JPSAロングボード第3戦「ALL JAPAN PRO 新島」
特別協賛/東京都新島村 協賛/SURFDAY.TV 協力/東海汽船㈱
賞金総額/¥1,200,000
特別賞/¥200,000
JPSAロング第3戦ALL JAPAN PRO新島。
男子優勝は松山欣則、女子優勝は筌口聡子(10/27)
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10月26日より、東京都新島で行われていたJPSA震災復興支援チャリティーツアー2011ロングボード第3戦「ALLJAPAN PRO新島」が終了。男子は松山欣則、女子は筌口聡子が優勝した。
大会初日はメイン会場である羽伏浦が、北東のオンショア・コンディションだったため、島の反対側に位置する「間々下」ポイントへ移動。肩頭のコンディションのなか、男子ランキングトップの鈴木剛がラウンド2で敗退する大番狂わせが発生。女子はランキングトップの小熊明美、3位の田岡なつみといった選手は最終日に勝ち上がった。
地元サーファー達の協力で、その日のベスト・ポイントへ会場を移動するモバイル形式での開催となっている今大会。大会最終日は、会場を「羽伏磯」へ移動し男子ラウンド3からスタートした。強い北東風のサイドオンショアで面を乱されたものの、サイズは肩頭。ファイナルデイに相応しいロングボードのハイパフォーマンスが繰り広げられた。
今回の女子の注目のヒートは、事実上ファイナルともいえる小熊明美と田岡なつみといったランキング上位2名の選手によるセミファイナル第2ヒート。田岡は一本目からバックハンドでカーヴィングとハングファイブのコンビネーションで4.75をスコア。更にフォアハンドでスピードに乗ったリエントリーを決めて5.25をマークして前半から完全にヒートをコントロール。小熊明美は逆転に必要なスコアが7.1という厳しいシチュエーションに追い込まれ、そのままヒート終了。17歳の高校生プロサーファー、田岡なつみがファイナルへ駒を進めた。
ファイナルは、セミファイナルで鈴木由貴を下した、筌口聡子と田岡なつみの戦い。常にトップが入れ替わる激しいシーソーゲームの展開となる。スタートから待ち切れずロースコアを揃える田岡に対し、じっくりと波を待った筌口がスコアを揃える。しかし空かさず田岡が逆転に成功するも、筌口も3本目のライディングで2.75をスコアして再び逆転。そして、終盤に入りレフトのフォアハンドのハングファイブで、ファイナルのトップスコアとなるイベント最高点を塗り替える6.00をスコア。バックアップも5.00ポイントをスコアした筌口が嬉しいプロ2勝目を上げた。
男子は、千倉での優勝した勢いのまま、2戦連続でのファイナル進出を決めたユージンとベテランの松山欣則というファイナル。ファイナルのオープニング・ライドで、フォアハンドのハングファイブから、得意のスラッシュで3.75をスコアするのはユージン・ティール。対するベテランの松山欣則は、オープニングライドで、安定感のあるハングファイブからのハングテンで7.25をスコアし、ファイナルをリードする。
潮が上げ波数が減って来たファイナルヒート。プライオリティを持っていない状況で松山は、手前の波にテイクオフし、ハングファイブで4.25をスコアしてヒートスコアを11.50とする。対するユージンもバックハンドのバーティカルなリエントリーを見せ、5.50をスコアして反撃するも、逆転することは出来ず、タイムアップ。松山が今季初となる勝利を決めた。
また今回、イベント最高点をマークした男女の選手に贈られるSurfday.tv賞には、ユージン・ティールが賞金15万円をゲット。女子は筌口聡子が5万円を手に入れた。
いよいよ最終戦のバリ島を残すのみとなったロングボード男子のグラチャン争い。開幕戦から2連勝しトップを独走していた鈴木剛は、その後の試合が振るわず今回ついに3位へと転落。そして、前回が2位で、今回も3位入賞を果たした尾頭信弘が5980ポイントでついにトップへ躍り出た。その尾頭と僅か120ポイント差で2位の新城が5860ポイントで追いかける。
女子では、開幕戦のプロデビュー戦で、いきなり優勝した高校生の田岡なつみが、3位から2位に浮上。小熊明美は254ポイント差でランキングトップをキープ。今回優勝した筌口が3位となった。
いよいよ明日からはショートボードがスタート。今回のサーフメディアでは現地から速報をお届け。また、ライブ中継も行われているので、選手に応援メッセージを送ろう。
「ALL JAPAN PRO新島」ロングボード/男子 / 優勝 松山欣則、2位 ユージン・ティール、3位 石井寛路、尾頭信弘。女子 / 優勝 筌口聡子、2位 田岡なつみ、3位 鈴木由貴、小熊明美。
「ALL JAPAN PRO 新島」はロングボードの試合のあと、10月28日(金)~30日(日)でショートボードが開催される。JPSAもいよいよ大詰め。泣いても笑っても今回の新島とバリ島の2試合を残すのみとなった。すでにグランドチャンピオン争いも表面化して来ており、今回の新島はタイトルレースに重要な役割を果たす。またオールジャパンという名誉ある王冠を獲得するための激しいバトルが繰り広げられることになるだろう。
ショートボード男子は、田中英義が5620ポイントで単独トップ。そして田中樹が5400ポイントで2位、高梨直人が5070ポイントで3位、椎葉順は4980ポイントで4位、中村昭太が4830ポイントで5位という順位。女子では、鉾田で優勝した庵原美穂が6400ポイントでランキングトップとなり、6290ポイントの谷口絵里菜が僅差で2位に。それに3位 田原啓江、4位 武知実波、5位水野亜彩子と続く。
ライブ中継。
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大会に関する情報はJPSA公式ホームページをご覧ください。
http://www.jpsa.com