ミック・ファニングが２度目の世界タイトルを獲得

Pictured: Mick Fanning (AUS), 28, is your 2009 ASP World Champion! Credit: © ASP/ CI/ CESTARI via GETTY IMAGES

【パイプライン、オアフ/ハワイ（2009年12月12日土曜日）】ASPワールド・ツアー最終戦である、トリプルクラウン最終戦「ビラボン・パイプライン・マスターズ」がソリッドな6～8フィート・バレルのコンディションで再開。ラウンド４までをデュアルヒート・フォーマットで行った。

そして、ミック・ファニング（AUS）は、 バンザイ・パイプラインで素晴らしいパフォーマンスを見せ、2009年のASPワールド・チャンピオンとなった。最終戦までもつれ込んだ今シーズンの世界タイトル争い。ファニングは親友であるゴールドコーストのランキング２位であるジョエル・パーキンソン（AUS）とタイトルレースを戦ってきた。そして、今日のラウンド３で、ワイルドカードのギャビン・ジレット（HAW）にパーキンソンが破れたため、ファニングの２度目のASPワールド・タイトルが決定した。

「今は、ただ少しだけ圧倒されていて、 何て言ったらいいか分からないよ」とファニングが言った。「ハードだったね。僕は自分のヒートの準備をしていて、それから、僕がパドルアウトしている時にギャビン（ジレット）はその1つのスコアを手に入れたんだ」

ASPワールド・タイトルが、シーズン・ファイナル・イベントであるビラボン・パイプ・マスターズで決定したのは2003年以来のことである。「このタイトルの取り方のほうがずっと楽しいよ」とファニングが言った。「この数日以外は、かなりリラックスしていたけど、本当にナーバスになっていたよ」

2009年のASPワールド・ツアー・シーズンは歴史に残る最もドラマティックなものだった。前半の５戦で３勝をあげ、独走態勢だった親友のパーキンソンを、ファニングはシーズンの後半で巻き返し、大逆転で王冠を手に入れた。「自分では良い感じでサーフィンをしていると思っていたよ」とファニングが言った。「それは結果を出しているか、そうでないかだけの問題で、遅かれ早かれ結果が出て、好転することになると思っていた。分からないけど、世の中、そういうことになっているなんて不思議だよね」


ファニングの2009年のASPワールド・ツアー結果は、以下の通りである：
クイックシルバー・プロ・ゴールドコースト：３位タイ
リップ・カール・プロ・ベルズ・ビーチ：５位タイ
ビラボン・プロ・チョープー：９位タイ
ハング・ルーズ・サンタカタリーナ・プロ：５位タイ
ビラボン・プロ・ジェフリーズ・ベイ：１７位タイ
ハーレー・プロ・トラッスルズ：優勝
クイックシルバー・プロ・フランス：優勝
ビラボン・プロ・ムンダッカ：９位タイ
リップ・カール・プロ・サーチ：優勝
ビラボン・パイプライン・マスターズ：９位タイ

最後には、ファニングがブラジルで獲得した2007年のASPワールド・タイトルを思い出させた。ヒート中、超高速なナチュラル・フッターのファニングはパーキンソンと一緒に海の中にいた。そして状況が明らかになると二人は、抱き合い、言葉を交わして、別々の方向にパドルインした。

「僕らは、そこで抱き合って、この数日間にどんなことがあったのか、我々がどれほどナーバスだったかを話したんだ」とファニングが言った。「今年彼に起こったことを見るのは辛かった。彼はツアーを完全に支配していた。それから、彼は足首を怪我してしまったのさ。友人として、それを見るのは辛かったよ。僕がレースの中にいなければ、間違いなく彼のために必死になっていたよ」

2009年のASPワールド・タイトルを手に入れたファニングには、バンズから更に50,000ドルのボーナスが贈られる。これで2009年のASPワールド・タイトルが決定されたが、2009年のASPワールド・ツアー・シーズンはまだ終わっていない。ビラボン・パイプ・マスターズはあと1日で終了する予定だ。