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yuki's wagamama online フリーペーパー「フロー」編集長つのだゆきのオフィシャルページ。

yuki's diary > 20100918  

更新日 2010-10-28 | 作成日 2009-01-26  

V10が現実的になってきた(9/19)

【現地9月18日】

ケリー今シーズン2勝目。これでランキングトップに立って、2位のジョーディと4500ポイント差。けっこうV10が現実的になってきたと思う。後4試合あるからなんともいえないけど、あの感じを見ればそうそう取りこぼしをするようにも見えないし、最終戦のパイプは、タイトル争いをしそうなサーファーの中ではケリーが一番有利に戦えそうなので、このさきよほど変なことをしない限り、今年は行きそうな感じだ。

実はこの試合、限りなくケリー対デーンのファイナル実現に近かったから、そうなってデーンが勝って、それでもケリーはタイトルレーストップで、V10 で、安心して後進に道を譲る、みたいなヴィジョンが見え隠れしてたんだけど、あと少し、デーンのあの爆発振りにコンスタントさが足りないようだ。

ホント、あの爆発したときのデーンが続けば、現状では誰も同じことが出来ないので、誰も勝てないからね。この試合でも9点台を3本マークしているのはデーンだけ。それでも優勝できないというのは、やはりそれがまだまだ成功率の低いことを物語っている。ただ、今年になってデーンが常時上位に食い込んで来るという事は、成功率が上がっているということの証でもある。ワールドタイトルは本人のやる気が続けば、時間の問題だと思う。

時折どうやってこの波を料理しようかというビジョンが見えなくなる、とデーンがコメントしているけど、ビードとのセミがそんな感じだった。それまでとは別人で、得意の大技がことごとくワイプアウト。ちょっとヒートが続きすぎて、集中力を保てなかったような感じもした。

同じようにバラバラだったのがジョーデイ・スミス。やっぱり昨日折ったマジックボードの影響は大きく、ワイプアウトを繰り返していた。

今日はきっちり作戦を変えてきたような感じのケリー。セットの大きな波をとり、大きなリップやテールスライドのフィニッシュにエアーをもって来る組み立てがずっと続いた。

ファニングはいい感じで来ていたけど、セミのケリーとのヒートで壊れた感じ。ファニングは、ケリー相手だとこれを良くやるんだな。先攻されるとはね返せないことが多いように思う。

オウエン・ライト。実は私のカメラが完全に壊れていることがオウエン対ケリーのヒートで発覚して、もう今日はそこで写真おしまい。

ケリーの乗った波のレフト側でビッグエアーをメイクしたのをバッチリ撮ったので、いつもはしないんだけど、カメラの後ろのスクリーンでエアーの高さを確認したら、大変なことになってました。シャッター幕の故障。う~ん、写真はジャスピンなのに。で、実はその前のヒートからダメだったようで、その辺全部オシャカ。

で、ちょっとジタバタしてスナップ用のカメラとかで撮ってみたけど、もうまるで無理なので、あきらめ。私はそういう時にはあきらめがやたら早いので、さっさと終了。海外まで来てジタバタしてもしょうがないし。よって、本日はオウエンの写真がこれ、ジョーディ、タジの写真はありません。

ファイナルは一方的。オープニングライドで7.9、その後の8.60でほぼ決まり。しかし後半クリアなチューブを抜けてギャラリーの大歓声。それが9.53で、その後ビードも360入りのいいライディングを見せたけど、8.20。これはちょっと低いかなって感じだったけど、ま、どっちにしてもファイナルのビードはこの1本しかエクセレントレンジが無かったから、ケリーのゲームだったと思う。

来週末からはすでにヨーロッパレッグのスターで、皆さん大忙し。
う~ん、しかしなぁ、でも今でもあのオウエンの9.63がこのイベントを通したすべてのライディングの中のベストライド(ポイント的にはこれが一番上)には思えない私なんだけど……



つのだゆき