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yuki's wagamama online フリーペーパー「フロー」編集長つのだゆきのオフィシャルページ。

yuki's diary > 20100718  

更新日 2010-10-28 | 作成日 2009-01-26  

ジョーディ・スミス、地元でWT初優勝。南アフリカバンザ~イのブブゼラ大狂乱。(7/18)

【現地7月18日】

ジョーディ・スミス、地元でWT初優勝。ショーン・ホームズもワイルドカードで5位、南アフリカバンザ~イのブブゼラ大狂乱。めでたしめでたし。

ジョーディ自身の初優勝もさることながら、南アフリカのサーファーとして初めてWT優勝、そしてコンテストピリオドスタート当日からストレートの4日間で試合が終わるという、最短期間の試合というのもWT初の記録。いろいろ初めてだらけのファイナルデーでした。

ってね、個人的にはう~ん、もう終わっちゃったんだ、どうしよう、って感じ。

朝波を見た時点ではファイナルデーはありえない話だったんだけど、なんか木曜日、金曜日のスウェルがどこかに消えてなくなったようで、本日が波をゲットするラストチャンスにつきファイナルデー、とのアナウンス。ラウンド4の最終ヒートからファイナルまで、2~4フィートの波で行われた。本当に時折入るセットの波はそこそこ乗れてたけど、う~ん、本当にこれでやっちゃうんだぁ、って感じ。

ジョーディはこの試合ずっとそうだったけど、だいぶあのブブゼラ応援団に後押しされてたと思う。表彰式でも何回も感謝の言葉を言ってたけど、ホント、あれは心強かったと思うな。

危なかったのはセミのビード・ダービッジ戦。この試合ではどのヒートもスタートのホーンと同時にいい波を取って、ヒートを有利に進めていたジョーディが、セミはなかなか波に乗れず、終盤の残り3分ぐらいまでずっとコンビネーション負けしてて、あぁ、ジョーディもここまでか、と思わせた。

しかしストーリーはそこから。まずはグラブエアー入りの1本で6.90、それで7.50が必要なところまで持ってきて、すぐににもう1本。そっちはもっと高さのあるグラブエアーをふっつ~に無理なく流れの中に組み入れて、その後でかいカーヴィングやらなにやら。これに7.93が出て逆転勝利。もうこの時点でジョーディの優勝確定といっても良かったと思う。そういう流れ。ブブゼラ吼えまくり。

ファイナルはスタートから一方的。序盤に8.90の後9.03で、流れを決めてしまった。

注目のヒートだったタジ対デーン・レイノルズは、やはりデーンが波と合わず、ここまで何とかごまかしながらやってきたけど、ここでアウト。タジも決して悪くはなかったけどアダム・メリングと当たったセミではうまくライディングがまとめられずに3位に終わった。

ま、まだまだ先が長いのでなんともいえないけど、ランキングはワールドタイトルランキングも共通ランキングもジョーディが1位を走ることになった。でも最終的にアジャスティングすることを考えると、現状ではタイトルに最も近いのはタジのように見える。

この試合が終わった時点でのタイトルレースは、ジョーディ、タジ、ケリー、デーン、スーザ、ファニングの順。

次のタヒチから、トラッスルズ、フランス、ポルトガル、プエルトリコ、ハワイまで、ほぼ連続6試合の死のロード。タヒチの後には32位までがWTに残り、それ以下はカットされる。

後半5試合は32人での戦い。よってまだまだタイトルを語るのは早いわけで、この先にどんなドラマが待ち受けていることやら。

しかし本日の時点では南アフリカのメディア、ファンは万々歳。いいなぁ、あんなに盛り上がれて。そうね、盛り上がるよね。日本でWTの試合があって、そこでマーちゃんが優勝したとかそういう話だからさ。いいなぁ、ホント。



つのだゆき