オニール・ワールド・カップ・オブ・サーフィン(メンズWQS)
サンセット・ビーチ、11月24日〜12月6日
トリプルクラウン初戦の勝者、センティオは好調を続け、ウイメンズではワイルドカードのカリッサ・ムーアがクオーター進出。日本期待のマー大野、田中樹の今シーズンは終了(11/28)
Carissa Moore (HAW), © ASP/ CI/ CESTARI via GETTY IMAGES
【現地2009年11月27日金曜日、サンセットビーチ、ハワイ】11月24日からウエイティング期間がスタートしている賞金総額100万ドルの「バンズ・トリプルクラウン・プレゼンテッドバイ・ロックスター」のメンズ第2戦となるASP-WQSの最終戦6スターイベント「オニール・ワールド・カップ」と、ウイメンズ・トリプルクラウン第2戦で、2009年のASPウイメンズ・ワールド・ツアー第7戦となる「ギジット・プロ・サンセット・ビーチ」は、6フィートレンジのコンディションでスタート。メンズはラウンド1となるラウンドオブ128のヒート8までが終了。ウイメンズはラウンド1と2が終了し、クオーターファイナル進出者が決まった。
ASPウイメンズ・ワールド・ツアー第7戦「ギジット・プロ・サンセット・ビーチ」
17歳のハワイのカリッサ・ムーアは、ギジット・プロ・サンセット・ビーチのオープニングデイにおいて、猛烈なペースを掴んだ。ムーアは、既に来年度のASPウイメンズツアーの出場権を決めており、今回のイベントではトライアル・ヒートで2010年のASPウイメンズ・ツアー・ルーキーとなるリー・アン・カレン(FRA)をも下し、メインイベントの切符を手に入れた。
「メイン・イベントに勝ち進めて、最高に嬉しかったです。本当に楽しみにしていました」とムーアが言った。「それがタフなヒートになると思っていたんです。 だって一緒にサーフィンをやってきた女の子だったから。彼女たちは本当に激しくリップしていたわ。サンセットは本当にシフトする波でハードなの。でも、自分のベストを出せるよう頑張って、楽しみました」
ラウンド1では、二度のASPウイメンズ・ワールド・チャンピオンに君臨するステファニー・ギルモア(AUS)に対し、アグレッシブ・フォアハンド・アタックで強烈なサンセット・ビーチで本日のベストスコアとなる14.83のトータルスコアを記録。ギルモアを2位に追いやった。
「トライアルは少しナーバスでしたね。いつもヒートの時は少しナーバスなんですけどね」とムーアが言った。「パンチョ(サリヴァン)とここ(サンセット)でよくサーフィンをしていました。それは楽しかったですよ。ステフ(ギルモア)との前に、初のトライアル・ヒートを成し遂げる事ができて、素晴らしかったです」
ギルモアは彼女のオープニングゲームでヤング・ハワイアンに対して1つの強烈なスコアをマーク。それは、2位の地位を完全に確保し、重要なクォーターファイナル進出を決定付けた。ギルモアは、来年度のムーアとの戦いを楽しみにしている。「私は来年のツアーでの彼女に目を向けている。彼女はツアーにいる価値がある。彼女には素晴しいサーファーで個性的。彼女がガールズサーファーを更にプッシュすると確信しているわ」
ギルモアは現在、タイトなASPウイメンズ・ワールド・タイトル・レースをリードしていて、このサンセット・ビーチで3年連続のタイトルを決めたいと思っている。しかし、それが簡単な芸当でないということも充分に理解している。「サンセットで決められたら最高だわ。でも、それはかなり難しくなりそう」とギルモアが言った。「それは本当に接戦で、ここで終わるとは思えない。でもそれは誰にも分からないわ」
また、ムーアとともにトライアルからメインイベントに勝ち上がった16歳のマリア・マニュエル(HAW)は、ラウンド2で前ASPウイメンズ・ワールド・チャンピオンのソフィア・ムラノヴィッチ(PER)を下す番狂わせを引き起こした。これでムラノヴィッチのタイトル獲得への道はかなり狭くなってしまった。
ASP-WQS最終戦6スターイベント「オニール・ワールド・カップ」
