JPSAスリランカロングボードプロ
スリランカの開幕戦で秋本祥平と植村未来が優勝
大会最終日、見事にファイナルデイにふさわしい素晴らしいステージが整えられた。ライト、レフト共にロングウォールが続くA-フレーム。選手たちの力強いマニューバーがスピーディーに、そしてより深くアクティビティーに刻まれる。最高のコンディションでヒートは進行された。
男子はQFからワン・オン・ワンでの戦いとなり、優先権の使い方が非常に重要となってくる。QF・H3に出場した喜納元輝がベスト2ウェイブのトータルポイント 13.75をたたき出したそのサーフィンに大会会場のボルテージは一気に上がった。SF・H2の喜納元輝、ケコア・ウエムラの戦いは共にベスト2のトータルポイントが同点という結果にる壮絶なバトルを繰り広げたクロスゲームとなった。
勝者はハイスコアを持つケコアに軍配は上がり、スリランカで行われた今季第1戦目のファイナリストはH1で石川剛を下した秋本祥平とケコア・ウエムラの対戦となり、非常に見ごたえのある男子ファイナルとなった。
まず先制攻撃を仕掛けたのはゼッケン赤の秋本。セットの波をつかみ、インサイドまでつなげる間にビッグマニューバーを力強く組み入れたライディングをレフトブレイクで見せ5.00ポイントをスコア。
相対するケコアもサイズのあるセットの波をつかみ、レフトブレイクにケコアらしいハイパフォーマンスで秋本を上回る7.50ポイントのエクセレントなライディングでリードするが、しかしこの一本で沖に戻ったケコアと波のサイクルが全く合わず、ベスト2となるもう一本が不本意な1.35ポイント。
秋本はヒート終盤まで逆転できずにいたが、残り時間5分を切ったところで最後のセットの波をキャッチ。サイズのある波のクリティカルポジションを常にキープした斬新なアプローチで6.50ポイントをスコアーし、トータルポイント11.50で感動的な逆転劇を繰り広げた。ヒート終了を知らせるホーンを沖で聞いた両者がお互いの健闘を称え抱き合うシーンはフィナーレを飾るまるで映画のワンシーンのようだった。
また、女子ファイナルは植村未来、廣澤幸子、割鞘ジュリ、そして小熊明美の戦いとなった。植村が持つ14.75ポイントのベスト2ウェイブを割鞘が追うという手に汗握る展開。割鞘が終盤に入り7本目にベストライディングを見せたが惜しくも6.25ポイントと逆転には及ばず、女子の今季第1戦目のウイニングコールは植村未来が浴び幕を閉じた。
4日間におよんだこの大会のためにパーフェクトなA-フレームを快く開放してくれた現地ローカルの方々へ本当に感謝します!
<男子>優勝/秋本 祥平 2位/ケコア ウエムラ
3位/喜納 元輝 3位/石川 剛
<女子>優勝/植村 未来 2位/割鞘 ジュリ
3位/小熊 明美 4位/廣澤 幸子
大会に関する最新情報は公式ホームページでご覧ください。
http://www.jpsa.com