2011年12月8日-20日 バンザイ・パイプライン、ハワイ、USA
「ビラボン・パイプ・マスターズ 」のオープニング・デイは、巨大なパイプラインをハワイアンが支配する。(12/9)
ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)Credit: ASP/cestari
▲ジョンジョンのパーフェクト10映像。
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【バンザイ・パイプライン、オアフ/ハワイ(2011年12月8日木曜日)】VANSトリプルクラウン最終戦であるASPワールド・タイトル・イベント最終戦「ビラボン・パイプ・マスターズ in Memory of Andy Irons」がスタート。バンザイ・パイプラインを象徴するハワイアン・バレルで、コンペティションはラウンド1と2までが終了。イベント史上で最もビッグと思われる10~15フィート(4-5メートル)のコンディションで凄まじいほどのバトルが繰り広げられた。
2011年のASPワールド・タイトル・シリーズの最終戦であるビラボン・パイプ・マスターズは、来シーズンのリクオリファイを目指すASPトップ34サーファーのための重要なイベントであるだけでなく、名声あるバンズ・トリプルクラウンが決定する注目のイベントである。
ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)がパーフェクト10をスコア。
19才のジョン・ジョン・フローレンス(ハワイ)は、巨大なパイプラインを操り、圧倒的なパフォーマンスを見せたラウンド2で、イベント初のパーフェクト10をスコア。マウイのカイ・バーガー(HAW)を下し、彼がなぜバンズ・トリプルクラウンのレイティング・リーダーなのかを証明してみせた。「僕はテイクオフ直後にバレルをゲットしたんです。でもスープに囲まれて何も見えませんでした。」と、フローレンスが言った。「その後に、もう一つのバレルをゲットしたんです。楽しかったんですよ。波は爆発してましたね。こんなベストのパイプは久しぶりです。」
バンズ・トリプルクラウン・レイティングのカレント・リーダーであるフローレンスは、ラウンド2を勝ち上がり、リードを広げ、好調なスタートに安心した様子だった。「友達や家族の前で良い結果を出したいので、プレッシャーは確かにありますね。」と、フローレンスが言った。「上手くやりたいです。最初のヒートの前は少し緊張しました。勝ち上がれて嬉しいですよ。」
エヴァン・バリエール(HAW)が今日の最高得点。
ハワイアン・ワイルドカードでビラボン・パイプ・マスターズに出場しているエヴァン・バリエール(HAW)は、いくつかのパイプ・バレルをドライブし、今日のベスト・ヒート・トータル18.16をマークして、ラウンド2を勝ち上がった。
「ただ最高にビッグだね。インサイドに入ってくる波はたくさんあるが、それは乗るような波ではなかった。これだと思うような波を見つけるには、かなり時間がかかったよ。あの9.33は、最高に気分がよかった。テイクオフは考えたより長く、そしてボトムまで降り切ったなら、あとは自分のラインを描くんだ。パイプラインは世界で最もベスト・フィーリングな場所だよ。」
バリエール(HAW)は、ラウンド3のポジションを確保するためにASPトップ34メンバーのフレデリック・パターチア(HAW)、ブラジルのミゲル・プポ(BRA)を下し、オープニング・ラウンドのハワイアン・ジャイアントキラー祭りに貢献した。「不運だね。僕はフレッドが素晴しいサーファーであると思う。」と、ラウンド1を勝ち上がった時にバリエールが言った。
「今朝のヒートで彼と当たりたくなかった。彼が大きな脅威になるのは分かっていたからね。僕は自分の波をゲット出来てラッキーだったよ。フレディーがツアーに戻る気があれば、直ぐに復活するだろう。」
イアン・ウォルシュが本日のベストスコア9.70をマーク
2011年のビラボン・パイプ・マスターズで見事なデビューを飾ったイアン・ウォルシュ(HAW)。彼は、巨大なバレルで本日のベストスコア9.70をマークして、ASPワールド・ツアー・サーファーのカイ・オットン(AUS)とビード・ダービッジ(AUS)を下してラウンド3へ勝ち上がった。
「セットを食らっていたら、あの波がやって来たんだ。そして、凄く切り立ったテント小屋のような波でテイクオフしたときは、かなりレイトだった。」と、ウォルシュが言った。「それは、前にメイク出来なくて叩き付けられた時と似た感じだった。レールの手を放して、波に飲み込まれ、ほとんどメイクできないかと思った。でも抜けた時は、もう有頂天だったね。」
ビッグウェイバーとして知られるウォルシュは、今年のイベントがビッグなパイプライン・コンディションで行われる事に気合いが入っていた。「ヒート中だという事も忘れ、ただバレルをゲットする事に夢中になっていた。これこそ本当のパイプラインマスターズだよ。見ているのも面白いし、サーフィンをしている僕たちも最高だからね。」
今年も表彰台を目指しハングリーに攻めているキーレン・ペロー(AUS)
現在ASPワールド・ランキング25位で昨年のビラボン・パイプ・マスターズ第2位のキーレン・ペロー(AUS)は、2012年のASPワールド・ツアーにリクオリファイするためにパイプラインで結果が必要で、今年も表彰台を目指しハングリーに攻めている。
「あのヒートの前は緊張したよ、ツアーに残るために良い成績が必要なんだ。」と、ペローが言った。「試合が進むにつれて、間違いなくコンディションがハードになって行った。選手たちはレベルをプッシュしていたよ。願わくは去年より良い成績を残せると良いんだけどね。」
イベント主催者は、ローカル・タイム午前8時にラウンド3からスタートを目指し、明朝午前7時にファーストコールする。
