JPSAロングボード第4戦「RealBvoice千倉プロ」
会場:千葉県南房総市 千倉
賞金総額:¥1,200,000 (男子¥1,000,000 / 女子¥200,000)
特別協賛:RealBvoice
出場選手:公認プロ(男子67名・女子18名) / 登録アマ(男子48名・女子15名)
JPSAロング第4戦RealBvoice千倉プロの優勝はユージン・ティールと植村未来(10/23)
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千葉県南房総市千倉で開催されていたJPSA 震災復興支援チャリティーツアー2011ロングボード第4戦「RealBvoice千倉プロ」が終了。ユージン・ティールと植村未来というベテラン2名が今シーズン初優勝を飾った。朝の雨も午前中に上がり、クリーンなオフショア・コンディションのなか行われたファイナルデイ。フェイスを整えた風の影響で、サイズダウンし、波数が減ったものの、入ってくるセットの波ではハイパフォーマンス・サーフィンが繰り広げられた。またロングボード第4戦である今回もプロトライアルが行われ、男子では松下智光、伊比井勇喜、長本浩平、後藤節、岡崎生水、福田治。女子では小高恵子、大島みどり、一ノ瀬さゆりがプロ本戦を勝ち上がり、プロ合格となった。
男子セミファイナル
男子セミファイナルのヒート1では、今大会絶好調の塩坂信康が、前半にオープンフェイスのライトを掴み、ハングファイブとカーヴィングの素晴しいコンビネーションから鋭いリエントリーでフィニッシュし6.75をスコア。さらにバックハンドでも4.75をスコアしてトップ通過。レフトの長いハングファイブを披露した新城譲は6.2をスコア。鋭いリエントリーでバックアップとなる4.75をスコアし2位でラウンドアップ。藤井辰緒、松山欣則はここで敗退となった。
ヒート2では、ユージン・ティールがハングファイブからの長いハングテンを決め、6.75をスコア。ライトの波でのビッグ・リエントリーや、レフトの波での長いハングファイブを決めてヒートスコア12.55をマークしてトップでラウンドアップ。またレフトを攻めた尾頭信弘がハングファイブとリエントリーで4.00、4.85をスコアし2位でファイナルへ。桜岡甲太はオープニングライドから、素早いハングファイブからの鋭いランドハウス・カットバックを決め、6.25をスコアするも、ジェイソン鈴木とともに惜しくも敗退した。
女子ファイナル
大島みどり、割鞘ジュリ、植村未来 、小熊明美による女子のファイナルは、スタートから各選手が波を掴み激しいバトルを繰り広げる。試合巧者の植村未来は、レフトの波でビッグなリエントリーを決め4.90をスコア、バックアップも3.00を揃え、ファイナルの前半からリードする。ランキング2位の小熊明美も果敢に波を攻めヒートスコア7.55で植村を追い上げる。また今回プロ合格したばかりの大島みどりも大きなマニューバーで大健闘。しかし、さらに中盤に植村はセットの波をバックハンドで5.50をスコアしてヒートスコア10.40と完全にファイナルをリード。割鞘ジュリも後半ハイスコアをマークし追い上げるも届かず、植村未来がJPSA今季初優勝を決めた。
男子ファイナル
塩坂信康、新城譲、ユージン・ティール、尾頭信弘による男子ファイナルは、スタートからユージンがハングファイブから鋭いリエントリーのコンビネーションで5.75をスコアし幸先の良いスタートを切る。セミファイナルからの勢いそのままにノーズアクションが冴えるユージンは、ヒートスコア9.55をマークしファイナルをコントロールする。
グーフィーの新城譲と尾頭信弘はともにレフトの波で順当にスコアを重ねる。一方、今大会絶好調の塩坂信康は1本も波に乗らないまま後半へ。勢いに乗るユージンは、ノーズライドのコンビネーションで4.75をスコアし更にリードを広げる。ヒート後半に、やっとリズムを掴んだ塩坂は、バックハンドのハングファイブからリエントリーをキッチリと決め4.20をスコア。バックアップも3.10で追い上げる。
そして終盤に入り、バックハンドのフェイドターンからハングファイブとリエントリーを繰り返す尾頭が、6.50というファイナルの最高点をスコアして、2位に浮上し巻き返しを図る。しかし、最終的にヒートスコアを10.50まで上げたユージン・ティールが見事今シーズン初優勝を手に入れた。ヒーローインタビューでユージンは「ここのところ勝てなくて、リタイヤも考えていた。でも宮崎ではボンガにも勝てて2位になれ、今回優勝出来て本当に嬉しいです。次の新島とバリの試合も頑張るので応援お願いします。」と語った。
次回のJPSAは新島で行われる「ALL JAPAN PRO 新島」。今週の水曜日10月26日(水)27日(木)でロングボードの試合が行われ、10月28日(金)~30日(日)がショートボードが開催される。
今回の試合が事実上の第3戦となる千倉。開幕戦の茨城鉾田プロと第2戦の辻堂で2戦連続優勝し,ランキングでトップだった鈴木剛が、ラウンド3で3位敗退し、その他のトップ選手が上位入賞を果たしたため、ランキングか気になるところ。トップの鈴木剛は今回、第17位となり800ポイントを獲得。一方、そんな鈴木を追いかけるランキング2位の新城譲が第3位となり1460ポイントを獲得。ランキング3位の尾頭信弘が第2位で 1720ポイントを獲得した。その結果、鈴木が4800ポイントでランキングトップを維持。新城が4640ポイントで2位、尾頭が4520ポイントで3位と上位の順位に変動はなかった。しかし、この3名の選手の差はかなり縮まり、JPSA2011ロングのグラチャン争いは後半の残り2戦で、かなり面白い展開が予想される。
女子では、開幕戦の茨城鉾田プロで、プロデビュー戦でいきなり優勝し、第2戦の辻堂でも4位に入り、トップをキープしていた高校生の田岡なつみが、今回ラウンド2で4位敗退し、第10位となり976ポイントを獲得。2位の小熊明美が第2位となり 1720ポイントを獲得。3位の割鞘ジュリが第3位で1460ポイントを獲得した。その結果、小熊が4830ポイントでランキングトップ、割鞘が4400ポイントで2位、田岡が4316ポイントで3位となった。
また今回優勝した植村未来は、島尻祐子、宇井初美とともに次回の新島をスキップし、10月26日から中国の海南島で開催されるASPのWLTに、ASPの日南で優勝したばかりの吉川広夏とともに出場する予定。彼女達の活躍にも注目したい。
大会に関する情報はJPSA公式ホームページをご覧ください。
http://www.jpsa.com