マリブ日向プロで田中樹が優勝。ロングはケコア。
ジュニアはエリス・エリソン(AUS)と新井洋人
ASP公認 WQS 2スター、LQS1スターイベント MALIBU HYUGA PRO
Pro Junior グレード1 OCEAN & EARTH TEENAGE RAMPAGR
■2009年 10月 9日(金)-10月 12日(月)宮崎県日向市小倉ヶ浜海岸
【2009年10月12日月曜日 宮崎県日向市小倉ヶ浜海岸】
10月9日から宮崎県の日向市小倉ヶ浜海岸で開催されていASPジャパンリアルツアー最終戦WQSシリーズ、2スターイベント「MALIBU HYUGA PRO」と、プロジュニア「Ocean & EarthTeenage Rampage Hyuga Pro 」が終了。WQSでは、ハワイのダスティン・クイゾンの追撃を振り切った、2009JPSAチャンピオンの田中樹が見事優勝。LQSではイベント唯一の10ポイントをラウンドオブ28でスコアしたハワイのケコア・ウエムラがファイナルで圧倒的な強さを見せ優勝した。
またプロジュニアではオーストラリアはバイロンベイ出身のエリス・エリソンが、全てのセットを掴み、他の選手を全く寄せ付けない素晴しいサーフィンで圧勝。カデットクラスでは、シーソーゲームとなったファイナルで、今大会唯一人プロジュニアとカデットの2クラスのファイナルに出場した横浜の新井洋人が優勝し、プロジュニアでのリベンジを果たした。
WQSのファイナルは、ハワイのダスティ・クイゾンがリバース360を決め6.25をマークしてスタート。続けてレフト方向にビッグなマニューバーで物凄いリエントリーを決め、8.00をスコア。クイゾンが物凄いスタートダッシュを見せる。それを追いかけるように10月の第1週に千葉で行われたJPSAの最終戦で優勝しグランドチャンピオンとなった田中樹も、ファーストウェイブで5.25をマーク。更に特大のセットを掴んだイズキは、ビッグリエントリーからカーヴィングターンからカットバックでインサイドまで乗り切り、7.50をマーク。2位に付けた。
中盤に入り、イズキが7.00、ダスティンが6.90をそれぞれマークしスコアを上げて行く。残り時間10分でイズキは4発のバックハンドリエントリーで8.50のハイスコアをマーク。これでイズキはトップに躍り出た。そして、残り時間5分、一発逆転を狙うダスティンがセットのレフトを掴む。10発近いリエントリーを叩き込み、インサイドまで乗り繋ぎ、勝利のガッツポーズを見せるダスティン。逆転に必要だったスコアは8.O1だったが、コールされたのは7.80。僅かなスコアに勝負の明暗が分かれ、2週連続で田中樹が勝利を掴んだ。「ダスティンがあの波に乗った時は、やられたって思いましたね。でも最後はラッキーでした。ファイナルはみんなで話しながら楽しくやれたんで最高でした」とコメントした。
Kekoa Uemura : photo ASP JAPAN YAMAMOTO
ロングボードは、前半から完全にケコア・ウエムラのペース。先週の千葉でのJPSA最終戦で優勝したケコアは、その時のバックハンドのリエントリーを再び爆発させ7.50をマーク。さらに2本目でバックハンドのビッグリエントリーからフロントに切り返したケコアは、大きなリエントリーからカーヴィングターン、ハング5と多くの技を入れ8.50のハイスコアをマークした。これでケコアはトータル16.00をマークし、ファイナルを完全にリードした。終盤に向かい更に8.00ポイントをスコアし順調にスコアを上げて行くケコアは、以下の選手をコンビネーションに追い込んだ。残り時間8分で、またもケコアがビッグセットをつかみ、7.50をスコアし、圧倒的な強さを見せつけて優勝した。
プロジュニアはオーストラリアはバイロンベイ出身のエリス・エリソンが、ファイナル開始直後からライト方向へ2本の素晴しいライディングを披露し、5.25、8.00をスコア。今から始まるエリソンの独り舞台を予言するかのようなスタートを切った。絶好調だった新井洋人も好調な滑り出しを見せ、4.75、5.60で2位に付ける。しかし、満潮を迎えた小倉ヶ浜海岸は、ミドル付近に緩慢なセクションが多く、セットの数も極端に減ってきていた。選手たちは、波を掴んでも技を入れる場所を探しているようだった。
しかし、そんな選手を尻目にセットの良い波を全て掴むエリソン。ライト方向に素晴しいライディングを続ける彼は、6.25、そして8.75をマーク。誰も彼を止める事は出来ない状態だった。最後にはエアリアル2発まで決め、9.50をマーク。圧倒的な強さで17歳のエリソンがプロジュニア初優勝を決めた。
カデットクラスは、プロジュニアと2クラス連続でファイナル出場の新井洋人のために、インターバルをとって行われた。その洋人がファーストウェイブを掴んでファイナルがスタート。前半にセットの波を掴んだのは、茅ヶ崎の佐藤魁。ライト方向にバックハンドでクリティカルセクションを攻めたガイは、6.75をマークする。
洋人はレフト方向にリエントリーを連打し、7.50をスコアしてトップに立つ。ファイナル常連の仲村拓久未は正面のレフトで4.75、5.00をスコアし2位に付けた。そして中盤に入り、ガイがトップになるも、すぐに洋人が逆転。次々とトップが入れ替わるシーソーゲームの展開となった。残り時間は10分。それまで来ていた波が全く入らなくなり、時間だけが過ぎ、タイムアップ。今大会唯一人プロジュニアとカデットの2クラスのファイナルに出場した横浜の新井洋人が優勝し、プロジュニアでのリベンジを果たした。
WQS / FINAL
1、 Izuki Tanaka JPN 16.00
2、 Dustin Cuizon HAW 15.80
3、 Teppei Tajima JPN 13.40
4、 Jun Shiiba JPN 8.90
LQS / FINAL
1、 Kekoa Uemura HAW 16.50
2、 Nobuhiro Ogashira JPN 12.50
3、Taiki Mori JPN 11.65
4、 Eugene Teal JPN 9.85
Pro Junior / FINAL
1、Elis Erison AUS 18.25
2、Shu Hagiwara JPN 10.50
3、Hiroto Arai JPN 10.35
4、Yuma Takanuki JPN 6.00
U-16 Cadet / FINAL
1、Hiroto Arai JPN
2、Gai Sato JPN
3、Takumi Nakamura JPN
4、Yugo Kawabata JPN