2012年1月20日-29日 バーレーヘッズ、クイーンズランド/オーストラリア
ビラボンWJCは大会7日目。男女ともベスト8が決定。加藤嵐、大橋海人、大村奈央は9位でフィニッシュ(1/27)
Medi Veminardi (REU) photo:s.yamamoto
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【バーレー・ヘッズ、クイーンズランド/オーストラリア(2012年1月27日金曜日)】世界ナンバー1ジュニア・サーファーを決定する、2011年のASPワールド・ジュニア・ツアー最終戦「ビラボン・ワールド・ジュニア・チャンピオンシップ・ゴールド・コースト」は大会7日目。土砂降りの雨のなか嵐のような海で選手たちはエキサイティングなサーフィンを続けた。
コンテストは女子のラウンド3からスタートし、そのあと続けて男子ラウンド4が行われ、男女ともクオーターファイナルを戦うベスト8が決定した。またウイメンズでは、第3シードのディミティ・ストイルがアレッサ・クイゾン(HAW)に敗れ、ウイメンズのASPワールド・ジュニア・タイトル・レースは、クオーターファイナルへ勝ち進んでいるジョアン・デフェイ(FRA)、レイラ・ハースト(HAW)、フィリッパ・アンダーソン(AUS)といった3名の選手に絞られた。
「私は、自分にプレッシャーをかけないように頑張っています。」と、ハーストが言った。「もちろん、少しのプレッシャーはありますよ。みんなワールド・タイトルについて話していますから。でも楽しもうと努力してます。」と言った。
Sarah Mason (NZL) photo:s.yamamoto
今日の際立ったパフォーマーの1人だったサラ・メイソン(NZL)は、バックハンド・アタックで、ビッグスコアをマークし、エリー-ジーン・コフィー(AUS)を下して、クオーターファイナルへ勝ち進んだ。「あのヒートが、そう簡単には勝てないことは分かっていました。」と、メイソンが言った。「エリー(ジーン・コフィー)は素晴らしいサーファーなので、クォーターに勝ち上がれて本当に嬉しいです。ヒート中は、ずっとビハインドでしたが、他の選手が何をしたのかなんて考えないようにしていました。そうする事で、落ち着いて必要なスコアをゲットすることが出来ました。」
Nage Melamed (HAW) photo:s.yamamoto
ネイジ・メラメド(HAW)は、ビラボン・ワールド・ジュニア・チャンピオンシップのイベント・チャンピオンであるビアンカ・ブュイティンダッグ(ZAF)を下す、番狂わせを起こした。 メラメドは、いくつかのハイ・リスク・ターンのおかげで、ここまでの女子イベントにおけるハイエスト・ウェイブ・スコア9.80をスコアした。
「私にはビッグスコアが必要なのは分かっていたので、セットを待ちました。」と、メラメドが言った。「私はその波が本当に良い波になる事を願っていて、ビッグスコアが出た事が分かって本当にハッピーでした。ビアンカ(ブュイティンダッグ)と戦うのが分かったとき、自分のゲームをステップアップしなくてはならないと分かりました。今回のイベントは自分にとって初めてだったので、クオーターファイナルまで勝ち上がれて最高です。この調子でファイナルまで勝ち上がりたいですね。」
Jack Freestone (AUS) photo:s.yamamoto
男子のASPワールド・ジュニア・タイトル・レースもまた、コナー・コフィン(USA)が、 イアン・ゴウベイア(BRA)に破れるなど、混戦の様相。カイオ・イベリ(BRA)、ギャレット・パークス(AUS)、ジャック・フリーストーン(AUS)、フリーペ・トリード(BRA)、イアン・ゴウベイア(BRA)といった選手にタイトル獲得の可能性が残されており、まだ相当な数のシナリオが考えられる。もし仮にファイナルまでが終了した時点で、二人のサーファーが同点の場合は、2011年のASPワールド・ジュニア・チャンピオンを決定するためにプレイオフのヒートを行うことになる。
日本の加藤嵐(JPN)と対戦したジャック・フリーストーン(AUS)は間一髪で危機を逃れ、僅か0.07ポイント差で勝ち上がった。「僕は彼が勝ったと思いました。スコアボードには彼が7.27と6.00と表示されたんです。」と、フリーストーンが言った。「それで最後の瞬間に変わって、何が何だか分かりませんでした。でも僕が勝っていた。」
加藤嵐、大橋海人、大村奈央は9位でフィニッシュ。
Arashi Kato (JPN) photo:s.yamamoto
本日の日本男子は、ラウンド4のヒート2に加藤嵐がジャック・フリーストーン(AUS)と、ヒート5の大橋海人はギャレット・パークス(AUS)と対戦。また女子では、大村奈央が女子ラウンド3ヒート6でオーストラリアのフェリシティ・パーメターと対戦した。
