2010年7月15-25日 ジェフリーズ・ベイ、サウス・アフリカ
Jベイ2日目。生き残りをかけたワールド・ベスト・バトルが繰り広げられた。(7/17)
Owen Wright (AUS), Jeffreys Bay. Credit:(C) ASP / SCHOLTZ
【ジェフリーズ・ベイ、サウス・アフリカ(2010年7月16日金曜日)】南アフリカで開催中のASPワールドツアー第4戦ビラボンプロ・Jベイは大会二日目。昨日からサイズダウンしたものの、クリーンな3~4フィートのコンディションで、ラウンド2とラウンド3のオープニング4ヒートまでが終了した。
今回の2010年ASPワールド・ツアー第4戦「ビラボン・プロ・ジェフリーズ・ベイ」は、2つの重要なストーリーラインがある。ひとつは2010年のASPワールド・タイトル・レースが激化すること。そして、シーズン中盤に行われるASPトップ45から32(プラス2人のワイルドカード)への出場選手の削減による、熾烈なエリートツアー生存争いが繰り広げられる。
2010年のASPワールド・ツアー・ルーキーで現在のASP世界11位のオーウェン・ライト(AUS)は、世界で最も危険なサーファーの1人として今シーズンをスタート。彼の最近の勢いは目を見張るものがある。今日の夕方に行われたラウンド3ヒートで、パワフルなグーフィー・フッターであるライトは、プログレッシブなバックハンド・サーフィンを披露。ヒートスコア17.00で同じチームのベン・ダン(AUS)を下した。
「ジェフリーズはとても快適だと感じているよ」とライトが言った。「1週間、早くここに着いて、ボードとセクションに慣れるためにやっていたんだ。最高にファン・ウェイブだね。ラウンド2でベンのヒートを見たけど、彼は本当に良い感じだった。だからスペシャルな何かをやらなくちゃダメだって思っていたんだ。まったくナーバスな感じはなかったね。掴んだ波を最大限利用しようと思ってたんだ」
スローな感じでシーズンを開始したライトは、前回のブラジル戦で3位タイとなり、ランキングで現在ASP世界11位につけている。「シーズンが進んで、より快適に感じている」とライトが言った。「最初の数イベントから良い感じでサーフィン出来ていたんだけど、運が悪かったね。ブラジルでは自分によりよく事が進んだね。このJベイも大好きだし、明日が楽しみだよ」ライトはラウンド4でランキング2位のジョディ・スミス(ZAF)と対戦する。
現在のASP世界8位のエイドリアーノ・デ・スザ(BRA)は、オープニング・ラウンド・ヒートでつまずき、ラウンド2を強いられていたが、ラウンド2、ラウンド3で超高速な爆発的サーフィンを見せ、ヒートトータル16.67をスコアしてラウンド4へ勝ち上がった。
「ヒート毎、僕はより多くの自信をつけている気がする」とデ・スザが言った。「いま本当に良いボードを手に入れたんだ。だからジェフリーズ・ベイのエクセレントな波でサーフィンを楽しむだけだよ。現在トップ10内にいる。次のイベントでもっと上を目指し、トップ5、トップ3、最終的にはワールド・タイトルを目指したいね」
今回のイベント初のパーフェクトスコアを出したのはジェイ・トンプソン(AUS)。ラウンド2で信じがたいロングチューブを抜けたパーフェクト10とバックアップに8.83をスコア。キーレン・ペロー(Aus)にコンビネーションで圧勝した。しかし、ラウンド3で本日2度目の登場となったトンプソンは、デ・スザ(BRA)にコンビネーションで呆気無く破れてしまった。
「そのバレルでの僕の気持ちを思い出すと笑っちゃうよ」とトンプソンが言った。「このところ夜にケリー・スレーターのムービー『‘Letting go』を見ていたんだ。彼は数年前タヒチでブルース(アイアンズ)を負かしたときの、そのレイバック・バレルについて話している。 バレルの中で、そのことを考えていた。凄く感動したんだよ」
現在のASP世界13位のエイドリアン・バカン(AUS)は、ラウンド3でトラヴィス・ロジィー(ZAF)を下した。「このイベントは確かに緊張感と激しさがあるね」とバカンが言った。「昨日も今日もそうだった。ツアーのみんなは今シーズン、かなり良い感じ。あと2つのイベントで生き残りをかけて戦うという事実があるからね。イベントやギャラリーにとっては最高だよね。タヒチを前に、面白い事になりそうだよ」
現地7月17日土曜日、ビラボン・プロ・ジェフリーズ・ベイ大会3日目ははオン。 3-4フィートのコンディションが続いており、ビード・ダービッジ(AUS)対タナー・グダスカス(USA)のオープニング・ヒートが午前7時30分にスタートした。
ビラボン・プロ・ジェフリーズ・ベイ・ラウンド3結果:
ヒート1:エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)16.67 ジェイ・トンプソン(AUS)9.27
ヒート2:エイドリアン・バカン(AUS)12.27 トラヴィス・ロジィー(ZAF)11.80
ヒート3:オーウェン・ライト(AUS)17.00 ベン・ダン(AUS)10.74
ヒート4:ジョディ・スミス(ZAF)15.07 ネイト・ヨーマンズ(USA)9.10
残っているビラボン・プロ・ジェフリーズ・ベイ:ラウンド3
ヒート5:ビード・ダービッジ(AUS)対タナー・グダスカス(USA)
ヒート6:フレデリック・パターチア(HAW)対マット・ウィルキンソン(AUS)
ヒート7:ルーク・ステッドマン(AUS)対アンディ・アイアンズ(HAW)
ヒート8:ケリー・スレーター(USA)対ショーン・ホームズ(ZAF)
ヒート9:タジ・バロウ(AUS)対ジョアン・ドゥルー(FRA)
ヒート10:ティアゴ・ピレス(PRT)対ケコア・バカルソ(HAW)
ヒート11:デーン・レイノルズ(USA)対ネコ・パダラッツ(BRA)
ヒート12:ミシェル・ボウレズ(PYF)対ブレット・シンプソン(USA)
ヒート13:ミック・ファニング(AUS)対ティム・レイズ(USA)
ヒート14:ダミアン・ホブグッド(USA)対ディーン・モリソン(AUS)
ヒート15:ボビー・マルチネス(USA)対アダム・メリング(AUS)
ヒート16:クリス・デーヴィッドソン(AUS)対ダスティー・ペイン(HAW)
※詳細はASPジャパンサイトでもご覧になれます。