SURFMEDIA JPSA NEWS

サーフィン情報サイトのサーフメディアは世界中のサーフィンニュースを日本語でお届けしています。

SURFMEDIA JPSA NEWS > 四国で林、橋本が優勝

更新日 2009-10-08 | 作成日 2009-01-26

日本が誇る河口での開催となったムラサキプロ四国。
そんな歴史的大会で林健太と橋本が優勝(9/22)

hiyoushou_kenta.jpg

TEXT&PHOTO BY SUNDAY PAPA.

プロ本戦/9月18日(金)ポイント/宍喰河口

天候/晴れ時々曇り
ポイント/宍喰河口
サイズ/肩〜頭オーバー
風/弱オン

大会初日。台風14号の影響で生見ポイントから朝からクローズ気味の為、
宍喰ポイントに移動となった。宍喰河口のコンディションは肩セット頭オーバーのファンウェイブ。波質はライト方向にロングライドも可能なグッドコンディション。 前半の見所は、先日にプロ昇格したばかりの地元の黒越大気がトータル15.75ポイントをマークし、ダントツでR2へ進出した。

 続いては女子R1からQFまでを消化。女子R2では谷口絵里菜がライト方向のグッドウェイブをキャッチし、特大のスプレーを飛ばすリッピングを3発メイク!! 大きなマニューバーを披露し、10ポイント!満点を叩き出した。その後のQFも順調に勝ち上がり明日予定されるSFを駒を進めた。この勢いでグラチャンに王手をかけるのか!?
他は庵原美穂、折笠友子、北川成美、橋本小百合、福谷周子、萩原水紀、川邉聡美がSFへ勝ち上がった。

プロ本戦/9月19日(土)ポイント/宍喰河口

天候/晴れ
ポイント/宍喰河口
サイズ/頭〜ダブル
風/サイド

いよいよトップシード選手が登場となる大会2日目!昨日同様、生見ポイントがクローズアウトのため、宍喰ポイントにて競技を行った。波は先日よりも接近した台風の影響でセットはダブル近いハードなコンディションとなったが、切れたライトブレイクは3,4マニューバー可能で時よりスタンディングチューブもある!そのワンシーンでは、注目の地元シード枠の田中海周が残り時間わずかにもかかわらず、あせらずに波をまち、やって来たスーパーセットを捕らえて、ディープスタンディングチューブをメイクしパーフェクト10を叩き出して、地元先輩の林健太プロを押さえの1位でヒートアップにはMCも会場のギャラリーも大声援を贈った!予選のハイライトシーンであった!!

ヒートは、まずは男子R2からスタート。その後、男子R3までを消化。勝ち上がったのは勢いに乗っている選手ばかり!H1では昨年のグラチャン田嶋鉄兵がライト方向にソリッドなターンで際どいセクションへ派手なリップアクションを連発し、トータル18.25という2日目の最高トータルスコアで1位通過!

 田中英義、若手の大橋海人、椎原順、森哲太、スタイリッシュな吉川共久、パワーサーフィン炸裂のダレンターナー、絶妙なレールワークを披露する田中樹、トリッキーなテクニックで会場を沸かせる中村昭太、そして地元期待の辻裕次郎、仲野仁人、は特に目立った良い動きをしていた!ビッグマニューバーを得意とするペペンヘンドリック、2007のグラチャンである林健太、キレ味抜群の小野嘉夫、メリハリのあるアクションを決める萩原周、石崎孝行などが明日のQFへと勝ち進んだ。最後のヒートは女子のセミファイナル! H1、ここでグラチャンに王手をかける谷口絵里菜がまさかの敗退!行く所、行くところに波が回って来ない。ポイントを良く知っているだけに残念だ。明日のFLに見事進出を果たしたのは川邉聡美、福谷周子となった。

続くH2では、際どいアプローチにも関わらず果敢に攻め、攻撃的なサーフィンを披露した橋本小百合とビッグセットに猛烈なチャージを見せた萩原水紀が勝ち上がった!地元ベテランの北川成美はここで惜しくも敗退。


