ビラボン・プロ・タヒチが5月9日からスタート。アンディも出場する(5/8)
Joel Parkinson (AUS), 27, current ASP World No. 1, © ASP/ CI/ WILSON via GETTY IMAGES
地球上で最も危険で、ハイレベルなサーフィンコンペティションが繰り広げられる「ビラボンプロ・タヒチ」。今シーズンは今週の土曜日の5月9日から20日までウエイティングピリオドは続く。今年から新しいフォーマットを採用することになったビラボンプロ・タヒチ。トップ16以外のサーファーは、ラウンド1からマンオンマンで戦い、今までのような敗者復活戦はなく、そこで負けたらサヨナラだ。逆にトップ16はラウンド1を戦う下位の選手たちの戦いを見物して、ラウンド2で自分と戦う選手を見ながら作戦も練れるというもの。
現在のASPワールドナンバー1はジョエル・パーキンソン(AUS)。今シーズン圧倒的なフォームで 開幕から2連勝し初のASPワールド・タイトルに向けて突き進む。「今年の違いは、自分を最大限に活用するのに何を要するかを理解している事と、ワールドタイトルを取りたいという僕の願望だ」とパーキンソンが言った。ビラボン・プロ・タヒチにおけるパーキンソンの最近の結果は、2007年と2008年ともに3位入賞。チョープーでのパフォーマンスには定評がある。しかし、カレントリーダーはこのタヒチで慎重である。「誰もが優勝候補だと思う」とパーキンソン。「今回はまだ第3戦だ。自分も含め、皆が良い結果を望んでいる。これまでの2戦のようにワイルドカードが暴れ回る事も予想出来るしね。アンディ・アイアンズも、タイトルを狙ってくるだろう。そして、もちろん、ミック(ファニング)は脅威さ。 彼がいまベストサーファーで多分最もハングリーだろう」
一方、パーコとは逆に、開幕戦から2戦続けて17位という彼らしくない成績に終わっている9X世界チャンピオンのケリー・スレーター(USA)だが、前人未到の10回目のワールドタイトル獲得に向けたタヒチの準備は万全のようだ。「10のプレッシャーは、悪いものでないけど、絶えず考えたいものではないね」とスレーターが言った。「このようなスロースタートはうれしくない。でもそれでモチベーションをあげることができれば、何かをするための良い燃料になるよ。どのようにそれを見るかだと思う。このイベントにイージーなヒートがあるとは思わない。逆に最もハードなヒートがある感じがするよ。今年少なくとも1人のワイルドカードをスルーできるなら、良い結果を得るチャンスがあるかもしれないね」
昨年のビラボン・パイプラインマスターズ以来、スレーターはコンテスト用に自分でシェイプした実験的なデザインのサーフボードでアプローチしている。今回のタヒチではどのような選択をするかは、このインタビューをした時点では未定だった。「今、どの板を使うか検討中なんだ」とスレーター。「今年はかなり未確定だと思う。僕は本当にデザインと自分が乗るサーフボードへの新しいアプローチを追求している。僕は、デザインに退屈していて、新しい感じが欲しいんだ。シーズンオフには十分な時間がなかったから、今やっている感じなんだよ」
今シーズン、ツアーから離脱している3X世界チャンピオンで2002年のイベントチャンピオンであるアンディ・アイアンズ(HAW)が、このタヒチで今シーズン初めてゼッケンをつけてサーフィンをすることになった。1年間の長期休暇中のアンディは、来年の2010年にはフルタイムのコンペティションに復帰予定だ。「自分が考えていたより、ツアーを離れた生活はアクティブだね」とアイアンズが言った。「ある意味では、前より多忙な感じだよ。でも、そこにあるもの全てが新しいこと。ランダムなミッション・トリップ、ムービープレミア、アワードショー、プロモーション、チームトリップなど。僕は今撮影でオーストラリアにいる。ビラボンの撮影とコンテストのために、ここからタヒチへ直行する。タヒチの波と人々は自分にとって、いつも特別な場所だ。僕は、我々がこのイベントのため最終的に強力なスウェルを手に入れることを望んでいる」。
また、昨年トライアルから勝ち上がり優勝したブルーノ・サントス(AUS)は 、2009年のビラボン・プロ・タヒチのワイルドカードとして、3XASPワールド・チャンピオンのアンディ・アイアンズ(HAW)、ボン・ジッパー・トライアル勝者のヘイアリ・ウィリアムズ(PYF)とともにメインイベントに出場する。サントス、アイアンズ、ウィリアムズは、それぞれビラボン・プロ・タヒチのラウンド1で、カイ・オットン(AUS)、ジハード・コードル(BRA)、ケコア・バカルソ(HAW)と戦う。
The event webcast LIVE via www.billabongpro.com