●JPSA2010ショートボード第3戦、ロングボード最終戦
ALL JAPAN PRO 新島
ケコアと植村未来が優勝。本年度のグランドチャンプに花を添える(9/7)
【2010年9月5日日曜日、新島】JPSAジャパンプロサーフィンツアー2010ロングボード第5戦「オールジャパンプロ新島」が終了。男子はケコア・ウエムラ、女子は植村未来が優勝し、本年度のグランドチャンプを獲得した。
JPSAジャパンプロサーフィンツアー2010ロングボード第5戦(最終戦)ALL JAPAN PRO 新島 期日/9月4日(土)~5日(日)会場/新島村羽伏浦特別 協賛/東京都新島村 協力/東海汽船㈱オールジャパンプロレポート:池田潤
今シーズン、シーズン4戦目の鉾田プロで、すでに女子のグランンドチャンピオンは植村未来が奪取に成功。今大会では、男子のグランドチャンピオン争いが、ロングボードファンの最大の注目の的となった。チャンピオン候補は、ランキング3位までの選手。初戦スリランカで優勝を果たした、秋本祥平。そして2戦目の千倉での優勝のケコア・ウエムラ。4戦目、優勝の喜納元輝の実力者がグランドチャンピオン争いを繰り広げた。
イベント初日シード選手が登場した、ラウンド2では、グランドチャンピオン候補の3選手とも安定感あるサーフィンを見せて楽々の通過。イベント2日に行われたラウンド3も、大きな波乱は無く、3選手はクオーターファイナルに駒を進めた。そして、クォーターファイナルでグランドチャンピオン争いに大きな変化が起きる。喜納、ウエムラ両選手が順調にセミファイナルに駒を進めるが、ウエムラと同じヒートにクレジットされた秋本祥平が、伏兵阿隅寛典に破れ、ここで惜しくも敗退。セミファイナル以降の、グランンドチャンピオン争いは喜納とウエムラの一騎打ちとなった。
ファイナルで、喜納、ウエムラの、どちらか上位に入賞したほうが、グランドチャンピオンを決めることとなる目が離せない展開のセミファイナルヒート。
セミファイナル1 木下、喜納、辻島、阿隅
ここまで、ノーズライディングとバックサイドリップで好調なサーフィンを見せていたデヴォット木下だったが、クォーターファイナルで小波用のノーズライダーが折れるアクシデントに見舞われ、ハイパフォーマンスボードにスイッチしたが、波はデヴィットにとっては小さくここで無念の敗退。喜納は、バックサイドのノーズライディングとトップターン、フローターのコンビネーションで楽々ファイナルへ進出。クォーターファイナルで秋本を破り絶好調の阿隅だったが、このヒートは波数も少なく良い波をつかめずに敗退。2位にはヒート後半に、このヒート一番の波をつかんだ、辻島司が嬉しい初ファイナル進出をきめた。
セミファイナル1 森、尾頭、ティール、ウエムラ
前半から忙しく、小さめの波でコツコツとライディングを重ねウエムラがヒートをリード。それに尾頭が同じようなノーズライディングからのバックサイドターンでウエムラを追撃。逆転に成功。1位尾頭、それにウエムラがづづき後半戦へ突入。後半に入ると試合巧者のユージンが2人に対して猛追開始するが、なかなかポイントが伸びず、3位で敗退。今シーズン後半に入り好調さを取り戻した森大騎だったがこのヒートでは波に恵まれずここで4位となり敗退することとなった。結果は尾頭が1位、2位にウエムラとなった。
女子ファイナル 山形、古市、寺内、植村
ヒート開始直後から植村未来が、実力を発揮しヒートをリード。バックサイドのハンデを全く感じさせない、安定したノーズライディングとバックサイドターンで別格のサーフィンを披露。寺内が前半2本の波をまとめ植村を追撃開始。古市もこれに続く。セミファイナルで絶妙な波のセレクトで勝ち上がってきた山形だったが、ファイナルでは波回りが悪く良い波をつかむ事ができずに4位入賞。3位には寺内が入る。試合後半積極的に動き2位までポジションを上げた古市だったが、1位の植村のスコアには届かず、準優勝。圧倒的な実力で、ヒートを支配した植村未来が優勝とグランドチャンピオンの2冠に輝き、女子ロングボードツアーは幕をとじた。
男子ファイナル 喜納、ウエムラ、辻島、尾頭
30分のファイナルヒート。ヒート開始早々、大会会場左側で弱々しくブレイクするインサイドの波に対して、ウエムラが、ゆっくりと崩れ方をみながら、ゆっくりとテイクオフ。しかし、その波は意外なほどに、奇麗にピールした奇麗なライトハンダーブレイクを見せた。その波に対して、ウエムラも最高なサーフィンを見せて、早々に6点台のハイスコアをゲット。試合開始早々大きくヒートをリードする。
