男子ベスト16が決定。レジェンド特別戦開催。浦山哲也が引退。男子グラチャンのシナリオ。(11/13)

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【Surfing for all がんばろう日本!】JPSA 震災復興支援チャリティーツアー2011

JPSAショートボード第6戦(最終戦)
「ガルーダ・インドネシア トラベルシーンプロ」

期日/11月10日(木)~14日(月)※10日(木)プロトライアル
会場/バリ島 クラマス 特別協賛/株式会社 マックス・エー、ガルーダ・インドネシア航空
主催/JPSA 協力/トラベルシーン、バリサーフィンアソシエーション(BSA)

男子ベスト16が決定。レジェンド特別戦開催。浦山哲也が引退。男子グラチャンのシナリオ。(11/13)

浦山哲也浦山哲也河村海砂田中譲田中樹田中英義高梨直人レジェンド特別戦
ALL photos by :s.yamamoto



JPSA 震災復興支援チャリティーツアー2011ショートボード第6戦(最終戦)「ガルーダ・インドネシア トラベルシーンプロ」も残すところ2日。今日の天気は曇り。波は腰腹、セットで胸。サイズダウンしたが、風も弱く大会開催には充分なコンディション。大会は午前7:30に男子のラウンド2からスタート。続いてJPSAショートボード歴代チャンピオン戦「LEGENDARY OF SURFING」が開催され、男子ラウンド3までが行われ、男子のベスト16が決定した。

男子ラウンド2ではトップシードが登場し、更なる熱いヒートが展開された。各選手順当に勝ち上がる中、昨年のグランドチャンピオンである大澤伸幸が、石崎孝行とカウントバックで敗れて3位。早朝から番狂わせが発生した。そんななかで本日のベストスコアをマークしたのは田中樹。彼はラウンド2のヒート9で、いきなり深いボトムターンからリエントリー。フローターで抜けて、さらにリエントリーでバリエーションも魅せ8.25をスコア。そして、3連続のノートリムの際どいリエントリーで9.50をスコア。トータル17.75をマークした。田中樹はラウンド3も1位でクオーターファイナル進出を決めている。

そして、注目されていた3年連続でバリで優勝していた林健太がラウンド3で敗退。4連覇を狙っていたが惜しくも敗退となった。また今回のバリを引退宣言をしていた浦山哲也も、ラウンド3で敗退。1998年から3年連続JPSAグランドチャンピオンを獲得するなど、輝かしい戦歴を誇る浦山哲也は、1990年からの20年にも及ぶ長い選手生活に終止符を打った。

その他に、今年初参戦となるハワイのニック・ミタや、このクラマスの波を知り尽くすバリのペペン・ヘンドリックといった選手も最終日に勝ち進んでいる。

いよいよ最終局面を迎えるグラチャン争い。ランキングでトップを行くのが田中英義。そして2位に高梨直人、3位に椎葉順と田中樹という順位。この上位陣のなかで椎葉順がラウンド3で敗退しレースから外れた。これでほぼ3人の戦いとなって来たが、田中樹が、優勝しても獲得出来るポイントは7400。田中英義、高梨直人がファイナルまで勝ち上がれば田中樹は彼等を超える事は出来ない。しかし逆に田中樹はクオーターやセミでライバル2名が破れ、優勝する事によって2度目のグラチャンを手にすることが出来る。

ライトのポイントブレイクで、伝家の宝刀、切れ味鋭いバックサイドが冴える高梨直人、ライジングサンを身にまとい安定感のあるフォアハンドのエアリバースを決める田中英義。二人がファイナルに進出すれば、上位になったものがグラチャンを獲得する。とにかく僅差の二人は、どちらかが破れ、片方の選手が勝ち上がる事によってグラチャンが決定するような緊迫したレースとなっている。田中英義のローポイントは1220のため、ファイナル前に敗れても、今回のバリを切り捨てることが出来るので、7340をキープ出来る。高梨は900がローポイントで、もしクオーターで敗退した場合、その時点で田中英義の2度目のグラチャンが決まる。そういう意味では保険のある田中英義が精神的な余裕があり有利なのかもしれない。

また本日は、特別戦としてJPSAショートボード歴代チャンピオン戦「LEGENDARY OF SURFING」が開催。これには、川井幹雄、善家誠、添田博道、久我孝男、糟谷修自、関野聡、沼尻和則、河野正和といった日本のチャンピオンに加え、バリからカトゥ・メンダ 、ワヤン・ピッチャといったレジェンドが参加。今も色褪せない素晴しいサーフィンを披露しギャラリーを魅了した。このヒートは、2回戦方式にてヒートを行い、各回戦のベスト2ウェイブ、トータルベスト4ウェイブのスコアにより順位を決定。ファイナルデイもラウンド2が行われ、総合順位上位2名は日本・バリ親善試合への出場権を得ることが出来る。


