2012年1月20日-29日 バーレーヘッズ、クイーンズランド/オーストラリア
ビラボンWJCは大会2日目。女子ラウンド2までが行われ、大村奈央はラウンド3進出。橋本恋は17位でフィニッシュとなる。(1/22)
Sarah Baum (ZAF) photo:s.yamamoto
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【バーレー・ヘッズ、クイーンズランド/オーストラリア(2012年1月22日日曜日)】世界ナンバー1ジュニア・サーファーを決定する、2011年のASPワールド・ジュニア・ツアー最終戦「ビラボン・ワールド・ジュニア・チャンピオンシップ・ゴールド・コースト」は大会2日目。昨日よりサイズダウンした2フィートのバーレー・ヘッズで女子ラウンド1とラウンド2が終了した。
今日のガールズ・サーファー達の中で、ハイエスト・ヒート・トータルを記録したのは、南アフリカのダーバンからやって来たサラ・バウム(ZAF)。ラウンド1の最終ヒートに登場した彼女は、パワフルなバックハンド・アタックで18.53という最高点をマークした。「私はほとんどライト・ブレイクでサーフィンするんです。それで強烈なバックハンドを手に入れた。」と、バウムが言った。
「この波はポケットにいられるのでバックハンドでサーフィンするのがイージーかなと思いました。イベント前はかなり緊張しましたが、9.93をスコア出来て凄く自信が持てました。あの波にパドルした時に、ダブルアップするのが見えて興奮しました。その波はビッグなフィン・フリーなターンを可能にして、素晴しい波を私にセットアップしました。」
Sarah Mason (New Zealand) photo:s.yamamoto
サラ・メイソン(ニュージーランド)は、ラウンド1で圧倒的なパフォーマンスを見せた、もう一人のグーフィー・フッターで、17.96という強烈なヒート・トータルで存在感を示した。「バーレーで3人のガールズサーファーだけでサーフィンするなんて信じられないです。」と、メイソンが言った。
「私はゴールド・コーストに住んでいるのに、長い間、バーレーでサーフィンしていなくて、素晴らしい波をゲット出来て最高でしたね。セット間隔がかなり長かったので、それが来た時、そのセットを最大限に利用しなければなりませんでした。昨日、マット・ルイス-ヒューイットのヒートをオンラインで見ていましたが、ニュージーランドの選手の素晴らしいパフォーマンスに歓喜しました。私たち共に勝ち上がれて最高です。」
アレッサ・クイゾン(HAW)は、シャープなバックハンド・アタックで、ビッグ・スコアをマーク。ビアンカ・ブュイティンダッグ(ZAF)とフィリッパ・アンダーソン(AUS)を下し、ラウンド2をスキップして、ダイレクトにラウンド3へ勝ち進んだ。「ヒートでは自分自身のサーフィンに集中して、他の事は全く気にしないようにしていました。」と、クイゾンが言った。「私はハワイのオアフ島西部にあるマカハに住んでいて、そこは、ほとんどライトばかりのポイントなので、常にバックハンドの練習なんです。だからここでもリラックスして出来ました。」
Ellie-Jean Coffey (AUS) photo:s.yamamoto
最近、NSW州のクレセント・ヘッドから、ゴールド・コーストへ引っ越して来たエリー-ジーン・コフィー(AUS)は、ポイントブレイクでの豊富な経験にモノを言わせ、妹のホリー-スー・コフィー(AUS)とASPウイメンズ・ワールド・ジュニア・レイティングのカレントリーダーであるジョアン・デフェイ(FRA)を下した。
現在ASPウイメンズ・ワールド・ジュニア・レイティング第2位である、レイラ・ハースト(HAW)は、このビラボン・ワールド・ジュニア・チャンピオンシップ・ゴールド・コーストでソリッドな結果を残し、ASPウイメンズ・ワールド・ジュニア・タイトル獲得を目指している。「プレッシャーは少し感じていますね。でもコントロールした状態であり続け、楽しめるように努力しています。」と、ハーストが言った。「この数日間、波を上手く掴めなかったんですが、ラインナップで多くの時間を過ごす事で、良い波を掴むためには何処で待てば良いか分かるようになりました。」
大村奈央、橋本恋が出場。大村がラウンド3へ。橋本17位でフィニッシュ。
