サラス優勝。ロングボード世界チャンピオンにイングレビー

写真：ハーレー・イングレビィ（AUS）(C) ASP/ CI/ ROBERTSON via GETTY IMAGES

【現地時間2009年10月29日木曜日　パスタ・ポイント、モルディヴ】

モルディヴのパスタ・ポイントで10月26日から開催されていたオックスボー・ワールド・ロングボード・ツアー2009の第２戦であるモルディヴ・イベントが終了。ファイナルでオーストラリアのハーレー・イングレビーを破ったハワイのカイ・サラスが優勝。また日本で開催されたツアー初戦で優勝し、今回も２位となったイングレビーは文句なしで今年のロングボード世界チャンピオンとなった。

Kai Sallas (HAW)

会場はパーフェクトなレフトハンダーのパスタ・ポイント。サラス（HAW）はクリーンな3フィートのコンディションでトータルスコア15.65をマーク。イングレビーもトータル14.00をマークし、ハイスコアリング・ファイナルでサラスがイングレビーを破り、WLT初優勝を決めた。２位となったイングレビーは、優勝を逃したものの、日本で行われた初戦で優勝していたため、２戦の合計で決まる2009年のASPワールド・ロングボード・ツアーの世界タイトルを手に入れた。

「このイベントに勝てて最高だよ」とサラスが言った。「一週間ずっと素晴らしいファンウェイブで、最後にハーレーをファイナルで破り、パーフェクト・ウィークを締めくくる事が出来たよ。最初の波で7.65をマークしてファイナルをスタートさせた。それで自信が持てて、バックアップも手に入れ、優勝する事が出来たんだ。イングレビーは、ファイナル数分で激しく僕に向かって来た。でも、僕のベストライドはファイナルのトップスコアだった。いまのワールド・チャンピオンを下し、優勝出来て最高に嬉しいよ！」

ASPワールド・ロングボード・チャンピオンは2つのイベントから決定する。そして、イングレビーが日本で行われた今シーズンのオープニング・イベントで優勝、さらに今回のモルディヴに２位に入った事により、彼にとって初のASPワールド・タイトルを手に入れた。

「僕の人生で最高の日だよ」とイングレビーが言った。「僕は過去にタイトル獲得のギリギリのところにいたことがあるんだけど、いつもタイトルを勝ち取ることができると思っていたんだ。でも多くの素晴らしいサーファーが世界タイトルを獲得出来ないのも見てきた。だから、今回の機会を逃さないように、かなり慎重になっていた。それは自分の肩に重くのしかかっていた。そして今、信じられない気分だよ」

ブラジリアンのフィル・ラズマンとのシーソーゲームとなったクォーターファイナル。その壮絶なクロスヒートを制したイングレビーは、その時点でワールド・タイトルを手に入れた。「ワールド・タイトル同様に、このイベントに勝つことも素晴らしかった。サラスは満点だったね。彼はファイナルで素晴らしいサーフィンした。そして、彼は一週間ずっと素晴しい勝利に値するパフォーマンスを見せていてたんだ」とイングレビーが言った。

「本当にファイナルでは手遅れになるまで放っておいた。前半20分で1つもまともなスコアがあったとは思えないよ。ファイナルの最後に8ポイント・ライドを手に入れたとき、本当のチャンスだった。単にセカンド・スコアを出せる波を見つける事ができなかったってことだよ」

今日のセミファイナルで惜しくも破れたのは、ネッド・スノーとフランスのアントワン・デルペーロ。ハワイのネッド・スノーはサラスとのクロスヒートに敗れ、アントワン・デルペーロはイングレビーに僅か14.80対14.35にで破れた。また今回、日本からはASPジャパンツアーのリージョナル・チャンピオンの尾頭信弘と、レイティング2位の森大騎がエントリーしたが、惜しくもラウンド１で敗退してしまった。


オックスボー・ワールド・ロングボード・ツアー・モルディヴ結果
ファイナル
1：カイ・サラス（HAW）15.65
2：ハーレー・イングレビー（AUS）14.00
セミファイナル
SF 1：カイ・サラス（HAW）14.50　ネッド・スノー（HAW）13.45
SF 2：ハーレー・イングレビー（AUS）14.80　アントワン・デルペーロ（FRA）14.35
クォーターファイナル
QF 1：カイ・サラス（HAW）12.00　エドゥアルド・ベジ（BRA）11.85
QF 2：ネッド・スノー（HAW）15.75　ベン・スキナー（GBR）11.75
QF 3：ハーレー・イングレビー（AUS）14.00　フィル・ラズマン（BRA）13.55
QF 4：アントワン・デルペーロ（FRA）13.50　レミ・アラウソ（FRA）12.00

ASPワールド・ロングボード2009ファイナルレイティング
1、ハーレー・イングレビー（AUS）
2、カイ・サラス（HAW）
3、アントワン・デルペーロ（FRA）
4、フィル・ラズマン（BRA）
5、ボンガ・パーキンス（HAW）