JPSAムラサキプロ鉾田で林健太が優勝、庵原美穂は涙の初優勝。(10/2)

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【Surfing for all がんばろう日本!】JPSA 震災復興支援チャリティーツアー2011

ショートボード第5戦
ムラサキプロ鉾田

期   日/9月29日(木)~10月2日(日)※9月29日(木)プロトライアル
会   場/茨城県鉾田市 とっぷさんて下
特別協賛/株式会社 ムラサキスポーツ
主   催/JPSA
後   援/茨城県鉾田市
協   力/大洋サーフィンクラブ
      茨城サーフィンユニオン(I.S.U)

ムラサキプロ鉾田で林健太が優勝、庵原美穂は涙の初優勝。(10/2)

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茨城県鉾田市 とっぷさんて下で開催されていたJPSA震災復興支援チャリティーツアー2011ショートボード第5戦【ムラサキプロ鉾田】が終了。林健太と庵原美穂が見事優勝した。本日は昨日から更にサイズダウンが進み、腰腹のミドル付近からの厚いピークワイドなブレイク。オンショアの北〜北東風は弱まり、時折、雲の合間から太陽が顔を覗かせていたが、波数が減り、選手達には辛抱強く波を待つファイナルデイとなった。

コンテストは男子のクオーターファイナルからスタート。小川直久、渡辺広樹、田中譲、田中英義というメンバーがここで敗退。セミファイナルは、松岡慧斗と高梨直人、森哲太と林健太という組み合わせとなったが、ファイナルにコマを進めたのは地元茨城の高梨直人と四国の林健太。ここで破れた松岡慧斗と森哲太は今季絶好調で残り2戦も注目の選手といえるだろう。

男子ファイナル

ファイナルのスタートホーンが鳴ると林健太が仕掛けた。際どいセクションに当て込みスタートから、4.50をスコア。続けてセカンドウェイブで5.50をスコアした林健太は、先行逃げ切りの作戦だ。高梨直人は、ラインナップでじっくりと良い波を待つ。高梨プライオリティのまま、林健太は手前からどんどん波を捕まえて、スコアを積み上げて行く。

高梨も鋭いバックハンドのリエントリーを披露し、セカンドウェイブで4.90をスコアして応戦する。今シーズン好調な高梨。セミファイナルでは8.25のハイスコアを叩き出した高梨のバックハンドだが、ファイナルでは思ったようなスコアが出せない。

そして中盤、林健太は、ねじり込むようなフォアハンドのリエントリーで、6.75というファイナルのハイエスト・スコアをマーク。さらに5.60をスコアしてその差を広げる。ファイナル後半に入り高梨直人が逆転に必要なスコアは7.45。逆転出来るスコアリング・ウェイブを待つ高梨だったが、後半は殆ど波が入らず、起死回生のラストウェイブも不発に終わり、万事休す。林健太が千葉の雪辱を晴らす今季初優勝を飾った。

「大洗をスキップし、前回の千葉でもラウンド2で負けてしまっていたので、ランキングのことを考えると絶対に負けられないと思って試合に臨みました。自分の調子はそれほどではなかったんですが、調子の良いサーフボードを手に入れることができてラッキーでした。まさか自分が優勝出来るとは思っていなかったので本当に嬉しいです。」とヒーローインタビューで林健太がコメントした。

女子ファイナル

また女子では、ランキングトップで前回の千葉の優勝者である谷口絵里菜、前々回の大洗の優勝者である水野亜彩子、そして今回プロになったばかりの岩佐美香に、ランキング2位の庵原美穂がファイナル進出を決めた。

ファイナルはスタートから谷口が持ち前のパワフルなカーヴィング・サーフィンを披露して4.25をスコア。幸先の良いスタートを切った谷口に有利な試合運びになるだろうと誰もが思った。それに対する庵原美穂も大きなスプレーを上げるリエントリー一発で4.10をスコアして応戦。ビハインドピークから波を掴むなど、来る波来る波を積極的に取りにいく庵原。岩佐、水野は思ったようにスコアを出せる波を掴めないまま後半へ。そして庵原は終盤に入り、形の良いライトを掴み、フォアハンドのリエントリーを2発入れ7.50をマーク。ついに谷口絵里菜を抜いて大逆転。庵原が、そのまま逃げ切り嬉しいJPSA初優勝を決めた。

「ファイナルでは他の選手に波に乗られないように、先に乗ってしまおうと思っていました。(笑)新島とクラマスでも優勝して、結果としてグラチャンが付いて来たら良いなと思います。」とコメント。庵原美穂は、看護師として勤務しながらプロツアーに全戦参戦している。2008年にプロデビューを果たし、ボーイッシュなサーフィンで注目を浴び、常に上位に顔を出すサーファーではあったが、これまで優勝することはなかった。ここまで彼女を支えて応援してくれた病院関係者やスポンサーなどに対する感謝のコメントでは、涙で言葉を詰まらせていた。

今回の優勝で庵原美穂は、6400ポイントでランキングトップとなり、6290ポイントの谷口絵里菜が僅差で2位に。それに3位 田原啓江、4位 武知実波、5位水野亜彩子が続く。

また今回、男子ランキング上位の田中樹、椎葉順、中村昭太といった選手がファイナルデイを前に敗退するなか、ランキングトップの田中英義もクオーターで敗退。ランキング5位だった高梨直人が今回の2位となり、5070ポイントでランキング3位へ浮上した。

最終的に男子のランキングは、クオーターで破れた田中英義が5620ポイントで単独トップ。そしてラウンド3で破れた田中樹が5400ポイントで2位、高梨直人が5070ポイントで3位、椎葉順は4980ポイントで4位、中村昭太が4830ポイントで5位という形に順位が入れ替わった。

今シーズンも残り2戦となり、そろそろグラチャン争いも表面化。混戦状態のまま新島、クラマスへとツアーは続く。今後は更に各選手とも気合いの入る激しいバトルが繰り広げられることだろう。

サーフメディアでは次回の大会も現地から速報をお届けします。お楽しみに。


男子優勝:林健太、2位:高梨直人、3位:松岡慧斗、森哲太
女子優勝:庵原美穂、2位:谷口絵里菜、3位:水野亜彩子、4位:岩佐美香


JPSA ショートボードランキング
男子1位 田中英義、2位 田中樹、3位 高梨直人、4位 椎葉順、5位 中村昭太、
  6位 松岡慧斗、7位 森哲太、8位 林健太、9位 飛田剛、10位 小野嘉夫
女子1位 庵原美穂、2位 谷口絵里菜、3位 田原啓江、4位 武知実波、5位水野亜彩子、
  6位 植村未来、7位 熊倉梨絵、8位 宮坂桃子、9位 須田那月、10位福島寿実子



大会に関する情報はJPSA公式ホームページをご覧ください。
LinkIconhttp://www.jpsa.com

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