パイプ・マスターズのベスト8が決定。ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)は2度目のパーフェクト10をスコア。(12/10)

surfmedia.gifwetbuyersguide.jpg

サーフメディアは国内外の最新サーフニュースを発信。サーファー・コンペティション・ファッション・インダストリー・メディア事情など多彩な角度からホットなニュースを提供しています。

VANSトリプルクラウン/ASP-WT最終戦
「ビラボン・パイプ・マスターズ in memory of Andy Irons」

2011年12月8日-20日 バンザイ・パイプライン、ハワイ、USA

パイプ・マスターズのベスト8が決定。ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)は2度目のパーフェクト10をスコア。(12/10)

florence6428pipe11kirstin_n.jpgジョン・ジョン・フローレンス(HAW)Credit: ASP/cestari


【バンザイ・パイプライン、オアフ/ハワイ(2011年12月9日金曜日)】VANSトリプルクラウン最終戦であるASPワールド・タイトル・イベント最終戦「ビラボン・パイプ・マスターズ in Memory of Andy Irons」は、10フィートを越す素晴しいコンディションで2日連続開催され、8名のクオーターファイナル進出者が決定。本日も絶好調であるジョン・ジョン・フローレンス(HAW)のサーフィンが爆発し、イベントのハイエスト・スコアを記録した。

ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)が2度目のパーフェクト10。

1992年、20才のケリー・スレーターがパイプ・マスターズのトロフィーを頭上に高々と上げ、初のASP世界タイトルを獲得したのは、今から19年前のこと。それは、ジョン・ジョン・フローレンスの生後1ヵ月未満の出来事だった。ノン・エリミネイションのラウンド4で、19才のフローレンスに破れたあと、スレーターはフローレンスを彼の最大の脅威と呼んだ。

そして、この二人は、ビラボン・パイプ・マスターズのクオーターファイナルにおいて、一対一で戦う事となった。フローレンスの目には、パイプ・マスターズだけでなく、ワールド・タイトルの次に名誉だと思われているトリプルクラウン・タイトルも見えている。今年のトリプルクラウンの最初の2戦をスキップしたスレーターに対して、フローレンスは全戦出場。彼は、ハレイワでセミファイナル進出、サンセットでは優勝という破竹の快進撃を続けている。彼ら二人の戦いは、サーフィンの未来を垣間見るものになるだろう。

ラウンド4でスレーターと元世界チャンピオンのCJホブグッド(フロリダ)と3人ヒートを戦ったフローレンスは、シリアスなトリプル・オーバーヘッドのコンディションにおいて、見事なチューブ・ライドを決めて今大会2度目のパーフェクト10をスコアした。バックアップも7.67をスコアしたフローレンスは、スレーターとホブグッドをコンビネーションに追い込んでの圧勝。またラウンド3でも2本の9ポイントをスコアし、ヒートスコア19.10をマーク。飛ぶ鳥を落とす勢いとは彼のような事を言うのだろう。

「僕はあまり早くピークに達したくないんです。」と、フローレンスが言った。「僕はただ、パドルアウトして出来る限りベスト・ウェイブを掴みたい。本当にパーフェクトです。久しぶりのベスト・パイプですよ。全ての波に行きたい感じです。これは確かに夢です。僕のホーム・ブレイクで、このような波でサーフィンして、そしてケリーを負かす、...これは間違いなく、僕にとって過去最高の一年ですね。」フローレンスは、パイプライン・ブレイクで今年、勝利を経験した唯一のサーファーである。彼は、今年のはじめに行われたスペシャルイベントと、ASP5スターイベントで優勝。どちらもエクストラ・ラージ・コンディションでの勝利だった。


slater6352pipe11kirstin_n.jpgケリー・スレーター(USA)

クオーターで事実上ファイナルと言えるスレーターとフローレンスが対決。

「彼は今回2度の満点を出した。おそらく彼がここまでのベストサーファーだろう。」とスレーターが言った。「今日のラウンド4で彼に負けたんだ。それはノン・エリミネイションだったけど、もし明日、彼に負けても恥じることではないよ。彼は、このコンテストで他の誰よりも素晴しいからね。ジェイミ(オブライアン)が彼と良い戦いをするかもしれない。でもライト、レフト、ビッグ、スモールに関わらず、いまジョン・ジョンがここでは大将だね。コンテストで勝つなら、コンテストで一番の選手を倒して優勝したいもの。不運にも、僕はファイナルの前にクオーターで彼と戦うことになった。でも、ファイナルのつもりで、このヒートでサーフするよ。」

とはいえ、スレーターとフローレンスの戦いはクオーターの1ヒートにすぎない。クオーターのファースト・ヒートは、オブライアンと、昨年のバンズ・トリプルクラウン・チャンピオンで現在世界ランキング2位のジョエル・パーキンソン(オーストラリア)のヒート。その反対側にはミシェル・ボウレズ(タヒチ)とエヴァン・バリエール(ハワイ)、パイプ・チャージャのキーレン・ペロー(オーストラリア)と、17才のブラジリアン・センセーションのガブリエル・メディーナ(ブラジル)のヒート組。そして、スレーターとフローレンス、オブライアンとパーキンソン側から1名、ボウレズとバリエール、ペローとメディーナから1名がそれぞれ勝ち上がりファイナルを戦う事となる。
burrow_t0675pipe11cestari_n_1323486913.jpgタジ・バロウ(オーストラリア)