プロ本戦/9月20日(日)ポイント/海部川河口

天候/晴れ
ポイント/海部川河口
サイズ/4〜6フィート
風/弱いサイド

大会最終日。ビッグサプライズが起こった!ローカルの皆様のご協力のもと、日本が誇るリバーマウスポイント海部川にてコンテストを開催。 ここでコンテストが開催されたのも20年以上も前の話らしく、まさに歴史的大会となった今年のムラサキ四国プロ! 波は4〜6feetの極上ライトブレイクで、波のパワーにリーシュを切るアクシデントや、ボードを真っ二つに折ってしまう選手もいるほどだ。出場選手にはそれぞれ他の選手がボードキャリーとして海に入り、競技中の選手をサポート。まずは女子ファイナルからスタート!

 ファイナリストは川邉聡美、福谷周子、橋本小百合、萩原水紀の4名。炸裂するパワーブレイクに果敢に攻める選手達。前半に橋本小百合がグッドセットをキャッチ!テイクオフからレールをセットしてチューブライドを決めて、その後も360をメークして10Point! 他の選手もビッグウェーブに臆することなくチャージをかけるが、トップの橋本小百合にあと一歩届かないヒート展開。そして30分のファイナルが終了!!歴史的大会を見事に制したのはリバーマウスのディープチューブをメイクした橋本小百合。2位は逆転ならず萩原水紀、3位はビッグウェーブにチャージを繰り返した、福谷周子、4位に川邉聡美という結果となった。6フィートの波に、ドロップする彼女達、まさしくプロフェショナル!!

 その後、男子のQFからファイナルまでを行った。やはり最高の波というだけあり、パーフェクト10が続出した。そんなシチュエーションのなかファイナルへ進出したのは、本大会絶好調なサーフィンを見せる田嶋鉄兵、驚異的なパワーサーフィンを披露するダレンターナー、今年最もグラチャンに近い選手であり地元期待の林健太、ビッグマニューバーを得意とする田中樹の計4名。オープニングウェーブをキャッチしたのは田嶋鉄兵!垂直リッピング2発に加えビッグなカービングターン、フィニッシュも際どいアプローチをしっかりメイク!!スタート早々に田嶋がパーフェクト10を叩き出す!!

そして、林が後を追う!セットの波を掴むと深いボトムターンから際どいセクションに強烈なレイバック気味のリッピングをメイク!!そのままもう一発!!ミドルセクションまでビッグマニューバーをメイクして9ポイントを奪取!中盤に差し掛かり、ダレンターナー、田中樹が二人の後を追うが思うように得点を伸ばせない。田嶋はその後も果敢に波に乗って中盤から終盤に入ったところで5.65ポイントを出してベスト2を揃える。ヒート終盤、ダレンが猛烈なチャージでビッグセットをキャッチするが、早いブレイクに捕まり上手くメイク出来ない状況。続いては田中樹、流れるような綺麗なビッグマニューバーでありながら鋭いアクションを披露し8.50ポイントをマーク!

終了間際、ベスト2を揃えていないのはダレンと林健太の2名。残り時間あと僅かのところでビッグセットを待ち続けた林健太が最高のライトブレイクをキャッチした。深いターンからホレ上がる際どいセクションに豪快なリッピング!素晴らしい大きなスプレーが舞い上がり、さらにビッグカットバックで波をつないで、インサイドでエアー気味なフローターでフィニッシュ!!勝利を確認した歓喜のパフォーマンスに会場のギャラリーも大声援!!

9.00ポイントと8.75ポイントのベスト2を出した林健太が地元四国の意地を見せて歴史に名を残す本大会のチャンピオンに輝いた。2位はパーフェクト10を出したものの、あと一本が高ポイントをマーク出来なかった田嶋鉄兵。3位は信じられないスーパーパフォーマンスを披露した、田中樹。猛烈なチャージで会場を沸かせた、ダレンターナーは4位という結果となり、決勝は劇的なドラマで幕を閉じました。
 
表彰式の前に、お礼の気持ちを込めさせて頂き、ビーチクリンを行いました。海部川という最高のステージで開催した本大会!歴史に残る1戦になりました。
ローカルの皆様、本当にありがとうございました。



詳しくはJPSAホームページをご覧ください。