2010年7月15-25日 ジェフリーズ・ベイ、サウス・アフリカ
ビラボン・プロ・Jベイがエピック・コンディションで開始。(7/16)
Mick Fanning (AUS), Jeffreys Bay. Credit:(C) ASP / CESTARI
【ジェフリーズ・ベイ、サウス・アフリカ(2010年7月15日木曜日)】7月15日より南アフリカでウエイティング・ピリオドに入ったASPワールドツアー第4戦ビラボンプロ・Jベイがスタート。最後にワールドツアーイベントが行われたのが約2ヶ月前のブラジル。本当に長いブレイクから選手達の魂を呼び起こすようなクリーンで素晴しい4-6フィートのコンディションでラウンド1とラウンド2の2ヒートまでが行われた。
世界最高峰のサーファー達は、青く澄み渡った空と、素晴しい波に迎えられた。そして、センセーショナルなパフォーマンスを見せるるトップ・シード選手による、2010年のASPワールド・タイトル・レースに再びスイッチが入った。
ASPワールド・チャンピオンに君臨する、2002年、2006年のビラボン・プロ・ジェフリーズ・ベイの勝利者であるミック・ファニング(AUS)は、素晴しいフォームでジェフリーズ・ベイのウォールを切り裂き、 イベント最高ヒート・トータル16.70をマーク。彼の2010年のキャンペーンに弾みをつけ、ラウンド3へ勝ち進んだ。
「我々のヒートでコンディションが少し変わった。だから、ちょっとイライラしていたよ」とファニングが言った。「全員がバレルを捜していたよ。それまでの多くのヒートでバレルがあったからね。でもダメだった。だから、そのコンディションに対応してターンにフォーカスすることにした。もし、その波がバレルになれば、そこから行けば良いからね」
現在2010年のASPワールド・タイトル獲得に向け、第4位にランクされているファニングは、ジェフリーズ・ベイにおける自身の能力を確信しており、世界ナンバー1を獲得した2009年のようなフォームに再び火をつける。
「今年は、全てのヒートを真剣に戦わなければならない」とファニングが言った。「それほど多くの脅威があるのさ。ルーキーでさえ危険な存在だ。自分は年間を通して良い感じでサーフィンしているし、全てのヒートにフォーカスを合わせている。それが良い結果に繋がれば良いね」
現在のASPワールドNo.2のジョディ・スミス(AUS)は、いとも簡単にフォアハンドのパワーカーヴィングと美しいチューブ・ライディングで16.37をスコア。対戦者トム・ホイッティカー(AUS)とジョアン・ドゥルー(FRA)をコンビネーションに追い込んで圧勝し、なぜ彼が南アフリカで最も危険な男であるかを世界に知らしめた。
「僕に存在する唯一のプレッシャーは、自分自身からくるものだと思う」とスミスは言った。「ダーバンで先週行われた6スターイベントで優勝出来たことは、素晴らしいフィーリングだった。でも、ここは自分が大好きな場所なんだ。しかも、サイズアップしたジェフリーズを3人だけでサーフ出来るなんてことは、とてつもなく物凄い経験なんだよ」
ASPワールド・ツアーサーファーのトラヴィス・ロジィー(ZAF)とともに、南アフリカ代表選手であるスミスは、地方住民のフル・サポートを受け、サッカーワールドカップの応援グッズとして日本でも有名になった「ヴヴゼラ」による応援まで飛び出した。
「世界2位として、この南アフリカに居ることは面白い気分だね」とスミスが言った。「確かに良い結果を得て、自国に栄冠をと思うけど、ジェフリーズが最高のコンディションのときに、そのようなものすべては、ラインナップに居る自分の中には無くなってしまうよ。自分のベストのサーフィンをすることしか考えられないよ。ここ数日を通して、この勢いを続けたいね」
過去に9回のASPワールド・チャンピオン経験を持つ、現在のASPワールドNo.1である38歳のケリー・スレーター(USA)は、度重なる運行の遅れで南アフリカに今朝到着。危うく彼のオープニング・ヒートに出場出来ないところだった。
遅れたにもかかわらず、アイコニック・ナチュラル・フッターのスレーターは、ジェフリーズ・ベイ・セミナーを始めるかのように、連続してバレルをメイクし、オフザトップ、カーヴィング360を決めた。
「ここまでの僕のトリップに関して、全てがうまくいかなかった」とスレーターが言った。「僕のフライトはイースト・コーストで嵐のため遅れ、更に機械的な故障で遅れたんだ。ヨハネスブルグで一夜を過ごさなければならなくて、しかも自分のバッグが出てこなかったんだ。今朝到着するまでドア・ツー・ドアで40時間かかったと思う。ときに何事も何らかの理由があって起こるもの。結局は最高の波を手に入れて、ラウンド1を勝てたんだからね」
3XASPワールド・チャンピオンで2004年のビラボン・プロ・ジェフリーズ・ベイ優勝者のアンディ・アイアンズ(HAW)は、ジェイ・トンプソン(AUS)とジャドソン・アンドレ(BRA)を彼のシグネチャー・フォアハンドで片付けた。
「Jベイは、僕にとってスペシャルな場所である」とアイアンズが言った。「ここでは僕のキャリア最高の結果を出した。最もハードな敗北も食らったけどね。昨年のオフからカムバックして、このような信じられないような素晴しい波でサーフ出来て最高の気分だよ」
現在ASPワールド・タイトル・レース・ランキングで23位のアイアンズは、このジェフリーズ・ベイと次のタヒチでの良い結果が、今シーズン中盤に行われるASPトップ45からトップ32までに変更されるカットオフを生き残るために必要であると考えている。
「前回のブラジルにはランキング13位で入ったんだけど、33位になって23位にランキングを落としてしまった。だから、このイベントは重要なんだ。誰もこのカットオフは逃れられない。ストレスになるね」
イベント主催者は、明朝、午前7時に再び集合をかける。コンディションを評価し午前7時30分スタートを目指す。
※詳細はASPジャパンサイトでもご覧になれます。