ヒート中盤にはいると、ハイタイドに伴い、波数が減少。選手達は左右に大きく移動しながら、良い波を探すがなかなか良い波を見つける事ができない。その後、喜納が、良いリズムで波をつかみウエムラを猛追するが、なかなか6点台を得る事のできるような波が入ってこない。ウエムラと喜納の点差はわずか2点以内だが、ヒート後半に入ると、ますます波数、サイズともに減少してヒートは終了。惜しくも喜納に逆転のチャンスは訪れなかった。
ケコアはjpsaのフル参戦最後の年を、グランドチャンピオンで終え、有終の美をかざった。喜納元輝も大学へ。
嬉しいオールジャパンとグランドチャンピオンの2冠を、手中に納めたのはケコア・ウエムラとなった。ケコアはjpsaのフル参戦最後の年を、グランドチャンピオンで終え、有終の美をかざった。ケコア・ウエムラは、来年からは、自身のビジネスの為に、jpsaにはスポット参戦予定。そして喜納元輝も大学のインターン生活のため、jpsaのフル参戦は、今年をもってしばらくお休みとなる。そのため、来年のサーキットは、新たな戦国時代の幕開けとなる。2人のサーキット離脱により、来年のjpsaサーキットは新たなチャンピオンが誕生する事は間違いない。来年もjpsaロングボードサーキットからは目が離せなくなりそうだ。
コンテストの模様はスポーツ・カルチャー番組専門チャンネルスカイ・A sports+(スカイ・エー・スポーツ・プラス)で放映予定。ホームページではJPSAの無料動画も配信中。放映スケジュールなどはホームページをご確認ください。http://www.sky-a.co.jp/
大会に関する情報は公式ホームページもご覧ください。
http://www.jpsa.com
ケコア・ウエムラと植村未来がショートインタビュー(9/10)
ケコア・ウエムラインタビューby 池田潤
今回で4回目のチャンピオンですがご感想は?
嬉しいです。
それでは、ファン、関係者にメッセージをお願いします。
スポンサーの皆さんサポートありがとうございました。5年間、日本の皆様のサポートに感謝しています。私は日本人と沖縄のハーフで、ハワイで育った外国人ですが、本当に温かいサボートを頂きありがとうございます。
来年はフル参戦しないことを表明しているようですがいかがでしょうか?
来年は数戦は参戦する予定ですが、自分のサーフボードカンパニーの、仕事に集中したいと思います。
どなた様でも、uemurasurfboards.comから注文ください。ブログもやってます。チェックしてみてください。ボードのモデルもチェックできます。もちろんどんなボードのカスタムシェイプも受付中です。
よろしくお願いします。皆さんサポートありがとうございました。
植村未来インタビュー by 池田潤
グランドチャンピオンになった感想は?
鉾田で小熊さんが負けて、グランドチャンピオンがきまりました。ライバルのジュリちゃんが突然jpsa参戦しなくなり、ビックリしました。
昨年のランキングは?
去年はランキング2位でした。去年は静波(大会は御前崎)で優勝。A.S.P. のWLQS鵠沼で優勝、今年もWLQSの鴨川で優勝しました。jpsaはスリランカ、鉾田プロ、オールジャパンで優勝しました。
今年好調の原因はなんでしょうか?
スリランカの第一戦で勝てたから。ピークがあって、リーフブレイクで自分が一番好きなタイプの波だったから。
今使っているボードは?
今回、新島に持ち込んだ2本は、ドロップアウトの富永忠男シェイプ。サイズは 9’1、 21 3/4、 2 5/8 トップサンテではジェイソン・カシワイのEPSをつかいました。
ショートボードの調子はどうですか?
バリでは2年ぶりにファイナルに進出しました。
グランドチャンピオンの喜びを誰に伝えたいですか?
やっぱりパパかな。
ファンの皆様にメッセージをください。
来年もJPSAのロングボードもショートボードもサーキットにでますので、ファンの皆様、応援よろしくお願いいたします。
おまけ 好きな食べ物は?
何でも食べます。好き嫌いはありません。
毎日食べられるものは、お菓子です。
好きな花は?
10月に結婚するので、その時使用する、シンビリアムオーキッドかな。
今、犬は何匹飼っていますか?
ジャックラッセルテリアの7匹います。
そのうち子犬が4匹です。
普段は、犬が沢山いるので、犬とマカハをジョギングしています。
夏の間のマカハの波はどうですか?
湖になっていました。
それではサウススウェールが入ったらどこでサーフするのですか?
アラモアナボールズ