ハーレープロがスタート。ニューフェイスによる番狂わせが続出。ケリーは期待通りのサーフィンを見せる。
2009ASPワールドツアー第6戦「ハーレー・プロ・トラッスルズ」
■2009年9月13-19日 トラッスルズ、カリフォルニア
【現地2009年9月13日日曜日 ロウアー・トラッスルズ、カリフォルニア】
ASPワールドツアー第6戦「ハーレー・プロ・トラッスルズ」がカリフォルニアでスタートした。今回のイベントは、アメリカ・メインランドで開催される唯一のASPワールドツアーイベント。しかも優勝賞金100,000ドルで、賞金総額がグローバルレコードとなる400,000ドルという最もリッチなイベントとなる。難しい南風が吹く中、3~4フィートのレフト&ライトがブレイクするローワー・トラッスルズでラウンド1からコンテストが通常のフォーマットでスタート。最終的にラウンド2のヒート2までが終了し、いくつかの番狂わせが起きた。
そんな中でも注目はケリー・スレーター。9回のASPワールド・チャンピオンで、現在のASP8位の彼は、試合開始5分の間に9.00と9.50をスコアした。スレーターのフォアハンドが爆発。パーフェクトに実行されたリバースを超高速なフィン・スローにブレンド。エイドリアン・バカン(AUS)と元ASPナンバー2のロブ・マチャド(USA)をラウンド2へ追いやった。
「その2つの波が多分、今日のベストな波だったと思うよ」とスレーターが言った。「今日は、あまり多くのライトなかったけど、スタートから、いくつかの良い波をつかむことができた。9.00を上回るスコアが出るとは思わなかったから、ボードを換えに行って、ヒートの終わり頃にちょっと変わったものを試してみたんだ」今日のオンショアからサイドショアのコンディションに選手たちは苦戦を強いられているようだったが、スレーターは彼の故郷のフロリダで培ったテクニックで今日の難しいコンディションをコントロール。そして、今日のベスト・ヒート・トータル18.50でラウンド3へ勝ち上がった。「今日は明らかにフロリダのようで、カリフォルニアのようではない」とスレーターが言った。「それは確かに難しいね。マニューバーを実行するアプローチ方法を変えなければならないからね。僕はちょっと良いサーフボードを手に入れたんだ。それが手助けしてくれた」
また、2006年のイベント勝者で現在の世界11位のビード・ダービッジ(AUS)も、強烈なパフォーマンスを見せたサーファー。カリフォルニアのティム・レイズ(USA)とルーク・ステッドマン(AUS)を破り、ラウンド3へ勝ち上がった。番狂わせ的なヒートでは、前ASPワールド・ジュニア・チャンピオンで現在の17位にランキングされているツアールーキーのケコア・バカルソ(HAW)が、現在のASP2位のC.J.ホブグッド(USA)を破り、同じくルーキーのミシェル・ボウレズ(PYF)がジョディ・スミス(ZAF)、グレッグ・エムズリー(ZAF)を破り、ラウンド3へ勝ち上がっている。更に、ハーレー・プロ・トラッスルズのワイルドカードのブレット・シンプソン(USA)も、タジ・バロウ(AUS)とディーン・モリソンを破る番狂わせを引き起こした。シンプソンは7月に行われたハーレーUSオープンで優勝しており、飛ぶ鳥を落とす勢い。今回のイベントでも要注意人物といえそうだ。
また、ラウンド1終了後に行われたラウンド2のヒート2で、現在ASPワールド・ツアー4位にランクされるタジ・バロウ(AUS)が、シンプソンと同じワイルドカードで出場のロブ・マチャドに敗れ、早くもイベントから姿を消している。
詳細はASPジャパンサイトで。