大村奈央 photo:s.yamamoto
今回のイベントのガールズ・ディビジョンには、日本代表として大村奈央と橋本恋が出場。奇しくも二人は同じヒートにクレジット。スムーズなスタイルのディミティ・ストイル(AUS)と3人ヒートを戦った。ヒート前半、大村は緩慢なセクションからのカーヴィングと、クローズアウトセクションでのリエントリーで4.67をスコア。橋本もコンパクトなバレルをメイクするなど果敢に攻めた。
しかし、圧倒的なサーフィンを見せるディミティ・ストイルは、8ポイントを2本揃え、大村と橋本をコンビネーションに追い込んで圧勝。そして2位となった大村はラウンド3へ。3位の橋本はラウンド2へ進む事となった。
橋本恋 photo:s.yamamoto
ルーザースのラウンド2を二人のフレンチサーファーと対戦した橋本恋。スムースでスタイリッシュなマウド・ル・カーがスコアを揃えヒートスコア11.16で前半をリード。橋本もコンパクトながら形の良い波をセレクトし、リエントリーやカットバックを入れ、ヒートスコア5.43で2位で後半戦へ突入する。
辛抱強く波を待ったジョアン・デフェイのもとには、良い波が入らず3位を強いられる。後半に入り、焦りを見せるジョアンを2位の橋本がマークし、プレッシャーをかける。しかしヒート終盤に橋本は、3.60をスコアするも、ジョアン・デフェイは4.93、4.73を連続スコアしてあっという間に逆転。最後まで諦めない橋本は3.53をスコアするも逆転出来ず、3位敗退。17位で今大会をフィニッシュすることとなった。
大村奈央と田中樹 photo:s.yamamoto
明日は8:00AM スタート予定。コンディションによって、女子ラウンド3、男子ラウンド2が行われる。女子ラウンド3のヒート6には大村奈央、男子はラウンド2のヒート7に大橋海人、ヒート9 渡辺寛、ヒート11 田中海周、ヒート13 加藤嵐、ヒート16 新井洋人。
今回は、コーチとして田中樹も渡豪し陣頭指揮を執る。今回のイベントはジュニア世界チャンピオンが決定するASPジュニアツアー最終戦。バリで17位、ブラジル9位となった加藤嵐が現在、総合15位タイで日本男子トップとなっている。また女子では、バリとブラジルで5位となった大村奈央が総合ランキング5位につけている。今年も世界を目指して頑張ろう!日本。
BILLABONG WORLD JUNIOR CHAMPIONSHIPS GOLD COAST WOMEN'S ROUND 1 RESULTS:
Heat 1: Sarah Mason (NZL) 17.96, Nage Melamed (HAW) 12.73, Juliana Meneghel (BRA) 8.67
Heat 2: Alessa Quizon (HAW) 15.27, Bianca Buitendag (ZAF) 12.44, Philippa Anderson (AUS) 8.33
Heat 3: Ellie-Jean Coffey (AUS) 12.83, Holly-Sue Coffey (AUS) 12.03, Joanne Defay (FRA) 7.57
Heat 4: Leila Hurst (HAW) 14.73, Eden Putland (AUS) 8.00, Maud Le Car (FRA) 7.97
Heat 5: Dimity Stoyle (AUS) 17.23, Nao Omura (JPN) 8.07, Ren Hashimoto (JPN) 6.33
Heat 6: Sarah Baum (ZAF) 18.53, Quincy Davis (USA) 13.43, Felicity Palmateer (AUS) 10.50
BILLABONG WORLD JUNIOR CHAMPIONSHIPS GOLD COAST WOMEN'S ROUND 1 RESULTS:
Heat 1: Maud Le Car (FRA) 11.90, Joanne Defay (FRA) 9.76, Ren Hashimoto (JPN) 7.13
Heat 2: Philippa Anderson (AUS) 13.76, Felicity Palmateer (AUS) 12.33 Juliana Meneghel (BRA) 6.17
※詳細はASPジャパンサイトでもご覧になれます。