トリプルクラウンを狙う、前パイプ・チャンピオンのタジ・バロウが敗退。

バンズ・トリプルクラウンを狙う、前パイプ・チャンピオンのタジ・バロウ(オーストラリア)がラウンド5で破れる番狂わせが発生した。「昨日、ローリー・タウナーが肩を脱臼するのや、めちゃくちゃなワイプアウトを見て、僕は本当にナーバスになった。僕の前のヒートで、キーレン・ペローは物凄く掘れたのを食らって、ジョシュ・カーも爆弾を食らって一発で板を折ってしまったのが頭から離れなかった。起こり得る最悪の事を計算してしまったんだね。」

フローレンスとオブライアンだけは、今日の恐ろしいワイプアウトを逃れたが、シェーン・ドリアン(ハワイ)、キーレン・ペロー、ジュリアン・ウィルソン(オーストラリア)、スレーターでさえ、パシフィック・オーシャンのパワーをまともに食らった。その死ぬ覚悟でラウンド4をサーフしたペローは、2012年のASPワールド・ツアーのリクオリファイするという彼の大きな目標をやりとげた。

ビラボン・パイプ・マスターズもいよいよ残すところ7ヒートのみ。スウェルはサイズダウンが予想されているが、イベント主催者は、ローカル・タイム午前8時からスタートを目指し、明朝午前7時にファーストコールする。

今回の「ビラボン・パイプ・マスターズ in Memory of Andy Irons」は昨年に引き続き、日本語放送が決定。そして、ジャパン・ライブのメインキャストには、甘いルックスと英語・日本語を巧みに使い日本のファンも多い、ハワイ在住のプロサーファー、ニック・ミタと、2008年・日本ツアーを完全制覇しグランドチャンピオンを獲得し、現在、拠点をハワイへ移し世界を目指す、日本のトップアスリート・田嶋鉄兵が担当する。 また、昨年に続き、解説者には、パイプライン・スペシャリストの脇田貴之をゲストに迎える事も決定した。 その他にも多彩なゲストが出演する予定なので、日本語ライブ中継を是非チェックしよう。



Billabong Pipe Masters Round 3 Results:

ヒート1:ジョエル・パーキンソン(AUS)7.34 def.。アーマイオン・グッドウィン(HAW)5.03
ヒート2:カラニ・チャップマン(HAW)10.27 def.。ダスティー・ペイン(HAW)6.83
ヒート3:ジェイミ・オブライアン(HAW)6.46 def.。エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)4.10
ヒート4:C.Jホブグッド(USA)8.40 def.。ジュリアン・ウィルソン(AUS)6.83
ヒート5:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)19.10 def.。ダミアン・ホブグッド(USA)14.40
ヒート6:ケリー・スレーター(USA)9.50 def.。マーカス・ヒックマン(HAW)3.56
ヒート7:ガブリエル・メディーナ(BRA)12.77 def.。トラヴィス・ロギー(ZAF)2.27
ヒート8:ミシェル・ボウレズ(PYF)6.40 def.。アダム・メリング(AUS)5.90
ヒート9:エヴァン・バリエール(HAW)16.14 def.。オーウェン・ライト(AUS)15.67
ヒート10:シェーン・ドリアン(HAW)11.24 def.。ジョディ・スミス(ZAF)5.66
ヒート11:キーレン・ペロー(AUS)18.73 def.。ジョシュ・カー(AUS)11.60
ヒート12:タジ・バロウ(AUS)8.93 def.。イアン・ウォルシュ(HAW)5.36


Billabong Pipe Masters Round 4 Results:

ヒート1:ジェイミ・オブライアン(HAW)13.92、ジョエル・パーキンソン(AUS)12.06、カラニ・チャップマン(HAW)12.00
ヒート2:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)17.67、ケリー・スレーター(USA)8.50、C.J.ホブグッド(USA)5.43
ヒート3:ミシェル・ボウレズ(PYF)13.10、エヴァン・バリエール(HAW)10.84、ガブリエル・メディーナ(BRA)8.17
ヒート4:キーレン・ペロー(AUS)13.66、シェーン・ドリアン(HAW)11.87、タジ・バロウ(AUS)7.83

Billabong Pipe Masters Round 5

ヒート1:ジョエル・パーキンソン(AUS)12.83 def.。C.J.ホブグッド(USA)7.74
ヒート2:ケリー・スレーター(USA)16.80 def.。カラニ・チャップマン(HAW)14.33
ヒート3:エヴァン・バリエール(HAW)16.03 def.。タジ・バロウ(AUS)10.87
ヒート4:ガブリエル・メディーナ(BRA)9.23 def.。シェーン・ドリアン(HAW)2.30

Upcoming Billabong Pipe Masters Quarterfinals Heats:

ヒート1:ジェイミ・オブライアン(HAW)対ジョエル・パーキンソン(AUS)
ヒート2:ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)対ケリー・スレーター(USA)
ヒート3:ミシェル・ボウレズ(PYF)対エヴァン・バリエール(HAW)
ヒート4:キーレン・ペロー(AUS)対ガブリエル・メディーナ(BRA)

バンズ・トリプルクラウン・トップ3:
1.ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)9,780pt
2.アダム・メリング(AUS)9,650pt
3.ミシェル・ボウレズ(PYF)8,480pt
ASPワールド・タイトル・トップ5:
1.ケリー・スレーター(USA)63,350pt
2.ジョエル・パーキンソン(AUS)48,600pt
3.オーウェン・ライト(AUS)47,900pt
4.エイドリアーノ・デ・スザ(BRA)43,700pt
5.タジ・バロウ(AUS)42,200pt


aspjapan_logo_333.gif
詳細はASPジャパンサイトでもご覧になれます。

pipe2011.jpg
オフィシャルサイト

大きな地図で見る

ASPコンテスト最新ニュース