加藤嵐のヒートがスタート。バーレーの波を知り尽くしたフリーストーンは、難しいコンディションでも、スコアリング・ウェイブを見つけ出し、リードを広げて行く。加藤に必要なスコアは6.40 。後半に入り、じっくりと波を待った加藤嵐は、パーフェクト・フォームで、リエントリーとカーヴィングのコンビネーションで6.33をスコア。惜しくも逆転ならずも3.87のところまで追い上げた。しかし、そこでタイムアップ。10.20対10.13の僅か0.07ポイント差で惜しくも敗退。9位でフィニッシュとなった。
Kaito Ohashi (JPN) photo:s.yamamoto
ヒート5では大橋海人が登場。対戦相手はギャレット・パークス。ギャレット・パークスはシャープなオフザトップで5.83をスコアしてヒートを開始。続けて6.83をスコア。早くも大橋海人はコンビネーションに追い込まれる。スコアリング・ウェイブを探す大橋海人に対し、フロントサイド・ブロウテール・スライドなどの大技を連発するギャレットは、更に7.60をスコアするとヒートスコアを14.43まで押し上げる。最後まで諦めずバックハンドで攻め続けた大橋海人だったが惜しくもここで敗退。9位でフィニッシュ。
Nao omura (JPN) photo:s.yamamoto
大村奈央はオーストラリアのフェリシティ・パーメターと対戦。スタートから鋭いカーヴィング・ターンのコンビネーションで7.00をスコアしリードをとった大村。パーメターもパワフルなバックハンドで6.00をスコアして応戦する。そのまま大村が僅差のリードを保ったまま後半戦へ。しかし残り10分、パーメターが4.67をスコアして逆転。残り時間は5分を切り大村に必要なスコアは3.67。起死回生を狙いビッグ・ラウンドハウス・カットバックを決める大村だったが、スコアはまさかの3.57。残された時間を使いスコアリング・ウェイブを探す大村だったが、そのままタイムアップ。2戦連続5位でASPランキング5位の大村奈央は9位でフィニッシュとなった。
これで日本勢は男女とも全員敗退となった。
明日も現地時間で7:30AMファーストコール。午前8時のスタートの予定。
今回は、コーチとして田中樹も渡豪し陣頭指揮を執る。今回のイベントはジュニア世界チャンピオンが決定するASPジュニアツアー最終戦。バリで17位、ブラジル9位となった加藤嵐が現在、総合15位タイで日本男子トップとなっている。また女子では、バリとブラジルで5位となった大村奈央が総合ランキング5位につけている。今年も世界を目指して頑張ろう!日本。
ビラボン・ワールド・ジュニア・チャンピオンシップ・ゴールド・コースト:ウイメンズ・ラウンド3
ヒート1:フィリッパ・アンダーソン(AUS)9.43 def.。クインシー・デイビス(USA)4.23
ヒート2:サラ・メイソン(NZL)13.57 def.。エリー-ジーン・コフィー(AUS)11.67
ヒート3:ネイジ・メラメド(HAW)15.63 def.。ビアンカ・ブュイティンダッグ(ZAF)14.16
ヒート4:ジョアン・デフェイ(FRA)10.16 def.。ホリー-スー・コフィー(AUS)5.96
ヒート5:レイラ・ハースト(HAW)12.17 def.。エデン・プットランド(AUS)11.33
ヒート6:フェリシティ・パーメター(AUS)10.67 def.。大村奈央(JPN)10.57
ヒート7:サラ・バウム(ZAF)16.94 def.。マウド・ル・カー(FRA)7.83
ヒート8:アレッサ・クイゾン(HAW)12.90 def.。ディミティ・ストイル(AUS)11.93
ビラボン・ワールド・ジュニア・チャンピオンシップ・ゴールド・コースト:ラウンド4
ヒート1:ミディ・ヴィミナルディ(REU)12.50 def.。マテイア・ヒクイリー(PYF)7.67
ヒート2:ジャック・フリーストーン(AUS)10.20 def.。加藤嵐(JPN)10.13
ヒート3:イアン・ゴウベイア(BRA)10.90 def.。コナー・コフィン(USA)5.77
ヒート4:ウエイド・カーマイケル(AUS)11.50 def.。バスコ・リベリオ(PRT)6.33
ヒート5:ギャレット・パークス(AUS)14.43 def.。大橋海人(JPN)6.60
ヒート6:フリーペ・トリード(BRA)17.30 def.。ベイリック・デ・ブリース(ZAF)10.44
ヒート7:ネイザン・カバーロ(HAW)12,77 def.。エヴァン・トンプソン(USA)8.43
ヒート8:ディーン・ボウエン(AUS)10.20 def.。ソリ・ベイリー(AUS)10.07
※詳細はASPジャパンサイトでもご覧になれます。