2010年のワールド・ツアーへのWQSからの通過者。
大野修聖は最終WQSランキング53位となる。
パーフェクトな10フィートのサンセット・ビーチで終了した本年度のASP-WQS。最終戦はジョエル・パーキンソンが優勝して幕を閉じた。
WQSのファイナル15はASP WQS 6-スター・プライム「オニール・ワールド・カップ」までにほぼ決まっていたが、今回ファイナルまで勝ち上がったダスティー・ペインが、18位から9位に滑り込んでクオリファイを決めた。そして、ブレイク・ソーントンとタイだったジョアン・ドゥルーを押し出した。幸いにもブレイクは、カウントバックで、ASP-WQSトップ15をキープ。そして、2010年のASPワールド・ツアーの資格を得た。
ジョアンもまだ諦めるのは早い。ジェイ・トンプソンがASPワールド・ツアーのトップ27に入る可能性があるのだ。もし、かれがWCTからリクオリファイすれば、彼のASP-WQSスポットは必要なくなるのだ。そうするとジョアンが15位になる。
また今年、前半から好成績を出して、日本初のWCTサーファー誕生に期待がかかった大野修聖だったが、サンセットの最終戦を113位で終え、最終WQSランキングは53位となった。
今年4月、ポルトガルで開催されていたASP-WQS 6スター「エストリル・クイックシルバープロ」で、タスマニアでの5位入賞に続き、ファイナルまで勝ち上がり、日本人初の2位入賞を果たした。昨年ブラジルの6スターで3位となった自身の記録を塗り替え、素晴しい快進撃に日本中が沸いた。
しかし、スコットランド、モルディブ、サウスアフリカ、ブラジルと、ファーストラウンド敗退が続き、ブラジルの2戦目で9位になるも、それから上位入賞は果たせなかった。多くの人が「もしかしたら」と思っていたに違いない。世界の壁の厚さを思い知らされた。
来年から始まるワン・ワールド・レイティング・システム。WCTからWQSまでのランキングが一本化されるというものだ。そして、ワールド・ツアーは32名と4名のワイルドカードへと削減される。この改革が日本人サーファーにとって吉と出るか凶と出るかは分からないが、ワールドツアーの座席数は間違いなく減っている。
来年度、新体制となるASPで、日本人サーファーの名前がここに記される事を願いたい。
2010年のワールド・ツアーへのASP-WQSからの予選通過者:
ダニエル・ロス、AUS
パトリック・グダスカス、USA
ジャドソン・アンドレ、BRA
アダム・メリング、AUS
オーウェン・ライト、AUS
ルーク・マンロー、AUS
ジェイ・トンプソン、AUS
ネイザン・ヨーマンズ、USA
ダスティー・ペイン、HAW
ブレット・シンプソン、USA
マット・ウィルキンソン、AUS
タナー・グダスカス、USA
トラヴィス・ロジィー、ZAF
マルコ・ポロ、BRA
ブレイク・ソーントン、AUS
大野修聖のオフィシャルブログ