クイックシルバーISAワールド・ジュニアでオーストラリアチームが5度目の優勝。日本12位(4/3)
Team Australia : photo ISA/Watts
3月28日からエクアドルのサリナスにて行われていたISA世界ジュニア選手権「クイックシルバーISAワールド・ジュニア・サーフィン・チャンピオンシップ」が終了。オーストラリアチームが4年連続5度目の優勝を飾った。このコンテストは、6つの大陸からなる28ヵ国、264名の選手が参加し、アンダー18ガールズ、アンダー18ボーイズ、アンダー16ボーイズといった3つのディビジョンでコンテストが行われ、総合で国別のチャンピオンが決定する。今回日本からは、U18は小嶋海生、田中海周、高橋優人、黒越太気、U16は加藤嵐、新井洋人、大森 海夏人、石田銀二、U18ガールズには大村奈央、高橋みなと、武知実波、水野亜彩子の12名が日本代表として参加した。
結果は、U18ボーイズでオーストラリアのディーン・ボーエンが優勝。U16ではハワイのキアヌ・アシンが優勝。ガールズはWCTでワイルドカード優勝した事のあるオーストラリアのタイラー・ライトがISAワールド・ジュニア・チャンピオンとなった。また、オリンピック・スタイルのISAスペシャル・タッグチームイベント「アロハカップ」では、チーム・ブラジルが優勝。2005年のISAワールド・ジュニア・チャンピオンであるハワイは2位、ブラジル3位、USA4位となった。その他はフランス5位、南アフリカ6位、ニュージーランド7位、タヒチ8位、ペルー9位、コスタリカ10位という結果になった。
アンダー18優勝のボーエンは、今週始め、ラウンド3でコスタリカのカルロス・ムニョスとブラジルのティアゴ・ギマランイスに破れ、リパチャージラウンドを強いられた。しかし彼は、そんな崖っぷちの状況をものともせず、7つのラウンドを打破しファイナルへ勝ち上がった。ファイナルでは最初の波からリードを奪い、フロントサイドのボトムターンからインサイドまで繋いで高得点を出した。バックアップも成功し、リードを固めたボーエンは、更に残り時間8分のところで、9.10というハイスコアをゲットし勝利を決めた。「世界の頂点にいる感じがします」と勝利の後、ボーエンが言った。「これは、ダントツで僕の人生最大の勝利です。この1年間、このコンテストのためにトレーニングしてきました。僕が優勝だなんて信じられない。この勝利を9才の時になくなった母と、家でひざの手術のリハビリを続けている父に捧げたいです」とコメント。
ガールズのファイナルは、オーストラリアのタイラー・ライトが、2008年のISAワールド・ジュニア金メダリストでチームメイトのローラ・エネバー、USAサーファーのコートニー・コンローグ、ハワイのアレッサ・クイゾンといった強豪を破って優勝した。「エクアドルのヒートは全てがハードなものでした。世界中から最高の選手が集まっていましたから。海の中では自身のゲームに集中するだけで、他の事を考える必要がないと分かっていました」とコメント。18歳以下のクラスで優勝したディーン・ボーエンとタイラー・ライトは、2010年のクイックシルバー&ロキシー・プロ・ゴールドコースト・トライアルへのエントリ・スポットも手に入れた。
日本勢は個人戦では最高リザルト31位。国順位は昨年の11位から一歩後退し12位という結果に終わった。次回のISAイベントは、2009年7月31日(金)~8月8日(土) コスタリカのエルモサビーチで開催されるビラボンISAワールドサーフィンゲームス2009の予定。こちらも日本の活躍に期待しよう。頑張れ!ニッポン。
※現地からのリポートなど、 詳しくは日本サーフィン連盟のページをご覧下さい。
オフィシャルサイト http://www.isaworldjuniors.com/