JPSAショートボード第4戦
千葉オープンJWMAプロ マニューバーラインカップ
会場/千葉県一宮町 一宮海岸
特別協賛/日本ウェットスーツ工業会、株式会社 マニューバーライン
主催/JPSA
千葉最強のサーファーによるファイナルを制した
中村昭太がJPSA初優勝を飾る。(9/25)
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撮影、取材:山本貞彦
朝から北東の風のサイドオンがドン吹き。晴れ間も見えるが、曇り空。波のサイズはモモ腰、セットで腹。ダラダラのワイドブレイク。ポイントを得る為には、波を見る目が求められるコンディションでのスタートとなった。
今日はクォーターファイナルから。まずは女子。ベテランの谷口絵里菜、庵原美穂、田原啓江に加え、今回プロ公認を得た高橋みなと、前回優勝の水野亜彩子、武知実波の若手がラウンドアップ。ファイナルは、谷口絵里菜、庵原美穂に加え、勢いのある折笠友子、高橋みなとというメンバーとなった。
試合の流れを決めたのは谷口絵里菜。開始早々にスピードあるリエントリーに、フローターと、切れのある演技で8.00pt、7.00ptのトータル15.00ptと圧倒的にリード。折笠、庵原が追いすがるもニード9.00pt以上。まったく他を寄せ付けず、そのまま優勝を手に入れた。
インタビューでは2年ぶりの優勝に、涙を堪えながらスポンサーへの感謝とともに、大洗の大会で優勝したチームメイトの水野亜彩子と行動を共にしたことで、初心に戻る事ができ、気持ちを切り替えてこの大会に臨んだことが勝因と語った。
続けて男子。今回は飛田剛、小野嘉夫、高梨直人にプロ公認を得た井上達貴、大田弥生の茨城勢が奮闘するものの、ファイナルは千葉勢が占めた。田中英義、田中樹、中村昭太と唯一茨城の高梨直人。
試合は前半5分、田中英義がノートリミングのリエントリー3発で7.50ptでリード。田中英義の集中力は半端なく、ヒート前の選手紹介の前でも、イヤホンで雑音をシャットアウト。ヒート中でも我関せずとマイペースを貫く姿に、バックアップを取れれば優勝は間違いないと思われた 。しかし、それを止めたのが中村昭太。バックサイドのエアーリバースで8.75pt。さらにリエントリーからのロングフローターで7.75ptでひっくり返す。クレバーな田中樹もマイペースで攻めるものの、インサイドでゲッティングアウトの選手と交錯、演技ができず点を伸ばせない。
ジリジリする中、終了3分前に中村昭太と田中英義が波を取り合い交錯でワイプアウト。この時は何も無かったものの、試合終了30秒前に再び入ったセットに競る二人。中村昭太がワイプアウト。ここでタイムアップの試合終了。あとはジャッジの裁定を待つだけとなった。
結果、田中英義がインターフェアを取られ、中村昭太が嬉しい初優勝を決めることとなった。
インタビューでは、感謝と共に、勝つためには自分は飛ぶしかないんでとコメント。この後の大会でも、エンジン全開で優勝を誓った。
今回の千葉オープンでは、JPSAのショートボードのコンテストだけでなく、サーフィン体験スクール、プロから学べるワンポイントレッスンのほか、豪華商品が毎日当たる大抽選会、ロングボードやBBのエキシビジョンを開催。最終日には障害を持った方のサーフィンへの挑戦プロジェクトやエアショーなど、多くの人が楽しむことが出来るビーチを作り、震災復興へ元気な声を届けたいという願いから、様々な催し物が行われた。9/24日(土)には、フラやヒップホップや房総マーケットが行われるビーチフェスティバルも同時開催。地域と協会、サーファーが一つになり、いつものJPSAのコンテストとは、ひと味もふた味も違った活気ある素晴しいイベントとなった。
次のJPSAの大会が9/29~10/2に茨城県鉾田市で開催される。
男子優勝:中村昭太、2位 田中樹、3位 田中英義、4位 高梨直人。
女子優勝:谷口絵里菜、2位 庵原美穂、3位 折笠友子、4位 高橋みなと。
大会に関する情報はJPSA公式ホームページをご覧ください。
http://www.jpsa.com