JPSAショートボード第6戦(最終戦)
「ガルーダ・インドネシア トラベルシーンプロ」
会場/バリ島 クラマス 特別協賛/株式会社 マックス・エー、ガルーダ・インドネシア航空
主催/JPSA 協力/トラベルシーン、バリサーフィンアソシエーション(BSA)
ショートボードのメインラウンドがスタート。男女6名のプロが誕生。女子ベスト8が決定。女子グラチャンのシナリオ。(11/12)
ALL photos by :s.yamamoto
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JPSA 震災復興支援チャリティーツアー2011ショートボード第6戦(最終戦)「ガルーダ・インドネシア トラベルシーンプロ」が、インドネシアのバリ島、クラマスでスタートした。本日の天気は曇りのち晴れ。波はクリーンな胸肩。セットで頭ぐらいも入っていたが、午後にはロータイドとともにサイズダウン。風もオンショアに変わった。大会は午前7:30に女子のラウンド1からスタート。続いて男子ラウンド1。そして女子クオーターファイナルまで行われ、女子のベスト8が決定した。
サイズのある掘れた波でダイナミックなパフォーマンスを繰り返す選手達。そんな中で先日のプロトライアルを勝ち上がっていたアマチュア選手の中で、男子3人、女子3人が公認プロ資格をゲット。男子は、加瀬優、浜瀬海、山中海輝。女子は都寿子、鈴木香那、岡野尚子。おめでとう。
一昨日からサイズアップしたクラマス。ロングボード開催期間中は物足りないコンディションだったが、ようやくクラマスらしいブレイクを見せ、午前中はバレルセクションもある素晴らしいコンディションとなった。しかし、午後のロータイドととともに風もオンショが吹きはじめ、コンディションを落としてしまった。
そんな中でも、男子ラウンド1では、加藤周平がヒートトタール10.75、進藤晃が10.70、山中海輝が10.50、北田力也が10.75をスコア。また宇野将史が本日のベストスコアとなる11.25をスコア。明日のトップシードが登場するラウンド2へと30名の選手が勝ち上がった。
そして、ベスト8が決定した女子では、ランキング2位の谷口絵里菜が、地元四国の河口で鍛えたパフォーマンスを披露して、ラウンド1で本日の最高点となるトータル13.00をマーク。手慣れたアクションでセミファイナルを決めた。また、ランキングトップの庵原美穂もクオーターで11.50をマーク。今年開幕戦以来の出場となる大村奈央が12.00をマーク。水野亜彩子も10.25をマークしてセミファイナルまで駒を進めている。
女子セミファイナルのヒート1には、大村、庵原のほかにロングで2位となった一ノ瀬さゆりと、今回プロになったばかりの都寿子が進出。ヒート2には谷口、水野とともに、ベテランの田原啓江 、上田純子が勝ち上がっている。気になるのはグラチャン争い。この2戦で連勝した庵原美穂と、谷口絵里菜の6000ポイントを集めているふたりがセミファイナルまで勝ち上がっている。
アジャストして540ポイント差があるため庵原が優勢という状況だが、仮に庵原が3位でセミで破れ、1220ポイント獲得しても8400ポイント。それを6640の谷口が越すには1760以上が必要で優勝しかない。また、セミを4位で庵原が破れると7180+1110で8290。1650以上が必要で谷口はファイナルまで残って2位で逆転となる。
庵原がファイナルを決めると、自動的に1340加算されることになり、8520。6640の谷口が勝つには優勝しかない。ファイナルでの直接対決となったら、6640の谷口が優勝したとしても8640。7180の庵原が3位でも同点でグラチャンとなるシナリオだ。
明日13日は、JPSAショートボード歴代チャンピオン戦「LEGENDARY OF SURFING」が開催される予定で、朝6時クラマス集合。男子ラウンド2からスタートし、レジェンド特別戦、男子ラウンド3の予定。 進行はコンディションにより変更になる可能性があるの注意しよう。
「ガルーダ・インドネシア トラベルシーンプロ」は11月7日(月)~10日(木)のロングボードの試合のあと、11月10日(木)~14日(月)でショートボードが開催される。JPSAもいよいよ大詰め。泣いても笑っても今回のバリ島で、今シーズンの4名のグランドチャンピオンが決定する。
