「ビラボン・クラウド9インヴィテーショナル」でオーストラリアのギャレット・パークスが、ファイナルでハワイのマクア・ロスマンを下し優勝した。
【現地時間2009年10月27日火曜日】21日からフィリピンのシャルガオ島にあるクラウド9(クラウドナイン)で開催されていた「ビラボン・クラウド9インヴィテーショナル」が終了。オーストラリアのギャレット・パークスが、ファイナルでハワイのマクア・ロスマンを下し優勝した。
10月21~27日の7日のウエイティング期間内で、コンペティションに適した最良のコンディションで行われることになっていた賞金総額20,000ドルの「ビラボン・クラウド9インヴィテーショナル」は、今回で3年目を迎える、パワフルでホローなライトハンダー『クラウド9』で行われるコンテスト。初日から台風からのウネリを受けて6フィートプラスの完璧なバレルが炸裂する中、オーストラリア、バリ、日本、ニュー・ジーランド、インドネシア、サウス・アフリカ、フィリピンから集結したワールドクラスの48人のサーフスターは、最高のパーフェクトなバレルを満喫。日本からは堀口真平、田中英義が出場し、堀口真平はラウンド4まで勝ち上がったが、クオーターファイナルを目前にしてローカル・エースのカリト・ノガロに破れた。
ウエイティング期間の最終日となったファイナルデイは、3-4フィートにサイズダウン。ファイナリストの二人には、それまでのエピック・コンディションとは異なり、ニュースクール・マニューバーとエアリアル、カーヴィング、バレルライドといった様々な技のコンビネーションが要求された。クォーターでゴールドコーストのジョエル・ナントを下し、セミで地元のエースであるカリト・ノガロを倒してファイナルに勝ち上がったパークスは、より小さなコンディションを最大限に活用し、2つのミッドレンジのスコア、5.50と4.67をファイナルでスコアし優勝した。
「ほとんどバレルにならなくて、明らかに本来のクラウド9ではなかった」と優勝賞金7,500ドルを獲得したパークスが言った。「でも、なんとか今朝のヒートを切り抜けて、ファイナルまで勝ち上がれて最高だったよ」イベントを通し素晴しいパフォーマンスを見せていたパークスは、もうひとりのファイナリストのロスマンがセミファイナルで、優勝候補の元パイプライン・マスターであるジェイミー・オブライエンを破ってファイナルに勝ち上がってきていた事に決してひるまなかった。「あまり考えないようにしていた」と彼が言った。「それなりのスコアが必要なのは分かっていたよ。残り時間5分ぐらいの時は緊張した。彼がすぐに逆転できるのはわかっていたからね」
ロスマンは、ファイナルで根気よくセットの波を待った。しかし、10.17というパークスのトータルスコアに対し、2枚のボードを折りリズムを掴めなかった彼のトータルは2.66。セミファイナルでは同じハワイのジェイミー・オブライエンとのクロスヒートを制したロスマンのピークはセミファイナルだったのかもしれない。
オフィシャルサイトでビデオをチェックしよう。