エイドリアーノ[デ・スザ]が隣にプライオリティーを持って波待ちしていたのさ。本当に不運だったよ。最後にここでサーフィンをした時、ワイルドカードでパーフェクト10をスコアしたから、キラの良い思い出が残っている。いまは次のイベンを楽しみにしているよ」とコメント。2009年のASPワールド・ツアーの次のコンテストは、4月7-18日、ベルズビーチで行われるリップ・カールである。
クイックシルバー・プロ・ゴールドコースト・ファイナル結果:
優勝:ジョエル・パーキンソン(AUS) 18.83
2位:エイドリアーノ・デ・スザ(BRA) 11.30
クイックシルバー・プロ・ゴールドコースト・セミファイナル結果:
SF 1:
ジョエル・パーキンソン(AUS) 19.93 ミック・ファニング(AUS)17.66
SF 2:
エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)14.84
タジ・バロウ(AUS)5.34
現在のASPワールド・ツアー・トップ5:
1.
ジョエル・パーキンソン(AUS)1200ポイント
2.
エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)1032ポイント
3.
タジ・バロウ(AUS)876ポイント
3.
ミック・ファニング(AUS)876ポイント
5.
ビード・ダービッジ(AUS)732ポイント
5.
C.J.ホブグッド(USA)732ポイント
5.
エイドリアン・バカン(AUS)732ポイント
5.
ダミアン・ホブグッド(USA)732ポイント
Adriano de Souza (BRA), Credit: ASP/ CI/ SCHOLTZ via GETTY IMAGES