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世界中のビックウェイバーを守る為の革新的技術をシェーン・ドリアンが開発(6/8)
ワールドツアーを引退してから7年間に渡り、超ビッグウェイブを追い続けているシェーン・ドリアン。 そんな彼も、昨年 マーヴェリックスにおいて最大級と呼ぶに値する超ビッグウェイブが訪れていた時、シェーンは人生最大のワイプアウトをし、溺死しかけるという経験をした。
その自分の経験をもとに多くの関係者と話した結果、開発されたのが「ビラボンV1ウエットスーツ」。
シェーンとビラボンが世界中のエリートビッグウェーバーの安全を守る為に、どのようにウェットスーツテクノロジーの向上を強化しているかというストーリーが、ここにある。
2010年の溺水事件の後に、ビッグウェイブ・レジェンドのシェーン・ドリアンは、再び50フィートプラスの波に直面できるかどうかを不安に感じていた。しかし,今回の商品開発により,彼はこれまで以上に平常心でビッグウェイブへチャージ出来るようになったという。ドリアンは、ビラボン・ウエットスーツとムスタング・サバイバル・コーポレーションと協力して、膨張性のバルーンの付いた浮き袋内蔵のウエットスーツを初めて完成させたのだ。
これはリップコードのタグを引っ張る事で,浮き袋が膨らみ、海中に沈んだサーファーを水面まで押し上げてくれるというものだ。ベスト・ビッグ・ウェイブ・サーファーとして広く知られる、ハワイ島コナ出身のドリアンは、この18ヵ月で片手では数え切れない信じられないような波をパドルで挑戦している。
しかし、2010年2月にサン・フランシスコの南にある悪名高いコールド・ウオーター・ブレイク「マーヴェリック」に初めて訪れたドリアンは、九死に一生を得るワイプアウトを経験した。
「僕は間違った波にテイクオフして、恐ろしいワイプアウトをしてしまった」と、ドリアンがいった。「そのワイプアウトは最悪だったよ。2本の波を喰らって水面に出ることが出来ず、ほとんど溺れていた。そのあとだよ。タブを引くと直ぐにCO2カートリッジでふくらむ飛行機のベストのような浮き袋を取り入れることを僕は考えついたんだ。」
ドリアンは、ビラボンUSAのウエットスーツ・プロダクト・マネージャーのハブ・ハバードに、そのアイデアを説明する内容の電子メールを送り、プロジェクトがスタートした。ハバードは、すぐにドライ・スーツの有名なメーカーでフローティション・システムと海洋救命道具のムスタング・サバイバル・コーポレーションを探し出した。ムスタング社のほとんどの製品が水面で使用するために設計されていたが、彼らはアメリカ軍用に極めて頑丈な、ポリウレタンの浮き袋を作っており、その経験を生かしてビラボンのニューブラダーシステムを作った。そしてデザインは、時間とともに進化していった。
ドリアンは波の無い静かな海中で、いろいろなプロトタイプをテストした。そして、何度も改良されたビラボンV1スーツは、より安全性を追求した彼のビジョンを貫き通して完成。より大きな波の限界をプッシュするドリアンに再び大きな自信を与えた。
「僕がこれを使った最初の場所は、この冬の南カリフォルニアの沖合100マイルにあるコルテス・バンクだった」と、ドリアンがいった。「波はスーパー・ビッグで、本当に大きい波にパドルインしたんだ。それで、最悪のワイプアウトをした。これをテストするにはパーフェクトだと思ったよ。僕はリーシュコードを引き寄せ、本当なら、うろたえるところだったけど、全くリラックスしてたね。僕は泳ぐことなく,水面まで上がることが出来たんだ」
ビラボンは現在、 このV1を一般市場で販売する計画は無い。しかし、ビッグ・ウェイブ・ライディング・エリートのすべてのメンバーが利用できるようにすることを検討している。
【お問合せ先】http://www.billabong.com/jp/