2012年1月11日-14日 万寧、海南島、チャイナ
大野修聖と林健太が海南島のASP4スターイベントで5位。(1/13)
Masatoshi Ohno
(C) ASP/ Robertson
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(2012年1月13日金曜日、万寧、海南島、チャイナ)中国の海南島で開催されている、賞金総額 95,000ドルの男子ASP4スターイベント「海南クラシック」は大会3日目。今日の注目は、ラウンドオブ16まで勝ち上がっていた大野修聖と林健太の試合の行方。
ラウンドオブ16のヒート2に登場した大野修聖。対戦相手は、ブランドン・ジャクソン、グレン・ホール、ニック・マスクロフト。大野修聖はスタートからバレルをメイクし4.67でヒートをスコアする。一方でイベントを通して好調なグレン・ホールは、7.17 、6.90を連続でスコアしてヒートを完全にリードした。ヒート中盤、ビハインド・セクションからクリティカルセクションを攻め、ハードにリップを叩くマー大野は、6.17をスコアし、2位をキープ。終盤さらに6.20をスコア。3位以下の選手大きく引き離して2位でクオーターファイナルへラウンドアップした。
続いてヒート4に登場した林健太は、スタートから6.00、5.17を確実にスコアし、ヒートスコア11.17で2位をキープ。しかし中盤に入り、それまで4位だったマーク・ラコマーが8.00をスコアして一気にトップへ。3位に転落した林が逆転に必要なスコアは5.16となった。残り時間10分を切って、林健太は昨日のハイスコを彷彿させるバックハンドのヴァーティカル・リエントリーで6.07をスコアして逆転に成功。最終的に、8ポイントを2本揃えたマーク・ラコマーにコンビネーションに追い込まれたが、林健太は6.07、6.13をスコアし12.20のヒートスコアで2位でラウンドアップ。クオーターファイナル進出を決めた。
クオーターファイナルからはマンオンマン。大野修聖はディオン・アトキンソンと対戦した。パワーハウス大野修聖はスタートから、深いボトムターンからクリティカルセクションへのオフザトップと、パワフルなカーヴィングターンのコンビネーションで2本の5ポイントをスコア。このスタート時にディオン・アトキンソンが1本。マー大野が2本乗っただけで、そのまま両者とも波に乗らず10.93対6.17でマー大野がリードしたまま後半へ突入した。
残り時間10分で優先権を持っていたアトキンソンが2本目にテイクオフ。ラディカルなバックハンド・リエントリーを決めて、7.00をスコアして逆転。マーは7.24が必要な状況に追い込まれた。スコアリング・ウェイブを探すマー。終了間際に待ちに待った波にテイクオフ。クリティカルセクションでのフィンフリーなターンを含むラディカル・マニューバーを見せたマー大野だったが、逆転には僅かにスコアは足らず。惜しくもここで敗退となり、5位タイでフィニッシュとなった。
林健太はロイデン・ブライソンと対決。ビッグなフリーフォール・フローターを決めて6.50をスコア。続けてビッグセットを掴み6.53をスコア。ヒートスコア13.03で幸先の良いスタートを切った。しかし、ビッグ・フローターとカーヴィングを武器に高得点をマークするロイデン・ブライソンは、後半に入り7.60、7.73を連続でスコア。林健太は8.30が必要な状況に追い込まれ、残り時間は5分を切った。
優先権を持ち、スコアリングウェイブを待った林健太に波が来た。深いボトムターンから、鋭いオフザトップ、焼き付くようなカーヴィングターンでラディカルなマニューバーを披露したが僅かに逆転出来ず。林健太もここで敗退し、5位タイでのフィニッシュとなった。
大野修聖、林健太とも5位となり、422ポイントとU$2,250を獲得。非常に良いサーフィンを見せていた二人だけに悔しい敗退となったが、次に繋がる結果を残せた事は新年早々、日本のサーフィン界にとって嬉しいニュースと言えよう。特に林健太のイベント・ハイスコア18.60は未だ破られておらず、シングルスコアの9.67 もマーク・ラコマーのパーフェクト10に次いで2位の記録である。2007年の田原の6スターでも日本人最高位となった林健太。改めて彼のサーフィンスキルの高さを目の当たりにし、世界へ目を向け、奮起する事を多くのファンが熱望するだろう。
大会は明日がファイナルデイとなる。
Kenta Hayashi
Photo: (C) ASP/ Robertson
http://hainaninternationalsurfingfestival.com/hainan-classic/live/
※詳細はASPジャパンサイトでもご覧になれます。