パーコが3試合連続17位。2位のファニングがトップに躍り出る。
ASP MEN'S WORLD TOUR第8戦ビラボン・プロ・ムンダッカ
■2009年10月5-17日 エウスカディ、ムンダッカ
写真:ミック・ファニング(AUS)(C) ASP/ CI/ SCHOLTZ via GETTY IMAGES
【現地時間2009年10月12日月曜日 ムンダッカ、エウスカディ/スペイン】
6日間連続のレイデイを強いられていた2009年のASPワールド・ツアー第8戦の「ビラボン・プロ・ムンダッカ」がようやく再開。ソペラナのバックアップ会場でラウンド1の残りの8ヒートを行い、ムンダッカのメイン会場に踊りラウンド2が終了した。
今回のイベントは、ラウンド1からマンオンマンでサドンデスとなるASP新フォーマットを採用。ラウンド1を勝ち抜いた選手が、ラウンド2で待ち受けているトップ16と戦った。さらにデュアル・ヒートのフォーマットを採用。ASPワールド・ツアー・レイティングでも衝撃的な番狂わせが発生した。
2007年のASPワールド・チャンピオンであるミック・ファニング(AUS)は、2009年のASPワールド・タイトル・レースのカレントリーダーの座をジョエル・パーキンソン(AUS)(28)から奪った。
オーバーラップするヒートでサーフィンしたパーキンソンは、3試合連続となる17位タイでフィニッシュ。ファニングはデイビッド・ウイアー(ZAF)をラウンド2で倒し、ラウンド3へ勝ち上がった。このことで、ファニングは、ASPワールド・ツアー・レイティング上で、パーキンソンより44ポイント上回る事となった。
「まったく、それ(ASPワールド・タイトル)について考えていない」とファニングが言った。「それは単なる1つのヒートにすぎない。ワールド・タイトルを獲得したいならば、ヒートに勝たなければならない。それが全てで、僕はそれに取り組んでいる。長い道程を行かなければならないんだ。もう一つの悪い結果を手に入れたことはジョエル(パーキンソン)にとっては不運だよ。 でも、彼はまだそこにいる。彼は最後の最後まで来るはずだからね」
2009年のASPドリーム・ツアー・ルーキーで現在のASP38位のドリュー・コートニー(AUS)は、番狂わせを引き起こし、ラウンド2でASP1位だったジョエル・パーキンソン(AUS)を倒した。
「トップ・シードはワールド・タイトルのために戦っているかもしれないが、我々はリクオリファイのために戦っているんだ」とコートニーが言った。「自分にとって重要なイベントだった。いくつかの良い波を掴めて最高だったよ。これで自信が持てた。次が楽しみだよ」とコメントした。
9回のASPワールド・チャンピオンで現在のASP5位のケリー・スレーター(USA)は、ヒザを負傷しているにもかかわらず、センセーショナルなフォームを見せた。
「昨日、試合が行われていたらサーフィンをしなかっただろう」とスレーターが言った。「ホセゴーでの最後のヒートからサーフィンをしていないんだ。ヒザの靭帯がかなり張っている。ヒザに炎症があって、2日前、歩くことができなかった。昨日、抗炎症薬で少し良くなった」
「実際にヒートでやってみてOKって感じがした」と今日の最高点である17.84をマークしたスレーターが言った。「最初の2本の波を掴んだ時、それでひどくなるんじゃないかって、ちょっと怖かった。でも最後の方には、緊張も緩んで、これらの動きも出来るって思えたよ」スレーターは、ラウンド3でトム・ホイッティカー(AUS)(30)と戦う。
ビラボン・プロ・ムンダッカのラウンド3
ヒート1:C.Jホブグッド(USA)対ケコア・バカルソ(HAW)
ヒート2:ジョディ・スミス(ZAF)対ビード・ダービッジ(AUS)
ヒート3:ボビー・マルチネス(USA)対クリス・デーヴィッドソン(AUS)
ヒート4:カイ・オットン(AUS)対ドリュー・コートニー(AUS)
ヒート5:ミック・ファニング(AUS)対フレデリック・パターチア(HAW)
ヒート6:エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)対テイラー・ノックス(USA)
ヒート7:ケリー・スレーター(USA)対トム・ホイッティカー(AUS)
ヒート8:タジ・バロウ(AUS)対キーレン・ペロー(AUS)