椎葉順がJPSA初優勝。2戦連続優勝の大村奈央はグランドチャンピオン決定。準優勝の大澤伸幸がランキングトップに躍り出る。

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●JPSAジャパンプロサーフィンツアー2010ショートボード第4戦

第15回 I.S.U茨城サーフィンクラシック
GOTCHA・G-LANDカップ

期日/9月10日(金)〜12日(日) 会場/大洗町大洗

x2_2aac0e4.jpg椎葉順/photo:S.Yamamoto

x2_2aae2bc.jpg男子ファイナル
x2_2aae330.jpg女子ファイナル
x2_2aae58b.jpgエクスプレッション

椎葉順がJPSA初優勝。2戦連続優勝の大村奈央はグランドチャンピオン決定。準優勝の大澤伸幸がランキングトップに躍り出る。


【2010年9月12日日曜日、大洗】茨城県大洗町大洗で開催中のJPSAジャパンプロサーフィンツアー2010ショートボード第4戦「第15回 I.S.U茨城サーフィンクラシック GOTCHA・G-LANDカップ」が終了。ファイナルで大澤伸幸を下した椎葉順がJPSA初優勝した。また、女子は今年プロになったばかりのルーキーの大村奈央が新島に続く2連続優勝を決め、最終戦を待たずにグランドチャンピオンとなった。

大会初日は頭オーバーのセットが入っていた大洗の大会会場も、最終日はサイドオンで面を乱されたヒザ腰のかなり厳しいコンディション。それでも選手達はライダブルな波のフェイスを見つけ、ハイパフォーマンスを披露した。

男子ファイナルは大澤伸幸と椎葉順のファイナル。椎葉順はバリエーション豊富なエアリアルマニューバーを武器に、クオーターでグランドチャンピオンの田中樹を、セミファイナルでは地元期待の小野嘉夫を下してファイナルへ勝ち上がった。

対する大澤伸幸は、ジェイソン・シバタとのセミファイナルで熾烈なバトルを繰り広げた。大澤は、フロント、バックハンドともにスピードに乗ったマニューバーから最後にエアリアルを決め、前半をリード。後半徐々に追い上げるシバッツを振り切ってファイナル進出を果たした。

男子ファイナルは、前半は波が入らず両者ともノーライディングが続く。始めに仕掛けたのは椎葉。バックハンドで2.0ポイントをゲット。大澤はミドルサイズの波を掴みスピードを付けてエアリアルするも決まらず、1.20ポイント。椎葉は手前の小振りな波を次々と掴みインサイドまで繋ぎスコアを重ねリードする。

中盤に入り大澤伸幸は板を交換。しかし、良い波を捕まえられずスコアが伸びない。椎葉順はエアリバースやロールインを決め、リードを広げる。残り時間3分、大澤が逆転に必要なスコアは2.76ポイント。しかし優先権は椎葉。さらに最後に椎葉順が駄目押しの3.75をスコアしてタイムアップ。椎葉順が見事JPSA初優勝した。

女子ファイナルは大村奈央と熊倉梨絵。大村奈央はセミファイナルでは植村未来を大差で下し、ファイナル進出。大村はセミファイナルを勝ち上がった時点で本年度のグランドチャンピオンが決定した。対する熊倉は大洗・大貫ポイントをホームとする地元期待の選手。セミファイナルでは石井由希子とのクロスヒートを勝ち上がってファイナル進出を決めた。

x2_2aade4d.jpg大村奈央 photo:S.Yamamoto

女子ファイナルもスローなスタート。最初の波を掴んだのは熊倉でスモールウェイブにフローターで2.0ポイント。熊倉は積極的に波を掴んで行く。大村はじっくりと波を待つ作戦。小振りながら形の良い波を掴んだ大村は安定感のあるサーフィンで、インサイドで綺麗にフロータを決め、3.0ポイントをスコア。

熊倉は、果敢にチャージを繰り返すがスコアが伸びない。良い波を待つ大村はセットの波で大きなロールインを決めると2.70をスコア。大村がリードして前半を折り返す。終盤、大村はセット波を掴み、綺麗にインサイドまで繋げ3.75ポイントをスコアし差を広げる。熊倉もセットを掴むもプレッシャーからかワイプアウトが目立つ。シチュエーションは変わらず、そのまま大村奈央が新島に続く2戦連続優勝で、グランドチャンピオンに花を添えた。

多くの番狂わせが発生した今回の大洗。女子は早くもルーキーオブザイヤーの大村奈央がグランドチャンピオンを決めたが、男子は混戦状態が続く。そして、今回の第4戦が終了して、ランキングが大きく動いた。ついに今回2試合連続で準優勝の大澤伸幸が5160ポイントでトップに躍り出たのだ。2位には僅か50ポイント差の5110ポイントで辻裕次郎、3位には今回優勝した椎葉順が4873ポイントで9位からジャンプアップ。そして、4位にジェイソン・シバタ、5位にニック・ミタ、6位に小川直久、7位に林健太、8位に田中樹となった。全5戦中、上位4戦のポイント合計で年間ランキングが決定されるJPSA。暫定1位の大澤と2位の辻の差は僅かだが、初戦が不参加でも1位の大澤伸幸が若干有利と言えるが、最終戦の結果次第。

毎年、盛り上がりを見せるJPSAグランドチャンピオン争い。泣いても笑っても次の最終戦となる10月1日(金)〜3日(日)鉾田市とっぷさんて下で行われる「ムラサキプロ鉾田」で全てが決まる。是非会場に足を運んで日本のトッププロサーファー達の熱い戦いを観戦してもらいたい。もちろん、最終戦もツイッターで現地から情報をアップしてくのでお楽しみに。

男子優勝:椎葉順、2位 大澤伸幸、3位 小野嘉夫、ジェイソン・シバタ。
女子優勝:大村奈央、2位 熊倉梨絵、3位 植村未来、石井由希子。
エクスプレッション・セッション・ベストパフォーマー賞:辻裕次郎
グッドパフォーマー賞:飛田剛、中村昭太

コンテストの模様はスポーツ・カルチャー番組専門チャンネルスカイ・A sports+(スカイ・エー・スポーツ・プラス)で放映予定。ホームページではJPSAの無料動画も配信中。放映スケジュールなどはホームページをご確認ください。http://www.sky-a.co.jp/


大会に関する情報は公式ホームページもご覧ください。
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