そして、昨日ベスト8が決定した女子では、ランキング2位の谷口絵里菜が、地元四国の河口で鍛えたパフォーマンスを披露して、ラウンド1で本日の最高点となるトータル13.00をマーク。手慣れたアクションでセミファイナルを決めた。また、ランキングトップの庵原美穂もクオーターで11.50をマーク。今年開幕戦以来の出場となる大村奈央が12.00をマーク。水野亜彩子も10.25をマークしてセミファイナルまで駒を進めている。

女子セミファイナルのヒート1には、大村、庵原のほかにロングで2位となった一ノ瀬さゆりと、今回プロになったばかりの都寿子が進出。ヒート2には谷口、水野とともに、ベテランの田原啓江 、上田純子が勝ち上がっている。気になるのはグラチャン争い。この2戦で連勝した庵原美穂と、谷口絵里菜の6000ポイントを集めているふたりがセミファイナルまで勝ち上がっている。

アジャストして540ポイント差があるため庵原が優勢という状況だが、仮に庵原が3位でセミで破れ、1220ポイント獲得しても8400ポイント。それを6640の谷口が越すには1760以上が必要で優勝しかない。また、セミを4位で庵原が破れると7180+1110で8290。1650以上が必要で谷口はファイナルまで残って2位で逆転となる。

庵原がファイナルを決めると、自動的に1340加算されることになり、8520。6640の谷口が勝つには優勝しかない。ファイナルでの直接対決となったら、6640の谷口が優勝したとしても8640。7180の庵原が3位でも同点でグラチャンとなるシナリオだ。


明日14日の最終日は、朝6時にクラマスに集合。コンディション見て、スタート時間が決定される。



「ガルーダ・インドネシア トラベルシーンプロ」は11月7日(月)~10日(木)のロングボードの試合のあと、11月10日(木)~14日(月)でショートボードが開催される。JPSAもいよいよ大詰め。泣いても笑っても今回のバリ島で、今シーズンの4名のグランドチャンピオンが決定する。

また今回のガルーダ・インドネシア トラベルシーンプロ開催期間中、特別戦としてJPSAショートボード歴代チャンピオン戦「LEGENDARY OF SURFING」が開催される。これには、川井幹雄、善家誠、添田博道、久我孝男、糟谷修自、関野聡、沼尻和則、河野正和といった日本のチャンピオンに加え、バリからカトゥ・メンダ 、ワヤン・ピッチャといったレジェンドが参加する。このヒートは、2回戦方式にてヒートを行い、各回戦のベスト2ウェイブ、トータルベスト4ウェイブのスコアにより順位を決定。総合順位上位2名は日本・バリ親善試合への出場権を得ることが出来る。これも非常に楽しみな戦いとなりそうだ。

また今回、ロング、ショートともエントリーが若干少ない中、男子ショートでは、大澤伸幸、加藤嵐、大橋海人といった選手が海外からの試合からバリへ直行。また女子ショートでは、数日前までブラジルにいた大村奈央が、庵原美穂の3連勝を食い止めるべく出場する。逆にロングでは秋本祥平、東川泰明の2名がスペインで開催されるASP=WLT参戦のため欠場。

注目の最終戦。サーフメディアは現地から最新情報をお伝えする予定です。


JPSA2011男子/最終戦で可能な獲得ポイント
 バリ島(アジャストP)

優勝
2000 

2位
1720 
3位
1460 
4位
 1340
5位 
1220 
7位
1110 

暫定順位

アジャスト
後の順位 
田中英義(6120) 8120 7840
7580
7460
7340 7340
高梨直人(6170) 8170 7890 7630 7510 7390 7280
田中樹(5400) 7400 7120 6860
6710
6620 6510
椎葉順(5300) 7300 7020 6760 6640 6520 6410
中村昭太(5110) 7110 6830  6570 6450 6330 6220



JPSA2011女子ランキング
  第1戦
伊豆 
第2戦
新島
第3戦
大洗 
第4戦
千葉 
第5戦
鉾田 
第6戦
バリ
新島後の計算式

暫定順位
(新島後)

アジャスト
庵原美穂 1220(L) 2000 1460
1720
2000  ?  6400+2000=8400-1220=7180 1
谷口絵里菜 1460 1460  1110(L)
2000
1720  ? 6290+1460=7750-1110=6640 2 2

※ 全6戦中、上位5戦のポイント合計で年間ランキングを決定。
  ただし、同順位の場合は全6戦のポイント合計で決定。更に、同順位の場合は最高ポイントで決定。(L)が



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