今回の「ビラボン・パイプ・マスターズ in Memory of Andy Irons」は昨年に引き続き、日本語放送が決定。そして、ジャパン・ライブのメインキャストには、甘いルックスと英語・日本語を巧みに使い日本のファンも多い、ハワイ在住のプロサーファー、ニック・ミタと、2008年・日本ツアーを完全制覇しグランドチャンピオンを獲得し、現在、拠点をハワイへ移し世界を目指す、日本のトップアスリート・田嶋鉄兵が担当する。 また、昨年に続き、解説者には、パイプライン・スペシャリストの脇田貴之をゲストに迎える事も決定した。 その他にも多彩なゲストが出演する予定なので、コンテストがスタートしたら、日本語ライブ中継を是非チェックしよう。
Billabong Pipe Masters Round 2 Results:
ヒート1:マーカス・ヒックマン(HAW)16.50 def.。エイドリアン・バカン(AUS)9.30
ヒート2:エヴァン・バリエール(HAW)16.50 def.。ミゲール・プポ(BRA)3.70
ヒート3:イアン・ウォルシュ(HAW)16.06 def.。ビード・ダービッジ(AUS)10.17
ヒート4:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)18.07 def.。カイ・バーガー(HAW)14.67
ヒート5:アーマイオン・グッドウィン(HAW)2.20 def.。テイラー・ノックス(USA)2.13
ヒート6:ジェイミ・オブライアン(HAW)5.33 def.。ラオニ・モンテイロ(BRA)2.83
ヒート7:シェーン・ドリアン(HAW)10.50 def.。ブレット・シンプソン(USA)1.90
ヒート8:アダム・メリング(AUS)9.64 def.。メイソン・ホー(HAW)8.84
ヒート9:キーレン・ペロー(AUS)14.50 def.。タナー・グダスカス(USA)5.90
ヒート10:ダスティー・ペイン(HAW)9.20 def.。コロヘ・アンディーノ(USA)6.57
ヒート11:トラヴィス・ロギー(ZAF)5.80 def.。ティアゴ・ピレス(PRT)5.67
ヒート12:C.J.ホブグッド(USA)9.70 def.。ジャドソン・アンドレ(BRA)9.27
Billabong Pipe Masters Round 1 Results:
ヒート1:マーカス・ヒックマン(HAW)13.67 def.。マット・ウィルキンソン(AUS)9.46
ヒート2:C.Jホブグッド(USA)6.50 def.。ケコア・バカルソ(HAW)0.60
ヒート3:エヴァン・バリエール(HAW)18.16 def.。フレデリック・パターチア(HAW)6.00
ヒート4:トラヴィス・ロギー(ZAF)3.57 def.。ブルース・アイアンズ(HAW)2.70
ヒート5:イアン・ウォルシュ(HAW)13.00 def.。カイ・オットン(AUS)11.63
ヒート6:カイ・バーガー(HAW)9.93 def.。クリス・デーヴィッドソン(AUS)6.33
ヒート7:アーマイオン・グッドウィン(HAW)10.34 def.。ダニエル・ロス(AUS)2.84
ヒート8:ジェイミ・オブライアン(HAW)14.77 def.。デーン・レイノルズ(USA)3.24
ヒート9:コロヘ・アンディーノ(USA)5.27 def.。ローリー・タウナー(AUS)1.17
ヒート10:シェーン・ドリアン(HAW)6.40 def.。ウイリアン・カルドゾ(BRA)1.94
ヒート11:タナー・グダスカス(USA)4.76 def.。ジャック・フリーストーン(AUS)2.63
ヒート12:メイソン・ホー(HAW)9.00 def.。ハンク・ギャスケル(AUS)3.93
Upcoming Billabong Pipe Masters Round 3 Match-Ups:
ヒート1:ジョエル・パーキンソン(AUS)対アーマイオン・グッドウィン(HAW)
ヒート2:カラニ・チャップマン(HAW)対ダスティー・ペイン(HAW)
ヒート3:エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)対ジェイミ・オブライアン(HAW)
ヒート4:ジュリアン・ウィルソン(AUS)対C.Jホブグッド(USA)
ヒート5:ダミアン・ホブグッド(USA)対ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)
ヒート6:ケリー・スレーター(USA)対マーカス・ヒックマン(HAW)
ヒート7:ガブリエル・メディーナ(USA)対トラヴィス・ロギー(ZAF)
ヒート8:ミシェル・ボウレズ(PYF)対アダム・メリング(AUS)
ヒート9:オーウェン・ライト(AUS)対エヴァン・バリエール(HAW)
ヒート10:ジョディ・スミス(ZAF)対シェーン・ドリアン(HAW)
ヒート11:ジョシュ・カー(AUS)対キーレン・ペロー(AUS)
ヒート12:タジ・バロウ(AUS)対イアン・ウォルシュ(HAW)
バンズ・トリプルクラウン・トップ3:
1.ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)9,780pt
2.アダム・メリング(AUS)9,650pt
3.ミシェル・ボウレズ(PYF)8,480pt
ASPワールド・タイトル・トップ5:
1.ケリー・スレーター(USA)63,350pt
2.ジョエル・パーキンソン(AUS)48,600pt
3.オーウェン・ライト(AUS)47,900pt
4.エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)43,700pt
5.タジ・バロウ(AUS)42,200pt