ラウンド1の8ヒートを終了し、4日間連続でレイデイを強いられているムンダッカ。バックアップ会場への移動も検討。
ASP MEN'S WORLD TOUR第8戦ビラボン・プロ・ムンダッカ
■2009年10月5-17日 エウスカディ、ムンダッカ
写真:ティアゴ・ピレス(PRT)(C) ASP/ CI/ CESTARI via GETTY IMAGES
【現地時間2009年10月9日金曜日 ムンダッカ、エウスカディ】
2009年のASPワールド・ツアー第8戦の「ビラボン・プロ・ムンダッカ」はウエイティング期間の初日である現地10月5日月曜日にスタートを切った。クリーンな3~4フィートのコンディションでラウンド1の8ヒートのみを行ったが、それから延期が4日間続いている。地形は整っているというもっぱらの評判だったムンダッカも、肝心のウネリが無ければ宝の持ち腐れというものだ。
ウネリを待って最高のコンディションでのコンテスト開催のため、ワールドツアーは長いウエイティング期間が設けられているが、今回のムンダッカは17日まで。イベント主催者は、現地10日にラウンド1がムンダッカで行えなければ、バックアップ会場であるソペラナへの移動も考えているようだ。
今回のイベントは、ASP新フォーマットを採用。ラウンド1からマンオンマンでサドンデス。ラウンド1を勝ち抜いたものが、ラウンド2で待ち受けているトップ16と戦う事となる。デュアル・ヒートのフォーマットを今回採用するかについては未定である。
そんな世界屈指のレフトハンダーであるムンダッカの極上バレルをいち早く堪能したのは、前ASPワールド・ジュニア・チャンピオン(2005年)で2009年のASPドリーム・ツアー・ルーキーであるケコア・バカルソ(HAW)。持ち前のパワーサーフィンを炸裂させ、バックハンド・アタックで15.80をマークし、ワイルドカードのホデイ・コラソ(EUK)を倒した。
「ホデイは、本当に危険だよ」とバカルソが言った。「ワイルドカードの考え方は分かっている。自分もワイルドカードだったとき、夢を打ち砕くのが全てだったからね。ここは彼のホーム。正直言って、このヒートを戦うのが凄く怖かったよ。彼はすぐに良い波に乗った。それから僕も波を掴んだけど、2本目を掴むために最後間で待たなくてはならなかったんだ。勝ち上がれて嬉しいよ。ラウンド1で負けて家に帰る事だけは避けられた」
現在ASPワールド・ツアー・レイティングで19位にランクされているバカルソは、2009年のAルーキーオブザイヤーの最有力候補である。「ミシェル(ボウレズ)と僕がちょっとした新人王レースに巻き込まれてる。フランスでは最下位でかなりへこんだよ。このイベントで挽回したい」とバカルソが言った。
また、ASPワールド・ツアー23位のティアゴ・ピレス(PRT)も素晴しいサーフィンを見せた、もうひとりのサーファーで、ツアー・ベテランのフィリップ・マクドナルド(AUS)を下した。「確かに地形の良い波だけど、ちょっとムラがあるからストレスを感じる。手を突っこんでストールして、 小さいバレルをメイクして8.33をスコアしたけど、もう一つのスコアが必要だった。でも忍耐強くベストを尽くして、上手く行ったよ」
この前のASPドリーム・ツアー・イベントが行われたフランスで第3位となったピレスは、ASPワールド・ツアー・レイティングで10ランクもアップ。この調子でヨーロピアンレッグを切り抜け、更なるランクアップ狙っている。「僕にとってヨーロッパのイベントは重要だよ。どの会場へ行っても快適さ。フランスで3位になって、この調子で残りのツアーを戦いたいね」とピレスが言った。
残っているビラボン・プロ・ムンダッカのラウンド1ヒート:
ヒート9:ディーン・モリソン(AUS)対ディーン・ボーエン(AUS)
ヒート10:ミック・キャンベル(AUS)対マルコス・サン・セグンド(EUK)
ヒート11:クリス・デーヴィッドソン(AUS)対ナザニエル・カラン(USA)
ヒート12:ティム・レイズ(USA)対マイケル・ピコン(FRA)
ヒート13:ジョシュ・カー(AUS)対ニック・マスクロフト(AUS)
ヒート14:ダスティン・バルカ(HAW)対アリツ・アランブルー(EUK)
ヒート15:クリス・ワード(USA)対ダイヤン・ネーブ(AUS)
ヒート16:ジェイ・トンプソン(AUS)対グレッグ・エムズリー(ZAF)