パーコが優勝。トリプルクランもリードする

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バンズ・トリプルクラウン2009最新ニュース

オニール・ワールド・カップ・オブ・サーフィン(メンズWQS)

サンセット・ビーチ、11月24日〜12月6日

パーキンソンが優勝。トリプルクラウンをリード(12/7)

ファニングもファイナル進出。マウイのダスティー・ペインがクオリファイ。サニー・ガルシアは2位入賞。

451.jpgAbove: Joel Parkinson, styling all the way to the podium. (Photo: Kirstin Scholtz)

【現地2009年12月6日日曜日、サンセットビーチ、ハワイ】サンセットビーチで開催中のメンズWQS最終戦でトリプルクラウン第2戦である「オニール・ワールド・カップ・オブ・サーフィン」が終了。今シーズンの世界タイトルを争っているオーストラリアのジョエル・パーキンソンが優勝。賞金20,000ドルを獲得し、トリプルクラウンのレイティング・リーダーとなった。彼は親友ミック・ファニングとパイプラインで行われるASPワールド・タイトル争いに向けて、勢いと精神的な基盤を得た。

そして、それ以外にも数々のドラマがあった。それは、オーストラリア・ペアとともにファイナルを戦った6回のバンズ・トリプルクラウン・チャンピオンである 39歳のサニー・ガルシアの活躍。彼が、7回目のトリプルクラウン・タイトル獲得という夢を続けるためには、次のパイプライン・マスターズへワイルドカードで出場しなければならなかった。そのために、このサンセットで1位か2位が必要だった。そしてサニーは2位入賞を果たした。

そして、20才のダスティー・ペインは、ASPドリーム・ツアーへクオリファイするASP史上初のマウイ・サーファーとなるために、今日のヒートを少しでも多く勝ち上がらなくてはならなかった。そして、ファイナルで4位となり、クオリファイを決め、歴史に刻まれたのだ。また、セミファイナルでジョエルとサニーに破れ7位タイとなったテイラー・ノックスは、カリフォルニア・サーファーの最高位を獲得した。

サニーは35分のファイナルで最も強烈で深いバレルをメイクし、9.47というハイスコアでヒートを開始。ライバルたちを大きくリードした。ファニングとパーコは、ウエストボウルでワールド・タイトルマッチ前哨戦を行った。2人は小さなバレル・ライドでアベレージ・スコアをマーク。ガルシアは活気付いていたが、彼のメジャースコアのバックアップを見つけることができなかった。

それに対し、パーキンソンは中盤に入り、スムーズなカーヴィングで7.0をマーク。更に残り時間3分でインサイド・バレルを抜け6.17をスコア。それまでトップを走っていたサニーを2位に追いやり、勝利を手に入れた。パーキンソンは、サンセット・ビーチのオニール・ワールド・カップで唯一人、3回優勝しているハワイアン・レジェンドのマイケル・ホーの記録に並んだ。

「スコアは聞こえなかったけど、ギャラリーの歓声は聞こえたよ」とサニーの9.47のライドについてパーキンソンが言った。「精一杯やらなくちゃならないのは分かっていたよ。残り時間2分でサニーが必要なのは3ポイント。そして、彼に話したい気分だったよ『何でもいいから乗らないと』ってね。怪我を克服出来たから、ちょっと嬉しいね。今は本当に良い気分だよ。キャリア最大のバトルに勝って表彰台に戻れたんだからね。トリプルクラウンが好きだよ」

コメンテイター、ギャラリー、メディアといった全ての人たちは、ワールド・タイトル争いの前哨戦とも言うべき今日のパーコとファニングの組合せに大喜びだった。「僕がタイトル争いはリードしているから、すべてのプレッシャーはいまジョエルにある」とファニングが言った。「彼は、パイプで3位にならなければならない。彼に失敗は許されないんだ。僕は自分自身に集中して、できるだけ多くのヒートを勝ち上がる。そうすることで彼の状況をハードにすることができるんだ。成し遂げるためいくつものヒートを勝ち上がりたい。再びヒートでのリズムを掴む。すべてが本当の良い感じなんだ。ワクワクするよ」

惜しくも優勝を逃したベテランのサニー・ガルシア。「どのように始まるかということではなく、どう終わるかということんだ」とガルシアは言った。「気分は良いが負けたのは悔しいね。ここまで来たから勝ちたかったよ。9.4でファイナルをスタートさせて、ヒートの終わりに3ポイントが必要だったけど、それを掴めなくてイライラしたよ。うまくいけば明日、エディが開催される。ビッグ・ウェイブを掴んで、この敗北を洗い落として、パイプの準備をしたいよ」

土壇場の男として知られるマウイ島のダスティー・ペインは、今年の最後のイベントまでのクオリファイを待った。「WCT入りすることが夢だった」とダスティー・ペインが言った。「だから今は有頂天だよ。まだピンとこないね。ツアーが来年スタートするまでピンと来ないかもしれないよ」

バンズ・トリプルクラウンの舞台は、パイプラインで開催されるアルティメット・ショーダウンのため、賞金総額1,000,000ドルのバンズ・トリプルクラウンとASPワールドツアーの最終戦であるビラボン・パイプライン・マスターズへと移る。この最終戦で決まるトリプルクラウン・チャンピオンには賞金50,000ドル、パイプ・マスターズの勝者には合計90,000ドル。またASPワールド・チャンピオンにバンズから50,000ドルのボーナスが贈られることになっている。

結果:
1. ジョエル・パーキンソン(AUS)-20,000ドル - 3,500ポイント
2. サニー・ガルシア(HAW)-10,000ドル - 3,063ポイント
3. ミック・ファニング(AUS)-5,100ドル - 2,625ポイント
4. ダスティー・ペイン(HAW)-4,900ドル - 2,494ポイント

セミファイナル
1:ミック・ファニング(AUS)、ダスティー・ペイン(HAW)、トーリー・マイスター(HAW)、ダニエル・ロス(AUS)
2:ジョエル・パーキンソン(AUS)、サニー・ガルシア(HAW)、メーソン・ホー(HAW)、テイラー・ノックス(USA)
クオーターファイナル
1:ダニエル・ロス(AUS)、ダスティー・ペイン(HAW)、ケコア・バカルソ(HAW)、ジハード・コードル(BRA)
2:ミック・ファニング(AUS)、トーリー・マイスター(HAW)、パンチョ・サリヴァン(HAW)、グレン・ホール(IRL)
3:テイラー・ノックス(USA)、ジョエル・パーキンソン(AUS)、アレホ・ムニーツ(BRA)、タナー・グダウスカス(USA)
4:メーソン・ホー(HAW)、サニー・ガルシア(HAW)、ビード・ダービッジ(AUS)、カイ・オットン(AUS)





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ビラボン・パイプライン・マスターズ(メンズWCT)

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ビラボン・プロ・マウイ(ウイメンズWCT)

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