USオープンでブレット・シンプソンが２年連続優勝

【現地ハンティントンビーチ、カリフォルニア（2010年8月8日日曜日）】8月2日から南カリフォルニアのハンティントンビーチで開催されていた ASP-メンズ・プライム・イベント「ＵＳオープン・オブ・サーフィン」が2-4フィートのコンディションで終了。会場となったハンティントン・ビーチをホームとするブレット・シンプソンが、ファイナルで現在ASPナンバーワンのジョディ・スミス（ZAF）を破り２年連続優勝。10万ドルの優勝賞金を獲得した。

また、ウイメンズではカリッサ・ムーア（HAW）がサリー・フィッツギボンズ（AUS）を破り優勝。プロジュニアでは、メンズでエヴァン・ガイゼルマン（ニュースマーナビーチ、FL）、ウイメンズでセージ・エリクソン（USA）が優勝した。

このコンテストは、ASPワールド・ランキングにおける重要なレイティング・ポイントを提供するだけでなく、今季から始まるASPワールド・ジュニア・ツアーにクオリファイするため、上位を目指すジュニアサーファーにも大切な一戦となる。

ケリーにファニング、ジョディにデーン・レイノルズと、今回もASPドリーム・ツアーサーファーのエントリー数も多く、素晴しいイベントとなった。また、ビーチを埋め尽くした何十万ものギャラリーの前でのヤング・ローカルの圧倒的な勝利は、２年連続で空前絶後のイベント・エンディングとなった。

シンプソンは、イベントを通して想像を絶するパフォーマンスを繰り返しチャージを続けた。「昨年の優勝が、かろうじて馴染んできたのに、今年も優勝で来たなんて」とシンプソンが言った。「一からやり直し、精神的にそれをイメージすることは、とてもハードだった。 コンスタントに、多くのヒートを戦わなければならなかったからね。家族や多くの友達が居るホームでのコンテストを本当に楽しんだよ。そんな場所で２年連続の優勝なんて想像を絶するよ」

今年、ルーキーとしてASPドリーム・ツアーで活躍しているシンプソンは、サウス・アフリカの怪物とのファイナルでスタートから先制攻撃を仕掛けた。そして、ファイナルを通して、その勢いを続け、大差でワールドツアーでタイトル争いをするスミスを下した。

「ジョディはクイックスタートをしていたから、スタートにこだわったんだ。5ポイントをゲットしたけど、ロースコアのヒートだったね。でも自分が捕まえた波を最大限に利用したよ。ジョディが、あの波でエアが成功していたら、状況は変わっていたかもしれない。最近のレベルで勝つためには、リスクのある技を入れることが肝心なんだよ。僕のファイナルは、ちょっと保守的にスコアを集めたけど、いずれにせよ勝利は勝利だからね」

シンプソンは今回、優勝するまでに、二度のASPワールド・チャンピオンのミック・ファニング（AUS）、9度のASPワールド・チャンピオンのケリー・スレーター（ココア・ビーチ,FL）、前ASPワールド・ツアー・サーファーのナザニエル・カラン（オックスナード、CA）、ASPドリーム・ツアー・ルーキーであるアダム・メリング（AUS）、オーストラリアの新鋭、ジュリアン・ウィルソン（AUS）という物凄いサーファー達を下した。

「そんな選手を倒したなんて信じられないよ」とシンプソンが言った。「これは彼等と戦う僕のベスト・チャンスだったと思う。僕はここの波を良く理解しているから、自信を持って戦えた。どの波がベストスコアを出せるのかも分かっている。それが、あのサーファー達と戦うためには重要なことなんだ」

そして今回、日本からはメンズに大野修聖、田嶋鉄兵、辻裕次郎。ウイメンズでは、橋本小百合、萩原水紀、ジュニアに湯川正人が出場。しかし大野、辻ともファーストラウンドで惜しくも敗退。また橋本、萩原ともファーストラウンドはトップ選手と対戦し見事１位通過したが、R24で橋本は3位、萩原は4位で惜しくも敗退した。頑張れ日本。


US Open of Surfing Men's

1位：ブレット・シンプソン（USA）13.97
2位：ジョディ・スミス（ZAF）8.33
セミファイナル：
SF 1：ジョディ・スミス（ZAF）13.00 ミック・ファニング（AUS）12.80
SF 2：ブレット・シンプソン（USA）13.37 ケリー・スレーター（USA）13.33
クォーターファイナル：
ヒート1：ジョディ・スミス（ZAF）17.66 ミゲル・プポ（BRA）16.10
ヒート2：ミック・ファニング（AUS）16.26 ジャドソン・アンドレ（BRA）16.07
ヒート3：ケリー・スレーター（USA）13.94 グランジャー・ラーセン（HAW）7.43
ヒート4：ブレット・シンプソン（USA）10.14 ナザニエル・カラン（USA）9.74


※詳細はASPジャパンサイトでもご覧になれます。