トリプルクラウン第1戦のリーフ・ハワイアン・プロ・チャンピオンであるジョエル・センティオは、今日のベストスコアを叩き出し、その調子の良さをアピールしていた。ハレイワで7ヒートを勝ち抜いてきた彼は、未だトリプルクラウンで無敗である。「ちょっとプレッシャーはあるよ。ハワイのためにトリプルクラウンに勝ちたいからね」とセンティオ。「同時に、これは新しいイベントでラウンド1からスタート。ただ集中して、ヒートでガンガン行きたいね。本当にワクワクする。
センティオのトップ・スコアは8.5。そして2ウェイブ・ヒート・スコア13.0で終えた。そのスコアを上回ったのは、ウルグアイのマルコ・ジオルジただ一人で13.57ポイントをマーク。ジオルジは、2、3週前にこのサンセットで行われたXcelプロで優勝したハワイのハンク・ギャスケル、日本期待のマー大野などを抑えてラウンドオブ96へ勝ち進んだ。
次のラウンドには、タナー・グダウスカス(CA)、ネイザン・ヨーマンズ(CA)、ドリュー・コートニー(Aus)、ブランドン・ジャクソン(南アフリカ)、アンディとブルース・アイアンズ(ハワイ)といったトップサーファーが登場予定だ。
ラウンド2:ヒート1:メラニー・バーテルス(HAW)10.87、ジャクリーン・シルヴァ(BRA)9.50、ココ・ホー(HAW)8.14、レベッカ・ウッズ(AUS)6.97、ロザンヌ・ホッジ(ZAF)
ヒート2:マリア・マニュエル(HAW)9.23、ベサニ・ハミルトン(HAW)8.90、ロウリナ・マッグラス(AUS)6.80、ソフィア・ムラノヴィッチ(PER)6.70、ジェシー・マイリー-ダイヤー(AUS)6.26
ラウンド1:
ヒート1:サリー・フィッツギボンズ(AUS)8、ブルーナ・シュミッツ(BRA)5.57、ココ・ホー(HAW)5.07、ロウリナ・マッグラス(AUS)4.47
ヒート2:カリッサ・ムーア(HAW)14.83、ステファニー・ギルモア(AUS)8.90、レベッカ・ウッズ(AUS)8.23、ジャクリーン・シルヴァ(BRA)1.53
ヒート3:メーガン・アブボ(HAW)12.66、チェルシー・ヘッジス(AUS)8.50、メラニー・バーテルス(HAW)6.77、ジェシー・マイリー-ダイヤー(AUS)6.60
ヒート4:シルヴァナ・リマ(BRA)9.17、サマンサ・コーニッシュ(AUS)8.24、マリア・マニュエル(HAW)、ロザンヌ・ホッジ(ZAF)6.20
ヒート5:アラナ・ブランチャード(HAW)9.60、ページ・ハレブ(NZL)8.90、ベサニ・ハミルトン(HAW)8.84、ソフィア・ムラノヴィッチ(PER)2.07
トライアル:ヒート1:カリッサ・ムーア(HAW)13.93、マリア・マニュエル(HAW)10.67、レイラ・ハースト(HAW)8.20、リー・アン・カレン(FRA)8.04 オニール・ワールド・カップ:サーフィン結果
オニール・ワールド・カップ:ラウンドオブ128
H1:オラ・エレオグラム(HAW)、ギャビン・ジレット(HAW)、ヒズノメ・ベテーロ(BRA)、ブレント・ドーリントン(AUS)
H2:トーリー・マイスター(HAW)、ベルナルド・ミランダ(BRA)、デリク・ホー(HAW)、パウロ・マウロ(BRA)
H3:ルディ・パルブーム(ZAF)、キーラン・ホーン(USA)、ヒート・ジョスク(AUS)、クリストフ・アラリー(REU)
H4:ダミアン・ファレンフォート(ZAF)、ブレイク・ウィルソン(AUS)、ブライアン・トス(PRI)、ケヴィン・サリバン(HAW)
H5:マルコ・ジオルジ(URY)、ブラッド・エッチンガー(USA)、ハンク・ギャスケル(HAW)、大野修聖(JPN)
H6:シェーン・ベシェン(HAW)、エリック・ゲイゼルマン(USA)、ジャック・ペリー(AUS)、ジェイ・デーヴィス(AUS)
H7:ジョエル・センティオ(HAW)、ネコ・パダラッツ(BRA)、田中樹(JPN)、ダニー・フラー(HAW)
H8:レナート・ガルヴァオ(BRA)、エヴァン・バリエール(HAW)、ラオニ・モンテイロ(BRA)、キロン・ジャボー(HAW)