また今回のガルーダ・インドネシア トラベルシーンプロ開催期間中、特別戦としてJPSAショートボード歴代チャンピオン戦「LEGENDARY OF SURFING」が開催される。これには、川井幹雄、善家誠、添田博道、久我孝男、糟谷修自、関野聡、沼尻和則、河野正和といった日本のチャンピオンに加え、バリからカトゥ・メンダ 、ワヤン・ピッチャといったレジェンドが参加する。このヒートは、2回戦方式にてヒートを行い、各回戦のベスト2ウェイブ、トータルベスト4ウェイブのスコアにより順位を決定。総合順位上位2名は日本・バリ親善試合への出場権を得ることが出来る。これも非常に楽しみな戦いとなりそうだ。
また今回、ロング、ショートともエントリーが若干少ない中、男子ショートでは、大澤伸幸、加藤嵐、大橋海人といった選手が海外からの試合からバリへ直行。また女子ショートでは、数日前までブラジルにいた大村奈央が、庵原美穂の3連勝を食い止めるべく出場する。逆にロングでは秋本祥平、東川泰明の2名がスペインで開催されるASP=WLT参戦のため欠場。
注目の最終戦。サーフメディアは現地から最新情報をお伝えする予定です。
激化するJPSAショートのグラチャン争い。
ショートボードのグラチャン争いも最終戦までもつれ込み、バリでの結果次第となった。下の表に記したように、今回の新島が終了した時点で、田中英義がトップをキープ。3位だった今回優勝した高梨直人が2位に浮上した。ご存知のように、JPSAは全6戦中、上位5戦のポイント合計で年間ランキングが決定されるシステムであるため、全6戦に出場した選手は一番悪かった結果を切り捨てることが出来る。各選手が次のバリで自分のワースト結果を上回る結果を出すと仮定し、現在のワースト結果を切り捨てると順位が変わってくる。
アジャスト後の暫定順位では、高梨直人が僅か50ポイント差で田中英義を逆転してトップ。次いで720ポイント差で3位に田中樹、100ポイント差で4位に椎葉順となる。この数字から簡単に推測出来るのは、田中英義がバリで2度目のグラチャンを獲得するためには、初のグラチャンを狙う高梨直人より上位でフィニッシュしなければならないということ。3位の田中樹は、トップと770ポイント差。暫定上位2位のふたりがファイナルまで残ると田中樹は優勝しても彼らを超えることは出来ない。
椎葉順はふたりが5位で、中村昭太は彼らがセミファイナルまで勝ち上がると、優勝しても彼らを超えられない。また、女子ではこの2戦で連勝した庵原美穂と谷口絵里菜の6000ポイントを集めているふたりの戦いとなりそうだ。アジャストして540ポイント差があるため庵原が優勢という状況。ショートボードの最終戦は、11月10日(木)~14日(月)(※10日(木)プロトライアル)バリ島 クラマスで開催。
JPSA2011男子/最終戦で可能な獲得ポイント | ||||||||
バリ島(アジャストP) |
優勝 |
2位 1720 |
3位 1460 |
4位 1340 |
5位 1220 |
7位 1110 |
暫定順位 |
アジャスト 後の順位 |
田中英義(6120) | 8120 | 7840 |
7580 |
7460 |
7340 | 7230 | 1 | 2 |
高梨直人(6170) | 8170 | 7890 | 7630 | 7510 | 7390 | 7280 | 2 | 1 |
田中樹(5400) | 7400 | 7120 | 6860 |
6710 |
6620 | 6510 | 3 | 3 |
椎葉順(5300) | 7300 | 7020 | 6760 | 6640 | 6520 | 6410 | 3 | 4 |
中村昭太(5110) | 7110 | 6830 | 6570 | 6450 | 6330 | 6220 | 4 | 5 |
JPSA2011女子ランキング | |||||||||
第1戦 伊豆 |
第2戦 新島 |
第3戦 大洗 |
第4戦 千葉 |
第5戦 鉾田 |
第6戦 バリ |
新島後の計算式 |
暫定順位 |
アジャスト | |
庵原美穂 | 1220(L) | 2000 | 1460 |
1720 |
2000 | ? | 6400+2000=8400-1220=7180 | 1 | 1 |
谷口絵里菜 | 1460 | 1460 | 1110(L) |
2000 |
1720 | ? | 6290+1460=7750-1110=6640 | 2 | 2 |
※ 全6戦中、上位5戦のポイント合計で年間ランキングを決定。
ただし、同順位の場合は全6戦のポイント合計で決定。更に、同順位の場合は最高ポイントで決定。(L)が
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大会に関する情報はJPSA公式ホームページをご覧ください。
http://www.jpsa.com