カナダのピーター・デブリーズがカナダ初のASP-WQSで初優勝。マー大野は37位、辻が25位。
2009年ASPスター6WQSメンズ・イベント
オニール・コールドウォーター・クラシック・カナダ
■2009年10月25-31日 バンクーバー、ブリティッシュコロンビア州、カナダ
写真:Peter DeVries :photo Jeremy Koreski
【現地時間2009年10月31日:トフィーノ、バンクーバー島、B.C.】
オニールが毎年開催する歴史あるサーフィンコンテスト、コールド・ウオーター・クラシック(CWC)。今シーズンより5戦のシリーズ化が決定し、最北、最南、最もワイルド、最も冷たい海で行われるコンテストとなった。そんな地球上で最も過酷なコンディションで行われるクラシックなサーフ・コンテスト・シリーズは、最終戦のカリフォルニアのサンタクルーズで賞金5万ドルのシリーズの優勝者が決定することになっている。
そのオニール・コールドウオーター・クラシックシリーズの第4戦がカナダで開催された。それはカナダで行われる初のASP-WQSコンテストで、世界各国から120人以上のサーファーが集結。バンクーバー・アイランドのトフィーノで10月25日よりスタートしたコンテストは、極寒のなかで熱い戦いが繰り広げられ、カナダのピーター・デブリーズで優勝した。
ファイナルまでに元ASPワールド・ツアーのコリー・ロペス(USA)、現在のASP WQS12位のグレン・ホール(IRE)を破ったデブリーズは、ファイナルでオーストラリアのジェイ・トンプソン(AUS)に圧勝。カナダ初のWQSイベントにおいて、デブリーズはASP-WQSに優勝した初のカナダ人として歴史に刻まれた。
「信じられないよ」とデブリーズが言った。「このコンテストは、自分に最高のチャンスを与えてくれた。サポートしてくれた町の人、友達、家族、スポンサー、全ての人に感謝したい。自分がここまで来れたのは、みんなのお陰だよ。そして素晴しい選手と戦えて最高だった。そんな凄い選手とここで戦って優勝出来たなんて信じられない」
ファイナルでは、圧倒的なフォアハンドのマニューバーで、スタートから10分でWQSランキング32位のトンプソン(AUS)をコンビネーションに追い込んだ。「あの小さめのライトを2本つかんだ時は最高だった」とデブリーズが言った。「あの波は本当にクリーンで、オープンフェイスの波だったんだ。最初はちょっと控えめにサーフしてた。それから、エア・セクションとかもっと大きい波を探した。それでインサイドまでつなげる波を見つけたんだ」
今回、ASP WQS 6スターイベント「CWC・カナダ」には、日本からマー大野こと大野修聖をはじめ、辻裕次郎、中村昭太、田中樹、田中譲、高梨直人が出場。ラウンドオブ144からの出場となった辻、中村、高梨、田中ブラのうち、高梨以外は全員ラウンドアップ。マーはラウンドオブ96から出場し、ファーストラウンドを見事1位通過を果たす。また辻裕次郎も2位通過でマー大野とともにラウンドオブ48へ勝ち上がった。しかし、マー大野は4位敗退で37位。辻は3位敗退で25位でフィニッシュした。
現在の彼のベスト7のトータルポイントは、先週の8264ポイントから8452ポイントにアップ。レイティングは先週の46位から43位へとアップした。次回の彼等の試合は、現地時間で11月2日にカリフォルニアのスティーマーレーンでスタートするオニール・コールド・ウォータークラシックの最終戦。この試合には、カナダを終えた日本人選手がそのまま参加予定。世界を相手に戦っているマー大野と日本人選手にエールを送ろう!
オニール・コールドウォーター・クラシック・カリフォルニア
オニール・コールドウォーター・クラシック・ファイナル結果:
優勝:ピーター・デブリーズ(CAN)16.43
2位:ジェイ・トンプソン(AUS)9.47
オニール・コールドウォーター・クラシック・セミファイナル結果:
ヒート1:ピーター・デブリーズ(CAN)10.23 コリー・ロペス(USA)6.50
ヒート2:ジェイ・トンプソン(AUS)15.17 ブランドン・ジャクソン(ZAF)11.20
オニール・コールドウォーター・クラシック・クォーターファイナル結果:
ヒート1:コリー・ロペス(USA)15.93 ダスティー・ペイン(HAW)10.23
ヒート2:ピーター・デブリーズ(CAN)グレン・ホール(怒り)10.70
ヒート3:ブランドン・ジャクソン(ZAF)14.84 マーク・マシューズ(AUS)11.16
ヒート4:ジェイ・トンプソン(AUS)13.50 ネイサン・ヘッジ(AUS)11.00